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海を渡ったインド更紗 / 花文様胡麻手更紗 額装品 (T1326)
¥50
SOLD OUT
制作地:インド コロマンデルコースト 使用地:インドネシア 制作年代:17-18c頃 技法:捺染 素材:木綿 サイズ 額:W22.4 D1.8 H31.3 cm 布(マット内寸):W9 L15 cm 備考:アルミ製(シルバー艶消し)の額となります、背面に壁掛け金具縦横、スタンド付。/古裂には小穴を補修した箇所や染みが残る場合もございます、画像又は店頭にてご確認下さいませ。/反射を避ける為、アクリル板を外して撮影しています、額には外箱が付属していません、配送時のアクリル板の破損を防ぐため内側(布と額の背面との間)にセットした状態にて配送用梱包をしお届けします。アクリル板を表面に出すも、このまま布の表情を直接お愉しみ頂くも、工具等は不要の額となりますのでそこは次なる担い手の方の好みに委ねます。)
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インド更紗 地白ロータス•ペイズリー文様 / 18-19c
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ⚠︎ 梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております こちらのお品は 宅急便 60 サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) その他詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきましてご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 発色(定着)のし難い 木綿 に赤をはじめとした 媒染(*1にて詳細あります) による紋様染の技法をいち早く見出し世界中を魅了した染織裂 インド更紗 こちらの更紗は、ヨーロッパ諸国による東インド会社統治時代(〜1833)に インドでしか成し得なかった茜や藍の媒染技術を用い 世界各地の需要に沿ったデザインで作られ輸出されたもの。 中央のモチーフは遠目から見ると1つの大きな蓮の花のように見えますが 近づいて見ると8弁のパルメット文様の中に可憐な花びらを持つ花々が咲き1つの文様を構成しているのがわかります その周りには 風にたなびくたわわに花を付けた立木文様(ペイズリー)がリズミカルに並び 時には版がちょっとズレてる箇所があったりもして ああ、人の手仕事だなあ とほっこりさせられながら。 その周りには花唐草が生い茂り エンドボーダーには中央のメダリオンで用いられたよりもひとまわり小さなパルメット こちらにも花々が咲いて(同じ連続文ながらこちらは染め分けて白とグリーンを反復させています。) 文様から鑑みるにインド→ペルシャ輸出向けかと思いますが 時に輸出用をインド現地で用いた例もあるようですし 統治国(ヨーロッパ)へと渡った例も有るようです、あくまでも柄行きからの推定とはなります、悪しからず。 裏打ちの文様は薔薇の花に集う蝶々でしょうか、 地の黄緑色がとても優しく朗らかな印象の 同じくインドの別地域で得手とした手紡ぎ手織り木綿の朴訥とした生地に木版更紗が取り合わせられています。 そこへ額縁状に藍染木綿(番手の細やかな木綿)が当てがわれ、 表地と裏地の間に綿を敷き、絹糸によるステッチで補強と用のためのキルティングがなされています。 当時のオリジナル仕立てのまま伝わったもので、細やかなさざなみが美しい針仕事も見所の1つかと。 長い布生の間に、何らかの出来事が有った様で 数カ所に小穴が空いています (白い壁面にて愛でる分には目立ち難いかと思いますが捉え方には個人差もあるかことと思います)裏からの方が穴の箇所がわかりやすいため、画像13枚目に○印で示しました。 (穴の径は3-10mmほど、目立たぬその他の小穴に関しても見落としあるやも知れません。) その他、古いお品ですので擦れて中綿が覗いている箇所や染み、色移りなどが見受けられます。 手触りは非常に優しくそして軽やか。 是非この機に現物に触れていただきたいインド更紗です。 ------- ● インド更紗 地白ロータス•ペイズリー文様 / 18-19c 推定使用地 / ペルシャ(あるいはヨーロッパ) 表布: 製作地 /インド アンドラプラデシュ州 マスリバタム 18c-19c カラムカリ(手描き)+ 木版捺染、媒染、防染 天然染料 藍、茜、ウコン(または柘榴から媒染により黄色が出せたようです) 緑は藍との重ね染め 。。。 裏布: 製作地 /インド ラジャスタン州 サンガネール 19c中後期頃 手紡ぎ手織り木綿地(カディコットン)に 木版捺染 媒染および防染 染料は同上 約 W89 L146 cm (状態などは画像をよくよくご覧くださいませ、他に必要な画像がございましたらお申し付けください。) * 画像のお色味は 18枚目 が現物により近いかと思います 実店舗にて直接ご覧頂けます 。 。 。 なお、最終画像及び以下「 」内の解説キャプションは 製作年代および地域推定の参考資料として、画像の拝借及びキャプションの抜粋掲載をさせていただきました。 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム内コレクションデータより ( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/TI-181?locale=ja ) 「 キルティング敷物 メダイヨンペイズリー額型文様更紗 中央部分には花形をしたメダイヨン、その周囲にはペイズリーと称される先の尖った花束文、周囲には花唐草文様を、木綿地に木版の型で捺染した更紗です。文様はいずれも細密にあらわされ、18世紀におけるインド更紗の高度な技術をうかがわせます。 」 * 上記のお品と比べますと、今回ご紹介のお品は モチーフの簡素化(地紋や染めの箇所省略など)が見られることや、 その他の当店手持ちの染織資料と今までご縁をいただいたお品との比較での見解にてご案内させていただいております。(万が一、見解違いなどございましたらご教示いただけますと幸いです。) -------- (*1) 捺染 とは こちらのインド更紗は カラム と呼ばれる手描き用のペン と 木版 による 捺染技法 により文様が染め出されたものとなります。 地となる木綿はそのまま染料となる植物染料で文様を描いても定着せず水などで流れ落ちてしまうため、先ず初めにミロバランの実(タンニン酸)と水牛のミルク(動物性たんぱく質)を用いて下染処理を施します。 次の工程は天然染料染で染色を施すのですが、まだ直接紋様は描けません ここからは科学反応の世界です。 この場合ですと、インド茜を煮出した液に浸し染めした時に 黒 と 赤 の文様を残したい箇所 に先ずは 木版(およびカラム) でそれぞれを描き、それからようやくインド茜の染液で浸し染に入ります。 鉄塩 = 茜に反応して黒いラインとなっています 明礬(ミョウバン)= 茜に反応して赤い花文様となっています 浸し染することでインド茜の染料が媒染剤に反応し、それぞれ黒と赤に発色し定着します。 更に、青の文様は(藍染したく無い箇所)を先ずは全て刷毛又は木型などで蠟防染した後に藍液に浸す(あるいは藍をひく)のです。 (先ほど茜染して仕上がった箇所も全て伏せます。) それが終わったら蠟を取り除きます。 最後に、白い下地に残った茜の染料を、牛糞を溶かしたアンモニア成分の中で何度も洗う工程を経てそうしてようやく完成します。 ——— 参考文献 ——— 京都書院 世界の更紗 京都書院 インド染織美術 。 。 。 染織工程だけでも気の遠くなる作業の繰り返し、今の時代よりもっと緩やかでそして豊かな時間を感じます。 PS:これはインド更紗だけに限らないことなのですが、 私たちよりも永くこの世に在るものが、私たちと同じ人間の手によりそれぞれの生活様式の中、必要に応じて祈りや願い そして用と美しさと共に作り出されていたことが素晴らしいと思う次第です、 何より国も時代も宗教概念も超えて、根本で心が動くことが純粋に喜びの一つです。 ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ---------- #インド更紗 #indianchintz #カラムカリ #lotus #paisley
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インド更紗(Used in Europe)/ 楽園
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 秋晴れの空のように澄んだ藍と雑味の無い茜色 緻密に描き込まれた花びらを持つ花々が唐草に咲き ウサギは駆け、クジャクやおうむたちがさえずって居ます。 こちらの更紗は、当時インドでしか成し得なかった茜や藍の媒染技術を用い 世界各地の需要に沿ったデザインで作られ輸出されたもの。 図柄、そして裏打ちに用いられたヨーロッパ更紗や手縫いのステッチからも ヨーロッパ向けに作られて輸出され、そしてヨーロッパで仕立てられた更紗のように思います。 当時のオリジナル仕立てのままで、 表地と裏地の間に薄く綿が敷かれ、繊細なステッチでキルティングがなされ ヨーロッパ更紗が裏打ちに用いられています。 真ん中に鍋か薬缶でも置かれたのでしょうか? 丸い輪っか状の染みが残ります。(幸いにもロータス文様と重なった箇所、向かって左下の隅にも染みが見られます) 低湿低温のヨーロッパならでは 使用による染みはあるものの今日までこうして、 染料や布の状態が作られた当時に近い状態のまま残ってくれたのでしょうね。 是非現物に触れていただきたい 楽園 のようなインド更紗です。 ------- ● インド更紗(Used in Europe)/ 楽園 18c 木版捺染(黒い輪郭は木版、それ以外の部分は 手描き による染色かと思います。 約 W86× L129 cm * 小さな穴や裂けなど、補修されている箇所も有ります、 また、使用と経年による染みが残ります。 ** 上部3箇所に、ヨーロッパ更紗のハギレを縫い留めてございます。(壁面に飾られる折にピンを刺していただけますがご不要でしたらお外しいたします) *** 最終画像は 発行:株式会社 平凡社 別冊太陽 「 アジア•アフリカの古布 」P 94,95 より ヨーロッパ向けに輸出された類似のインド更紗を参考画像(及び見解)として掲載•引用させていただきました。 ------- 梱包後の配送サイズは 60 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #インド更紗 #indianchintzs #カラムカリ
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祭礼用刺繍布 / チャクラ
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ⚠︎ 梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております こちらのお品は 宅急便60サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) その他詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきましてご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ チャクラ と呼ばれる祭礼布のご紹介です、 朴訥さと力強さを感じる刺繍に心躍り手に取りました。 地布には、ドーティ(腰巻布)に用いられたと思しき無染色の木綿布が2-3枚ほど継ぎ当てられて 慎ましやかながら祝いのためにとなるべく状態の良い箇所を再利用し作られた事がうかがい知れます。 刺し糸には、大地からの賜り物の自然染料 赤、黄、藍、緑、黒(黒は一部鉄媒染の宿命自然に還っている(剥落している)部分も)で染め分けた カダールと呼ばれる素朴で力強さを持った手紡ぎ木綿糸が豊かに用いられています。 ダーニングとヘリンボーンステッチを用い地布を埋め尽くすように(時に効果的に地の白色が生かされつつ)描くように針が運ばれています。 糸は生活の中少しづつ紡ぎ染めて揃えたためでしょうか、先染め糸ならでは1つの色糸の中に 濃ゆく染まった箇所と薄い箇所があり、意図せず刺繍に絵画的な陰影をもたらしていて美しさにもなっています。(キリムでいうアブラーシュのような) かねてより追い求めて来ました、近郊のパンジャーブ州の染織裂 フルカリ にも見られる工夫と同様に、 同じ色糸を視覚的に別の色糸として見せるための工夫でしょうか、縦 横 と縫いの向きを変えて有る箇所も。 (+ちなみに、フルカリの起源を以前辿っておりましたら インド北西部に住む民族によって伝えられた とする一説も見られましたが関係性はいかに。) モチーフに目を向けてみます 9つある八芒星 (焦点を変えると邪視避けの十字にも見えてきますが。。) その1つ1つを目で追いかけると縫いの方向を 縦 横 と縫いの方向を違えてある箇所がわかります。 仕切りは小花の連続文(或いはチェッカーボードパターン)そして鋸歯文がぐるりと豊穣を願う気持ちに溢れています。 そしてもう1つこの布が教えてくれること。 周りを縁取るのは、銅板捺染のヨーロッパ更紗(19c中頃)がぐるり、刺繍の赤緑黄色と同色系の裂を用いているあたり作り手の民のこだわりを感じます。 かつてインドを統治していた(おそらく)イギリスにて、インド更紗に憧れて作られそして運ばれたヨーロッパ更紗がこの地域にも流入していたことが窺い知れるのです。 イスラム美術特有、幾何学紋の表現 そして完璧なものを人間が作り出すこと(=神への冒涜)を避けるためでしょうか モチーフのあちらこちらに未完成な箇所や色の配置を変えて有る箇所が見られます。 (何のことはない、ただのうっかりさんの場合もございます、それもまた民の手工芸の醍醐味ですね。) その針仕事には大地と共に生きた民の想いや願い、そして当時の時代背景が投影されていました。 チャクラ(chkla)| 四角形の刺繍布で、花嫁は持参品、主に新居で用いるキルトやその他の布製品、衣装を包んで嫁いで行きます。 嫁ぎ先へ着くと、チャクラは吉祥の象徴として、花嫁花婿の寝室の壁に掛けられます。( 畠中光享コレクション インド染織美術 / 京都書院 より抜粋) ---------- ● 祭礼用刺繍布 / チャクラ インド北西部(或いはパキスタン南部) グジャラート州 カッチ地方、サウラーシュトラ州 サウラーシュトラ地方(或いはシンド州周辺) *カッチとサウラーシュトラの刺繍は18c頃にシンドから来た回教徒(イスラム教徒)の行者によりもたらされた技術とされています 19c末〜20c初頭頃 木綿地に手紡ぎ木綿刺繍(天然染料 先染糸)+縁取りはヨーロッパ更紗 ± W55-57 L52-56 cm(布の4隅にループ状の紐が付いています) ___ * 材質、染料、技法などの詳細は上記の見解文章をご参照いただけますと幸いです。 (違っていましたら是非ご教示くださいませ!) ** 古裂ですので使用や経年によるスレや染みなどがみられる箇所もございます。 画像と見解をご覧頂いた上で、ご不明点がありましたら先ずはお問合せ頂けますと幸いです。 ※本来の用途が身に纏う布では無いこと、またこの時代の染料は色止めがなされていない場合が多いため、お洗濯はされない方が吉。 ---------- ★ ご注文時、配送料金のご選択間違いが増えております。 ( 配送 をご希望の場合には 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ ) 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ---------- #indianantiquetextiles #インドアンティークテキスタイル #インド染色美術 #fuchiso_ #fuchiso
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- 春色のフルカリ - / M (A-4)
¥50
SOLD OUT
- フルカリ - (花の刺繍) と呼ばれる染織布を当店にてオリジナル額装したお品です。 インドからパキスタンにかけて20c半ば頃まで続いたパンジャーブ州の女性たちによる手工芸で、 祝い(主には婚礼)の日の為に糸を紡ぐ工程から作られたサリーとなります。 こちらはパキスタン(イスラム圏)のフルカリ 無染色の生成り色のカダール(手紡ぎ木綿)の目を拾いながら刺された 茜のアルミ媒染によるものと思しき桜色の濃淡の美しい生糸(絹) 光を受けると同じ色の生糸でも 縦に掛けた時、横に掛けた時視覚的に色調が変わります 淡い桜貝のような薄ピンクと八重桜のような濃いのピンク の濃淡が生まれて 視覚的な効果を意図した民の工夫が伺い知れる刺繍のテクニック 飾る場所を選ばぬサイズ感の額装品。 花々が咲く庭園 をイメージして刺されたという バーグ(庭園)文様の菱紋一つ一つにもバリエーションの違いが 遠くから近くから、見所の有るフルカリです。 ● - フルカリ - (花の刺繍) / M (A-4) パキスタン パンジャーブ州 バーグ フルカリ 額装品 19c末 - 20c初頭 額外寸W31.8 D2.8 H41.8 cm 額のお色:ナチュラル(Wood調) * 古い布地を額装しておりますので、一部使用や経年によるスレやシミなどが残る場合がございます。 ** 額は縦横の2方向に掛けてお愉しみ頂けます。アクリル板は反射を防ぐため、額の裏板と布地の間にセットしています。 店頭展示品のため、アクリル表面にスレやキズが見られる場合もございます事(あくまでも布地の保護用のアクリルと)を予めご理解を頂けますと幸いです。 #フルカリ 。。。。。 こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ * こちらのお品は 80 サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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御殿まり / n (万華鏡)
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ * こちらのお品は 60 サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 幼き頃に心とらわれて 今でも時折り覗く 万華鏡の中の世界が具現化したような 日本の民の染織工芸品をご紹介します。 かつては各地の公家や大名などの御殿ものだった手毬も 江戸後期になるとで民の間で作られるようになり、 明治期になりゴムボールが登場するまでは遊具としての用で作られ 雛道具として飾られた地域も有ったようです。 お正月や桃の節句などの折に、縁起物として幼な子へと贈られ、 今に伝わった手毬でしょうか。 連綿と重なりゆくとしつきと 多幸への願いが 祈るように針を運び込められた 今よりずっと、幼な子の無事の成長がより大変だった頃の 名もなき民の染織工芸です。 ------- n は、細やかに縫い刺された意匠と 色彩のグラデーションが鳥の羽のようで美しい手毬です。 ● 御殿まり / n (万華鏡) 明治時代 (19c末-20c初頭頃) 地域不詳 刺繍糸:手紡ぎ木綿と絹色(天然染料) 約 φ7.5 cm * 画像は屋内にて自然光で撮影しております、古いお品ですので糸のほつれや染みの有る場合もございます、画像にてご確認いただけます。 ** 12-14は、同時期にご紹介している手毬とのサイズ感の比較のための画像です。 こちらのページのお品は小さく細やかな刺しの方の 御殿まり - n となります。 -------- #江戸鞠 #御殿鞠 #御殿毬 #郷土玩具 #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #アンティーク #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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御殿まり / m (万華鏡)
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ * こちらのお品は 60 サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 幼き頃に心とらわれて 今でも時折り覗く 万華鏡の中の世界が具現化したような 日本の民の染織工芸品をご紹介します。 かつては各地の公家や大名などの御殿ものだった手毬も 江戸後期になるとで民の間で作られるようになり、 明治期になりゴムボールが登場するまでは遊具としての用で作られ 雛道具として飾られた地域も有ったようです。 お正月や桃の節句などの折に、縁起物として幼な子へと贈られ、 今に伝わった手毬でしょうか。 連綿と重なりゆくとしつきと 多幸への願いが 祈るように針を運び込められた 今よりずっと、幼な子の無事の成長がより大変だった頃の 名もなき民の染織工芸です。 ------- m は、ふうわりとした木綿糸の糸味と 江戸のあわい色彩の変化が美しい手毬、今まで目にした中でも大きな手毬だと思います。 ● 御殿まり / m (万華鏡) 江戸後期 (19c中-末頃) 地域不詳 刺繍糸:手紡ぎ木綿/天然染料 約φ12 cm * 画像は屋内にて自然光で撮影しております、古いお品ですので糸のほつれや染みの有る場合もございます、画像にてご確認いただけます。 ** 16-18は、同時期にご紹介している手毬とのサイズ感の比較のための画像です。 こちらのページのお品は大きな方の 御殿まり - m となります。 -------- #江戸鞠 #御殿鞠 #御殿毬 #郷土玩具 #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #アンティーク #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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馬の腹掛け / 藍染 木綿経緯絣+麻縄
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ * こちらのお品は 60 サイズ にて発送させていただきます。 (実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ かつて馬は、 遠出の折のひとの足となり荷も運び、 時には田畑を耕すなどし、 人が生きる上で大切な役割を担った家族同様に大切な存在でした。 人の祭祀の折には 馬にも晴れ着の馬具をあつらえたほど。 こちらは 腹掛け と呼ばれる用(=鞍やひと、荷から馬のお腹や背中を保護しつつ)と装飾とを兼ねて作り使われたもの。 背中にあてがう部分には インドで発祥し海を渡って日本にその技法が伝わったとされる絣が用いられています。 こちらは経緯(たてよこ)糸が藍で先染めされた手紡ぎ糸を手織りした絣で 木綿が豊かに育めた地の絣で有った事を伺わせています。 (久留米など日本南西部の明治期の絣かと思います) 裏打ちには京都の銘菓の名が染められた手拭いが用いられていました。 それらに豊かに麻を綯い藍で染め組まれた房飾りの美しいこと。 藍の効能だけでなく、馬の動きに沿って房も揺れ 虫除けも兼ねたことでしょう。 馬の脇腹にゴツゴツとした麻縄の結び目が当たらぬように と 裏張りには赤い(紅花染め)の木綿があてがわれ 視覚的な温かさと共に、馬への想いが感じられるような心に響く色使い。 留め具としての用と装飾的な用(あるいは邪気除け)とを兼ねたものでしょうか 白に虹色を帯びた巻貝が1箇所に結び下げられています。 恐らくは、豊かに木綿が作りだせた日本の南西部地域で 明治期に織られた経緯絣の着物(あるいは布団皮など)の古裂が 後に 北前船で木綿の育たぬ東北地方へと運ばれて 馬の祝い着として 日本各地で手に入り得た自然からの賜り物の素材を用い こちらの腹掛けへと姿を変えて今日まで伝わってきたお品かと。 馬への想いが宿った 心鎮めてくれるような染織品に出会いました。 * 古いお品です、使用と経年による擦れや穴のほげた箇所がございます。 画像にてご確認いただけます。 ------- ● 馬の腹掛け / 藍染 木綿経緯絣+麻縄 日本 東北地方(木綿素材は交易で渡ったものでしょうか) ± W57 × L66 cm ほど(→ 画像12枚目のように半分に折りたたみ丸棒に掛けた状態で採寸しています、房を含めた最大部を測っています。) -------- #馬の腹掛け #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #アンティーク #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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刺し子 敷布 / 和製カンタ
¥50
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 幾度も水を潜った藍無地木綿に 七宝の花が連綿と咲いて 布の育ち方が異なり両面それぞれの表情をおたのしみいただけます 80cm角と小ぶりなところも 飾りやすく魅力の1つかと思います . . . 3幅の藍無地木綿地に (やや)角七宝つなぎ文が全面に刺し子された敷布 上下の両端を見てみますと 片一方は輪になりもう片方には布の端が 文様が1幅づつ微妙にずれていることからも 接ぎ合わせの後に刺したのではなく 先ずひと幅づつの木綿地に刺繍をし のちに3幅を接ぎ合わせ 2つに折りたたんで周りを縫い止めることで 強度と保温性を加えたたことが伺えます (糸を解かぬと中側は見られませんので定かでは有りませんが4〜5枚ほどの、幾度も水を潜った手紡ぎ木綿布が重なっていると想像されてみてください、また布の脇から覗くと深い藍が残ることからも、この状態で幾度も水をくぐり使われたことが伺えます。) 地の木綿をみますと 白糸刺繍をほどこす前に既に穴が空いていた箇所が所々。 真ん中の生地は、かなり擦り切れた状態で手に入ったのでしょうか、 後ろ側に補強として浅葱色に濃紺の格子木綿が充てがわれたのちに白糸刺繍が刺されています。 その後も長い間用いられては水を潜って来たとみえ 真ん中の布の接ぎ合わせ部分は擦り切れて 下地の格子木綿が顔を出してはいますが さすが刺し子の効力 白い刺し糸はびくともせずに(肉眼ではですがー)元の姿のまま保たれて 所々に藍の木綿糸で繕われた跡がありますので、地布の藍木綿は補強を重ねながら使われ来たようす。 祈りと共に刺し表された 角七宝つなぎ は 繁栄とご縁が連綿と続きますように との想いが込められた文様 こぎん刺しなどにみられるような寒さを凌ぐためと補強を兼ねた精緻な刺繍ではないのですが むしろ 古布の再利用と大らかな刺しは この布をささげた民への 柔らかな居どころ のような場所(布)が作りたかった様子が伺えるのです。 サイズ的にも再利用された古裂の風合いからもおそらくは 生まれ来る命へ 藍の効能(虫除けなどなど)も活かしながら縫われ 乳飲み子のおくるみや敷き布などとして用いられた 慎ましやかさと美しさをたたえる民藝の布かと思います。 (受け取った感覚が ベンガル地方のカンタ に通づるようでしたので 和製カンタ と呼んでおります) 画像1-6 片面 7-10 布の寄り 12-18 もう片面 19 1/6に折り畳んだところ 20 お色味の対比に *古裂ゆえの染み、穴、擦れがございます。 **実店舗にてお手に取ってご覧いただけます。 ご来店が難しい方には追加画像などもご用意させていただきます、お問合せくださいませ。 Wikipedia 七宝紋(家紋としての説明が主になりますが込められている願いや文様の来歴がかかれています)→ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/七宝紋 ------- ● 刺し子 敷布 / 和製カンタ 日本 明治時代(19c半ばから20c初頭) 製作地不詳 手紡ぎ手織り 藍染木綿に双糸木綿糸(刺し) ± W88 L80cm -------- #藍染 #刺し子 和製 #カンタ #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #アンティーク #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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歳寒三友 / - 白梅文被衣 - 春よ。
¥50
SOLD OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 中国より、平安時代の日本に 歳寒三友 として伝わり のちに江戸時代頃には民の衣住意匠へ吉祥文様として取り入れられて来た 松竹梅 文様。 松と竹は寒中でも色褪せぬ常緑の姿が、 梅は寒さの中でも気丈に花を咲かせること、 さらに竹はしなやかで折れにくくまた生育が早いことから 生命力の象徴として吉祥文様となり様々な工芸の意匠に取り入れられて来ました。 別々に描かれることも多かったという松竹梅の中より、白梅文様が染め描かれた被衣のご紹介です。 腰周り部分が熨斗目状に染め分けられた被衣(かずき/かつぎ) 襟と肩袖、そして裾の幾度も染め重ねられた限りなく黒に近い藍の部分からは冬の漆黒の夜闇を 澄み切った冬の薄明時の空のような黄色に染められた箇所には 厳冬に耐えた古木でしょうか一重の白梅を咲かせ始めているさまが描かれています 古来より日本では黄色は、キハダ/ミロバラン/コウボウ(香茅)=苅安色(かりやすいろ)などの天然染料により表して来たようです 花弁に挿された補色の青が冴えて、近づくと梅の蕾の部分は淡い黄緑色が挿され、 伸びやかな迷い無い筆致で描かれています。 大正時代までは麻や絹よりも高価で手に入り難かったとされる木綿のこと 手に入り得たお家柄と地であったことが伺い知れますがあいにく製作地の判別までは付きませんでした。 こちらの被衣と向き合った際に まだ電気も無い厳寒の時代に暮らした当時の民の春を待ち侘びる願いが切に感じられるとともに 今年は特に春が待ちどおしいこともあり、心情が重なりました。 ですが紗織の軽やかさや染め分けの意匠と朗らかな黄色も手伝ってでしょうか、 一筋の光も感じ取れるような被衣です。 (図柄的には冬のものでしょうから頭から羽織った=被った時に下に着た着物の柄の透け感がたのしめるように紗で織られたのでしょうかー) 春よ来い。 以下、一部参考にしております。 歳寒三友(さいかんのさんゆう)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/歳寒三友 * お届けの折には最終画像のように小さく折り畳んでお届けいたします。 画像17.18枚目はルーペ越しに撮影したものとなります。 時代ゆえの小穴や傷みが有ります、画像にてご参照ください。 ------- ● 歳寒三友 / - 白梅文被衣 - 春よ。 江戸後期(18末 - 19c初頭)から明治初頭(1868年~1872年)ごろの作りかと思います 手紡木綿 紗織 天然染料染(文中ご参照くださいませ) ± W111 L126 cm(吊るした状態で採寸しています) -------- #梅文 #被衣 #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #アンティーク #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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緑地の十字絞り / チベット高原周辺
¥50
SOLD OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 200年を超えて 瞬きつづけてきた光 緑地の十字絞り 地染めは朗らかな黄色 そこへ重ねられた藍色が 綾織の目地に滲んでとても牧歌的 素地のヤクの毛(チクチクゴワゴワな防寒防水の毛)は時を経てしなやかに育っています 身近な人々(や動物)が用いるために 自然からのたまわりものを用い 織り染められたもの 7枚からなる寄せ裂 織幅と現状の形状から察するに 僧侶が用いた敷布や馬の腹掛けなどに使われたものでしょうか それとも ブランケットか何か大判だったもののフラグメント(残欠)が大切にされて残り 伝わったものでしょうか それから 前所有者の頃のものと思しき 布の端にくくられていた黄色い小さな和紙には グリン蒙古絞り氈 十八世紀 とありました (氈=絨毛から作られた織物の意、18世紀=1700年代) 私も同じ見解です また裏側(11−14枚目の画像)から見ると より一層こちらの十字絞りの工程が想像出来うるかと思います 裏表ともに大差の無い色具合から見るとおそらく 染められた当時の色味をほぼ留めているのではー と想像が出来えます ☆ 緑色は写真画像での色の出方が不安定でして、、、 時折赤みが強く出てしまったものがございます。 なお、画像 1、2、4、6、11、15−18 枚目 が現物の印象に近いかと思います、 ご参考になさってください。 • 布には経年と使用による小穴がところどころに見られます、 鑑賞にてお愉しみ頂く分には問題無い範囲かと思います。(個人差もある部分でしょうし画像にてご覧ください) • • 毛織物ですので長期仕舞い込まれる折は防虫剤と共に保管されることをおすすめします。 ------- ● 緑地の十字絞り / チベット高原周辺 チベット高原周辺(中国北部) 18世紀 ヤクウール 天然染料染 サイズ ± W64.5 × L66〜68 cm -------- #十字絞り #古布 #古裂 #骨董 #民藝 #世界の民藝 #民芸 #工藝 #工芸 #antiques #antiquetextiles #folkart #furudougu #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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- フルカリ - (花の刺繍) / B - 4 L 40×50cm
¥50
SOLD OUT
- フルカリ - (花の刺繍) と呼ばれる染織布を当店にてオリジナル額装したお品です。 インドからパキスタンにかけて20c半ば頃まで続いたパンジャーブ州の女性たちによる手工芸で、 祝い(主には婚礼)の日の為に糸を紡ぐ工程から作られたサリーとなります。 こちらはパキスタン(イスラム圏)のフルカリ インド茜の臙脂色のカダール(手紡ぎ木綿)の目を拾いながら刺された純白の生糸(絹) 生糸の刺し目の方向を縦横と敢えて変えている為、 光を受けると同じ色の純白の生糸には 白と銀が オレンジの生糸には 茶とオレンジ のコントラストが現れます 視覚的な効果を意図した民の工夫が見える刺繍のテクニックに感嘆と敬意を。 (画像にてご覧いただけます) サリーのエンドボーダー(長手方向の両端)部分のオレンジの刺繍と中央に咲く白の菱刺し(庭園)部分が半分づつ現れるようトリミングしたもので、 こちらのフルカリの本来の姿が想像出来うるピースとなります。 * 布の向かって左中央部分、かつての民による補修跡が見られます。 大切に繕われながらこの布が残って来た跡形ですので敢えてトリミングに入れましたが 気にされる方はご留意くださいませ。 遠くから近くから、見所の有るフルカリです。 ● - フルカリ - (花の刺繍) / B-4 40×50cm パキスタン パンジャーブ州 バーグ フルカリ 額装品 19c末 - 20c初頭 額外寸W42 D2.7 H52 cm マット内寸W29 H39 cm * 古い布地を額装しておりますので、一部使用や経年によるスレやシミなどが残る箇所も有ります。 ** 額は縦横の2方向に掛けてお愉しみ頂けます。 # フルカリ
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生命の樹 / スータール人 祭礼布
¥50
SOLD OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 初見の布でした 茜で染められた手紡ぎ手織り木綿(カダール織)の目地を数えやすいように 経緯の要所要所の糸をあらかじめ抜き取り フレームとなる部分はドロンワークで刺し進められて メインの祈りの文様は撚りのない絹の平糸でダーニングステッチが用いられています タール砂漠の民 * スータール人 の祭礼用刺繍布に出会いました。 生命の樹、羊の角(あるいはエルベリンデ)、邪視避けの八芒星 それから片一方のエンドボーダーには万字紋(宇宙のエネルギー)も見られます 茜の素地に映えるよう 1度では出すことが難儀な緑色の糸をふんだんに用い その周りには、藍、ラック、黄、などの自然由来の色糸が 所々突如として色糸が変わっている箇所も 想像を掻き立てられます (足りなくなってはまた用立てた、またはイスラム美術ならではの信仰心の表れとも取れますがいかに?) 木綿のマットな質感に絹の平糸で表された祈りの文様が 今もただ穏やかな光できらめいています ..... Wikipediaより→ タール砂漠 (Thar Desert)(大インド砂漠 Great Indian Desertともいう)は、インド・ラージャスターン州、パキスタン東部にある砂漠で、インダス川が砂漠の西方を流れ、流域はインダス文明が栄えた。 ..... パキスタンの染織布と言えば 以前より額装品等の形でご紹介ご提案をしてまいりました フルカリ(パキスタン パンジャーブ州) が思い浮かんだ方もおられるのでは こちらの祭礼用刺繍布もフルカリと同様の地布、カダール織と 絹の平糸の刺繍技法(西パンジャーブのイスラム様式)が用いられています スータール人が住んだタール砂漠地方の西方に流れるインダス川 上流(ヒマラヤ山脈方面)に遡るとその先にはパンジャーブ州が さらにその水源はチベット(仏教エリア)となります 立地的にも川が文化を運び影響を与え合ったたことが 刺し表された文様や染織技法からも伺い知れるようで興味深い希少な染織裂です。 (サイズ的に想像すると女性用のベールあるいは戸口や卓上などの掛け布でしょうか) → * スータールとは 大工 のカースト(ジャーティ) (本来はヒンドゥーの教えに基づく総称ですが、インドやパキスタンではヒンドゥー以外の宗教でも カースト の意識を持って生きた人々が有ったようです) * 地裂が細番手の手紡ぎ木綿による打ち込みの弱い織り地(カダール織)のため撮影時に背景の色や光の影響を受けやすく、、 現物のお色味(いわゆる茜染の深い燕脂色)の印象は1、5、6、7、15辺りが近いかと思います。 また、最終画像の2枚は同地域の同手の染織品が掲載された書籍 シェイラ・ペイン著 「インドとパキスタンの刺繍」 より参考画像としてお借りしました。(心惹かれ手に取った布の製作地や民族に辿りつけました次第です、ありがとうございます) * 画像は屋内での自然光撮影となります。(1枚目と最終画像書籍の2枚は日が暮れたあとにLED照明 1枚目は現物に近く色味を加工しております) ** パキスタン染織の中では古手のお品かと思われます、経年と使用による刺繍糸の擦れや地布の裂け、小穴などがございます、画像にてご確認くださいませ。 *** 実店舗では現物をお手に取ってご覧いただけます。 -------- ● 生命の樹 / スータール人 祭礼布 パキスタン南部 シンド州 タール砂漠地方 スータール人 推定 19c末ごろ 手紡ぎ木綿地に生糸手刺繍 動植物由来 天然染料 約W47 ×L110 cm -------- #フルカリ #Phulkari #民芸 #民藝 #世界の民藝 #mingei #folkart #fuchiso_ #fuchiso
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リマール / アンキナン
¥50
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ リマール(緯絣) インドネシア スマトラ島 エンドボーダー(長手方向の両端)には 中国の刺繍技法(生糸を齣取り縫いやサテンステッチ)で表された艶やかで可憐な刺繍が メインにはインドのパトラの影響をたたえるリマール絣(緯絣)のイスラム様式の花々が咲いています 刺繍の色調が絣と見事に寄り添っています 茜染料の力強さと 番手の細い絹糸で綿密に織り上げられた絹絣の対比 途方もない技巧と経年がもたらした儚さも伴う様に惹かれ手に取りました。 (黒い下書きの線が残る箇所には本来金糸刺繍が駒縫いされていたことが、ところどころにごく僅かに残る金糸の残欠から伺い知れます。) 。。。 同手の刺繍の様式を持ち合わせた頭布が掲載されていました→ 別冊太陽 アジアアフリカの古布 P 12 (参考画像として最終画像に添付しています) そちらによりますと スマトラ島ではインドの影響を受けて緯絣が発達したこと この度の布のように刺繍を加えたものは アンキナンと称される祭礼布 であろうと言うことと 清朝刺繍のような刺繍は中国との交流によるものであると記載されていました 。。。 こちらの古裂に限ったことではないのですが 用いたのは王族たちでしょうけれども 作り出したのは 民の手 であろうことに感嘆と敬意を覚えてなりません お探しでした方にお届け出来ましたなら幸いです * 画像は基本的に屋内にて自然光撮影となります。 ** 経年による擦れや穴、刺繍の欠損などがございます、また小穴の空いた箇所に裏から共生地による貼り付け補修が見られます(各画像にてご参照くださいませ)→追加での画像が必要な折にはお申し付けください(その場合どこを要に撮影したものをご希望されるかをご指示いただけますと幸いです) *** 実店舗では現物をお手に取ってご覧いただけます。 -------- ● リマール / アンキナン スマトラ島南部 ランプン州 19c初頭 頃 リマール(緯絣) 経緯共に 絹糸 天然染料 茜 藍 ターメリック など (駒縫い 木綿糸に金属板を巻きつけた金糸と銀糸 ほぼ剥落していますがルーペで覗くと所々に金属板の名残りが見られます) W 81 × L 210 cm -------- #インドネシア染織 #リマール #アンキナン #Limar #ankinan #仕覆 #民芸 #民藝 #世界の民藝 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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カイン タピス / クラッチbag
¥50
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 陽が沈んで間もない薄暮時の空に星が瞬き始め 月の光を受けた川は黄金色に輝いて その周りにはトゥンパル(=鋸歯紋 インドネシアでは豊穣のシンボルとされています)と共に花々が咲いて カイン タピス と呼ばれる ヨーロッパ植民地時代に香辛料交易で栄えたランプン州(スマトラ島南部)の王族の祭礼布が用いられたクラッチバッグに出会いました 着用する方の身分や場面に合わせ様々な意匠様式がある カイン タピス これまでにインドネシア現地と日本で幾パターンかの カイン タピス を目にし 時にご紹介してまいりましたが その中でも控えめで上品な意匠と特有の古い色調に心惹かれて手に取りました 何より実用の形となったものは初見でした こちらのタピスは 雲母の煌めきをたたえたインドから伝わったとされるミラーワーク イスラム様式の抽象的な意匠表現 ランプン州土着の素材や染料を用い 特有の色彩感覚で染め織りそして刺繍されたもの この形になっているので用途は定かでは有りませんが 現地でサロンか上衣の用で染め織りされた祭礼布が後の交易で日本に渡り かつての(日本の)袋物師が今の形に仕立てたものかと察しております 布の印象を遮ることの無いシンプルな意匠と作りの良い口金が取り合わせてあります 脇にマチがあるお仕立てで最大で13cmほど口が開くため物の出し入れもスムーズ 裏地には紫染の絹地が 口を開けるたびに日本の気品高いお色が覗きます 裏地から察するに大正から昭和初期ごろのお仕立てでしょうか それぞれの国の民の手工芸が それぞれの地で大切にされ珍重されたことが伺い知れるお品 古裂ゆえにミラーワークのミラーの欠損などは数カ所に見られます(画像16枚目など)が 生地自体には裏打ち補強がされており擦れもなく状態は良好です また片面の1箇所(画像15枚目)に裏打ちの際の糊染みでしょうか白く色が変色している箇所がございます。 (ちなみにミラー自体の大きさは5mmほどと小粒で上品 光を受けると煌めきます(画像3枚目) インドにならって装飾とそして邪気除けも兼ねたものこちらでは動画がUPできない為、Instagram fuchiso_ の方に短いですが動画で煌めきを写したものを投稿しています、宜しければご覧になられてみてください) 装いの和洋を問わずにお役立ていただけますと幸いです * 画像1−5枚目は屋内での自然光撮影となります、撮影時の天候が曇天でした。 藍はお色味の出方が光により異なるため 3−18枚目に白昼色LED電球の元で撮影したもの(好天の日中の見え方に近いかと思います)を添えさせていただきました、ご参考になさってください。(画像19、20は拡大レンズによる画像となります 刺繍部分の美しい色糸!) ** 実店舗では現物をお手に取ってご覧いただけます。 -------- ● カイン タピス / クラッチbag 表地古裂 スマトラ島南部 ランプン州 19c末-20c初頭 頃 経 木綿 緯 木綿、絹 緯の一部 木綿縫い取り織 (刺繍部分 雲母、木綿) 天然染料 ターメリック 藍 茜 ± W27.5〜29 × D3(開口部13) × L15 cm . . . 仕立て 大正から昭和初期頃 日本の袋物師によるもの 口金 真鍮(古美色)経年の擦れや緑青が見られます 裏地 絹 -------- #インドネシア染織 #tapisinuh #工芸 #民芸 #民藝 #世界の民藝 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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ノマドのラグ / 無染色オールドキリム - 片身替わり -
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティークの1点ものとなります ------- ノマド達の暮らしの傍に有った羊や山羊などの毛織物による手織りのラグや収納袋 サイズ、素材、モチーフ全てに それぞれの民の特徴が表されていて興味深い染織布の一つです。 こちらはトルコ南部の遊牧の民によるもの。 収穫した小麦などを運ぶ(あるいは保管する)ための チュアル と呼ばれる袋状のものをラグとして使えるように近年に現地で解いて端を始末しなおされもの。 ハンドスピンドルならではの毛糸の節(フシ)の表情と、 染料を用いず(あるいは手に入らず)自然の羊の毛色のみで自分たち用のために織り上げられた質実剛健なキリム(平織り)です。 チュアルには堅牢さが求められます、 中身がこぼれ出ぬよう、キツく打ち込みながら織られています。 今回出会ったこちらは、 今まで見て来たチュアルの中でもかなり大判なタイプとなります。 白い羊の毛が足らなくなったのでしょうか半分はボーダー、半分は無地の片身替わり モダンな印象すら受けますが、 縞模様には平穏無事な日々が連綿と続きますように など 不変への願いが込められていると聞いたことがあります。 身を守る術が少ない環境で暮らした彼らの祈りが込められているモチーフと捉えています。 ベースに使われている一番濃ゆい茶色の羊の毛には、 小麦の籾殻と思しきものが糸に絡まったままで織られています。 (画像7枚目に寄りの画があり白っぽく写っているのがそれです) 形状に上下左右で3cmほどの差異と使用による若干のたわみがあります。(自家用なのでまっすぐである必要もなかったことと思われますが気にされる方はご留意くださいませ。) また、裏面と耳に時に縦糸が飛んでしまっているところがあります、画像11,12,14枚目。 綜絖と織り手の調子が悪かったと察しています。 いづれもノマドの自家用キリムにまま見られることでして、 遊牧生活の傍らに手を動かした跡形と捉えて頂けると幸いです。 しつらいの和洋を、そして厚みからも季節を問わずに馴染んでくれるラグかと思います。 * 画像は全て屋内にて自然光撮影となります、お色味のご参考までに。 -------- ● ノマドのラグ / 無染織ウール トルコ南部 20c中頃 - 末頃 経緯共に無染織の羊毛 キリム(平織り) ± W69-71 × L136-139 cm * 配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 100サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方は FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- #オールドキリム #ヴィンテージキリム #ヴィンテージラグ #トライバルラグ #無染色ラグ
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ノマドのラグ / アブストラクト(chanteh)
¥50
SOLD OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 遊牧民 と書くと文字の印象からかなんとも牧歌的ですが 実際は大自然の中、危険と隣り合わせの過酷だったであろうノマド(遊牧民)の暮らし。 家族であり財産でも有った羊や山羊などの毛から紡ぎ糸を作り 移動の合間に大地の恵みの染料で染め 手織りされたラグや収納袋などの家財道具 それぞれの部族に伝承される文様や技法が時に自由に時に精緻に 作り手の民の心持ちや人柄までも映すかのように織り込まれて 興味尽きぬ民の染織工芸の1つです。 ------- こちらはペルシャ(現イラン)の遊牧の民 カシュガイ族(あるいはバクティアリ族の特徴も持ち合わせています)の chanteh と称される小さな袋 コインや装身具、手鏡などの身の回りの小物を入れて身体に提げたり備えたバニティバッグ。 表側は堅牢さを求めたパイル織で、アブストラクトでやたらな表現に(わたしに見えないだけできっと込めた願いの文様があるはず!)アバンギャルドな作り手の民の感性を感じたもの。 (時が来れば化学染料ももちろん、こちらで取り入れられたオレンジはおそらく化学染料のなす鮮やかさかと思います) 形もアバンギャルド(歪んでます、中味がこぼれないように?それとも性格かしら) 裏側は表と同色の糸を用いたキリムやスマックで織られています、 縞模様には 平穏な日々が連綿と続きますようになど 不変 であることへの願いが込められて。 (縦糸は表裏まで1本で通っています、サイドはヤギの毛で織った細巾のテープを縫いとめることで表裏をしっかりと縫い留めています) 身を守る術が少ない環境下で暮らした彼らの 切なる祈りが込められているモチーフと捉えています。 オリジナルの紐は失われています。(付いていなかったかもしれません) 壁に貼って収納袋にするもよし。 小さめなので木の椅子のお座布団として、 またはパンヤを詰めてミニクッションとしても 現代の用にあわせておたのしみいただけますと幸いです。 * 画像は全て屋内にて自然光撮影となります、お色味のご参考になさってください。 ** 実店舗でももちろん現物をご覧いただけます。(シーズン外には仕舞い込んでいる場合もございます、事前にお問い合わせいただけましたらご準備いたします。) -------- ● ノマドのラグ / アブストラクト(chanteh) ペルシャ(現イラン南西部) カシュガイ族(バクティアリ族ならばイラン西部) 20c初頭から中 頃 経緯共に 羊毛 ± W34〜38 × L40 cm 毛足 長め羊の如き厚厚としています/手触りはしなやかで柔らかです -------- #オールドキリム #オールドギャッベ #サドルバッグ #ホルジン #トライバルラグ #qashqaikilim #kholjin #tribalrag #vintagekilim
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ノマドのラグ / 菱紋のジジム(マフラッシュ パネル)
¥50
SOLD OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ こちらはアンティークの1点ものとなります ⚠︎梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております 詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきまして ご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 遊牧民 と書くと文字の印象からかなんとも牧歌的ですが 実際は大自然の中、危険と隣り合わせの過酷だったであろうノマド(遊牧民)の暮らし。 家族であり財産でも有った羊や山羊などの毛から紡ぎ糸を作り 移動の合間に大地の恵みの染料で染め 手織りされたラグや収納袋などの家財道具 それぞれの部族に伝承される文様や技法が時に自由に時に精緻に 作り手の民の心持ちや人柄までも映すかのように織り込まれて 興味尽きぬ民の染織工芸の1つです。 ------- こちらはペルシャ(現イラン)南西部 カムセ または ハムセ (Khamseh)族の ジジム織の入ったキリム。 寝具などの大きな家財道具を入れたマフラッシュと呼ばれる、 長持ち状の布製の収納袋のパネルの一部だったパーツが伝わったものと思います。 先ずは地の臙脂色 黒や焦げ茶色の羊毛を茜で染めた糸で織り上げることで グラデーションが意図せずに無作為な縞文様となり美しさのひとつに。 アナトリア地方のキリムにも見られるイスラム様式の文様に目を向けてみます 白い羊の毛でジジム(縫い取り)織りされた大きな菱形の連続文様は ダイヤモチーフ(目がデフォルメされた邪視除けの形) 落ち着いた赤に白が際立って 視覚的にも心理的にも効果を与えているようです さらにもっと近寄って その1つ1つの小さな菱文様を見ると 花のようにも、狼の足跡(護符)にも見えますが民の思いはいかに。 身を守る術が少ない環境下で暮らした彼らの 切なる祈りが込められているモチーフと捉えています。 茜、黄、藍、緑、 まだ天然の染料か無染色の羊毛しか身の回りにない時代に作られ、 使われて来たことが伺い知れる貴重な古手のジジムです。 随分と長い間、使われたと見え 小さな菱紋の方はところどころ擦り切れ損なわれている箇所も。 また茜の生地の方にも隅に擦れて穴が空いている箇所がございます(画像ご参照ください) ほつれそうもないことから、なるべく有るがままでと思い、当方では手を加えておりません。 遊牧生活の中で働いて来た証と捉えて頂けますと幸いです。 古手の柔らかな薄手のジジムです そのままの姿を近くから遠くから 壁面で愛でるのが布にとっては良さそうですが、 人の往来の少ない場所に敷く、または掛け布などの実用に、まだまだ活躍してくれうるコンディションかと思います。 現代の用にあわせておたのしみいただけますと幸いです。 ジジム→文様を表したい箇所だけに緯糸の色糸を加えながら 刺繍 のように織りなす技法 裏側を見ると出番が来るまで緯糸がスタンバイしているのが分かります * 画像は全て屋内にて自然光撮影となります、お色味のご参考になさってください。 ** 実店舗でももちろん現物をご覧いただけます。(シーズン外には仕舞い込んでいる場合もございます、事前にお問い合わせいただけましたらご準備いたします。) -------- ● ノマドのラグ / 菱紋のジジム(マフラッシュ部分) ペルシャ(現イラン南西部) カムセ または ハムセ (Khamseh)族 19c末 頃 経緯共に 羊毛(パネル同士を繋いだと思しき残糸は山羊の毛でした) ± W70〜73 × L89〜90 cm 毛足 平織りのため無し/手触りはしなやかで柔らかです -------- #オールドキリム #マフラッシュ #トライバルラグ #qashqaikilim #Khamsehtribes #kholjin #tribalrag #vintagekilim
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脛巾(はばき)/ 紙布
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 反故和紙が再利用された 紙布織りのはばき に出会いました 脛を守った平織りの箇所 解れぬように経糸を撚り合わせた房飾り 大福帳などの反故紙を 切り撚り糸にして織り上げることで 書かれていた墨や朱色が ところどころ 無作為に現れた文様が美しい 綿花が育たず木綿の入手が困難だった寒冷地では 反故和紙を切り撚りした和紙糸が野良着や帯 袋物などの小物にも紙が用いられて来ました こちらは経緯共に反故和紙が用いられています 手に入り得た身近な素材を活かし 使う者の身を守るために手織りされた 名も無き民による染織工芸です 紙布の脛巾は残り難いためでしょうか、初見でした。 (片一方の房飾りが良く擦れています) 。。。 脛巾(はばき)= 足のすねを保護したり、袴(はかま)を着用した際に裾(すそ)を始末するために用いる服飾品。 古くから武士が、アオイ科のイチビの茎からとった繊維で臑当(すねあて)(脛当)をつくり、 これをイチビはばきとよんでいた。また庶民、ことに農村では稲藁(わら)でつくって脛巾とした。 室町時代以降脚絆(きゃはん)が現れて異名同物となったが、 脚絆は布地でつくられるようになり、両者の区別が判然としてきた。 農村では雪や雨のなかを歩く際、あるいは泥田の仕事用に用いられたが、 その利用もしだいに減ってきている。 日本大百科全書(ニッポニカ)より ------- ● 脛巾(はばき)/ 紙布 明治時代 (1868〜1912年) 東北地方 本体 経緯共に紙布(反故和紙の紙縒り) 紐 原始布(おそらく科かと思います) 本体 約 W31.5 L41 cm * 使用と経年による擦れや穴、紐の千切れ。(画像(あるいは実店舗)にてご確認くださいませ。) ------- 梱包後の配送サイズは 80 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #脛巾 #はばき #紙布 #原始布 #民芸 #民藝 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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島帳 / 裂帳
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 表紙の墨書きは薄れていますが ○島○ と有るようです (縞=ストライプや格子などのことをかつては、南方や大陸などの 島国 からの渡来裂に見られたその柄行を総称し 縞 と呼んだと聞いたことがあります。まだ固有名称が統一されて居ないころ、人それぞれ 島 縞 嶋 嶌 志摩 志麻 。。。伝承によるシマの字が各地の 裂帳 には用いられています。) 年記は解読不可能ですが 豊かな風合いの手紡ぎ木綿を主体にし、天然染料と思しき色糸が静かに交わり 艶めく絹糸が効果的に加えられているものも。 日本列島ではまだ綿花の栽培が 西の地 に多く見られた江戸の頃の 島帳(以下 裂帳 とします) かと思います。 裂の貼り込みは反故紙に貼り込まれていますが、 最後の方の項は無垢の和紙が 付け足し されておりこの 裂帳 の持ち主のものと思しき書き記しが残ります。 安芸国(現在の広島県)で江戸時代に用いられた地名 伴村 と、河内国(現在の大阪府)の地名もそれぞれ数カ所に見られます。 両地ともに江戸時代には綿花産業で栄えた地 そして安芸は和紙の産地だったようです あくまでも想像も含みますが この 裂帳 の生まれ来た地域の手がかりの1つとして。 着物の寸法や色や名称 そして カナの手習い いろは歌 や 覚え書きまで この 裂帳 の持ち主の人となりが残ります。 綿花を育て糸を紡ぎ、 蚕を育てて糸を引き(もしくは地産の品と引き換えに入手し) 染め、そして農閑期に織上げる。 それら反物(着物への仕立て)の注文を受けるべく、行商の折に携えたサンプル帳。 ・ 海沿いの地 辺りを埋め尽くす綿花 豊かな自然と共に有った頃の 名もなき民の手仕事 少ないながらも美しく深い色相の ちいさな欠片たちは その傍に有った四季折々の情景までも 伝えてくれるようで 冬へと向かう頃ではありますが どうぞ豊かに想像されてみてください ------- ● 島帳 (裂帳) 年記不明 (推定19c中頃) 中国地方から近畿地方周辺 80ページ(内20ページに貼り込み) 226片 ± W8.5 D17 H2cm(表書きの向きに沿って測っています) * 古いお品物ですので、経年の古色や虫喰い跡、裂の剥がれなどが見られます。 背表紙は切り取った跡があり残って居りません。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は レターパック の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。(1点もののため、対面でのお渡しが可能な方法にて設定しています) (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- #縞帳 #裂帳 #藍染 #民芸 #民藝 #shimachou #japaneseindigo #aizome #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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嶌帳 (裂帳/1885年)
¥50
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● 嶌帳 (裂帳) 明治拾有八年 第十一月吉日(1885年) 地域不詳 12ページ(内11ページに貼り込み) 286片 ± W19 D29.5 H1cm(表書きの向きに沿って測っています) * 古いお品物ですので、経年の古色や虫喰い跡、台紙破れ、閉じ紐が千切れている箇所が見られます。 ------- こちらは未だ組合の証紙なども無い頃の、明治拾有八年の年記の縞帳。 江戸時代の流れを汲む藍染が主体で ふわふわの手紡ぎ木綿を主体にし、天然染料と思しき色糸が静かに交わり 艶めく絹糸が効果的に加えられているものや、 楊柳のもの、木綿だけのものも多く見られます。 仕覆裂などに好まれた算崩しなどが見られるのも特徴の一つ。 地域の手掛かりの一つになりうる事かと思います。 画像で順を追ってご覧いただくと良くわかるかと思うのですが 貼り始めから3頁目くらいまでは 境界が分からないくらいのびっしり貼り 選ぶ方まで試されているような密度の あくまでも憶測ですが 張り手(行商人)は、いかにして一度に沢山の生地見本を見てもらうかー を先ずは考えていたのでは 隙間無く貼り始めたものの 1柄1柄が見辛いことに気付き(或いは助言され?) 後の項に進むと 裂と裂の間に感覚が空き、一目で見易くなっているあたりに 人間らしさを感じてなりません。 あまり類を見ない張り込み方の縞帳でアートとして魅力的かと 額装すると見応え有るものとなるでしょうね。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は、レターパック プラス の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。(1点もののため、対面でのお渡しが可能な方法にて設定しています) (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- #縞帳 #裂帳
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和製ポジャギ
¥50
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☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 越後や越前で手績みし織染められた 江戸や明治時代の麻裂が接ぎ合わされた 和製ポジャギに出会いました。 日本海沿岸部はかつて 朝鮮半島からの移民も多かったようです 麻無地の取り合わせに朝鮮のポジャギに時折見受けられる 紅花(淡いピンク)やクチナシ(淡い黄色)を取り入れた配色に 祖国への想いが感じ取れるようです。 それぞれの端切れの隅を折りたたみ重ね合わせた上で ホムチルと呼ばれるぐし縫いで接ぎ合わされて(彼の地にも同手の作りが見られます) 縫い糸は拠りの無い麻糸と手紡ぎ木綿との2種が用いられています。 民の移動と共にポジャギ工芸が伝播し、作られたものでしょうか 私は初見でした。 彼の地同様に 包む 為の用で作られ使われたようで 布の噛み合わせ部分が擦れて小穴が空いている箇所もございますがそのままに このポジャギの生きてきた証と捉えて頂けますと幸いです。 ------- ● 和製ポジャギ 20c初頭ごろ 製作地不詳(日本海沿岸部でしょうか) 麻生地はもう少し古そうで19cのものも、絣、生平、染めの無地麻、捺染など 植物染料(藍、茜、山梔子などが考えられます) 約 W101 × L106 cm * 使用と経年による 擦れや小穴 が所々に見られます、画像にてご確認いただけます。 ------- 梱包後の配送サイズは 宅急便コンパクト となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #ポジャギ #チョガッポ #民芸 #手工芸 #苧麻 #pojaji #indigo #patchwork #fuchiso #fuchiso_
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裂織衣 / 秋の空
¥50
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☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 澄んだ藍色の空に 鱗雲のような刺し子が浮かぶ 秋の空 の情景を想う 裂織の仕事着 に出会いました。 。。。 袖と身頃はそれぞれ 経糸には自家製でしょうか表情豊かな麻糸が用いられています。 緯糸には着古されてしなやかに育った藍木綿の裂糸に撚りをかけたものと、 時折り織り目の隙間からその豊かな表情をのぞかせる 麻の屑糸(苧屑=オクソ) とが1段ごと交互に打ち込みながら織り進められています。 (経糸の間に挿し入れることは難儀だったと思いますが、撚られた木綿裂糸と、麻の屑糸とがより強く結びついて、布目が詰まり雨風熱を防ぐことやまた、動き易さ=しなやかな着心地を求めたものかと察しています、貴重な資源の再利用の目的が先に有ってのことでしょうけれども結果的に美しい表情と機能を備えた布に。) 半纏や袖無しなどの裂織の仕事着は、 木綿の普及が遅れた東北地方および北陸以北など、日本海沿岸部の寒冷地各地域で見られます。(主には浜や海山での荒仕事のための野良着とされています) 緯糸の原料となる古木綿は、大阪など上方から西廻り航路の北前船で運ばれて、裂き糸となり 打ち込みながら織り上げることで目が詰まり、防寒、風、水、塵、棘、虫、日除など身に着ける民を心身共に守るために織られた衣です。 また、こちらの裂織の仕事着(以下 裂織衣)に出会ったときに一番印象的だった、裾や袖先に見られる生成り色の部分は、 麻の屑糸(苧屑=オクソ)を用いた オクソザックリ と称される織布 で織り始め(終わり)られています。 オクソは主に大麻を原料とし、麻皮を剥ぎ裂いて糸に績む時に出る 苧(オ)の屑 を元に作られる糸で、 経糸に用いるには強度不足ですが、緯糸に用いるには問題なかったようで、大麻糸の産地と深く関わりの有る地で苧屑までも無駄にせずに使われた事が伺い知れます。 例えば「 (青森県) 麻屑 麻屑は綿の代わりとしてドンジャにも入る。またサグリ、サッコリを作る場合、 木綿布の代わりに緯糸として使う ことも有った。 - 田中忠三郎著 サキオリから裂織へ P93 より抜粋 - 」 こちらの裂織衣の作り手の感性、それから古木綿よりは頑丈で有ったろう補強の意味合い、 そしてかつてより麻糸産業を支えたであろう 麻屑 を敢えて用いている様子から、麻糸に関わりの近い民で有ったこと (かつては手首などに結んで邪気を避けたとされる麻を)衣の各入口に配したた意匠からは、神聖な意味合いを含めたであろうことも感じ取れます。 (ただし、意匠は後に一部地域での流行となって定着し、そして伝播して行く傾向が見られます、日本みたいな地続きの島国の場合はなおさら。) 袖や襟などの形に目を向けてみます。 半幅の平袖、平袖は襷掛けなどで袖のバタ付きを防ぐ必要が有ったため、仕事着の歴史の中でも古い時代の形に見られる形とされています。 (後に、筒袖やもじり袖など空気の流入を防ぐより動きやすい形へと移行していく前の古い形。また、多くは傷むと袖のみ取り替えられたりもしたようですがこちらはオリジナルの状態を保っているように見受けられます。ちなみに身丈の長さも同じく、下(中)に着るものの流通に伴い動きやすい短着へと仕事によっては後に変化して行ったようです。舟祝いなどの祝い着は除く。) 左右の袖の緯糸の色調が同じことからも(試しに袖どおしを付き合わせてみましたら緯の裂糸たちがピッタリ通りました、画像でもお分かりいただけるかと。) 元々、見頃と同じ幅で織り上げた生地を半分に切り分けて作られた袖で、 裂織の宿命でも有る 解れ を回避するために袖の内側部分にだけ予め麻糸を撚り合わせがっしりとした生成り糸によるまつり糸が見られます。 その上で、同じ生成りの麻糸で、労に耐えうる補強と装飾とを兼ねた 接ぎ合わせ縫い で袖付けと見頃の仕立てがなされ、 肩や首周りにはやはり補強のための美しい刺し子がなされて。 襟は カゲ襟(かけ襟) と呼ばれる仕立てとなり、分布としては、中下越地方の日本海側に多く見られた仕立て方のようです。 脇下は着物ですと女性と子供にしか見られぬ身八つ口(通気と可動をより良くするための脇下の穴)が、裾は馬乗り(スリット入り)で足捌きと衣服が裂けるのを防ぐ形に仕立てられています。 ちなみに、資料を読み進めると 新潟県佐渡島、新潟県西浦原郡(角海浜、角田浜、越前浜)に 同様の裾と袖先が白い織 を持つ仕事着が残されていました。 佐渡や角海浜では 裂織 のことを サッコリやツヅレ 、角田浜では サシモン 、と称されていたようで 技法で名付ける現代のものとは違った各地域それぞれの裂織に対する自由な呼称が有ったようです。 類に括ることの出来ぬ作り手の民それぞれの工夫も有ったことでしょうしまた、 民の手仕事は各地の人々と文化風習の往来で影響を受け、伝播したり同時派生した可能性ももちろん有ると思いますが 中でも興味深かったのは、西浦原郡の歴史を読み進めると共に、近隣各地の裂織に付いて調べたところ こちらの裂織衣が持ち合わせる 刺し糸の用い方 や 袖や裾先に残されたオクソザックリ のルーツとされる地の仕事着の作りとが重なったことです。 こちらの裂織衣が作られたと思しき新潟県西蒲原郡の中でも角海浜には 天正18年(1590)、4年間の年貢免除をかかげて人々を集め村を発展させるように とする古文書が残されていることからも 越前や能登方面からの集団移住者も多かったようです(それは裂織が始まるよりずっと時代が遡る頃のこと)。 また、角海浜(かくみはま)は北前船の寄港地で、裂糸の原料となる古木綿が手に入り得た地となり、この地を 往来の有った佐渡を含むであろう越後地方の裂織の発祥地とする文献も見られました。 角海浜は、まくりだしと呼ばれる日本海からの荒波で地形が削られ廃村となった幻の地。 明治35年ごろまでは塩田なども有った様ですが多くの男性は漁を生業とした一方で、女性たちは機織りや毒消し薬の行商などで不安定な生計を支えたとありました。 (この衣の一部分に木綿以前より織られていた日本の原子布と言われる オクソザックリ が用いられていることも そう言った民の移動とともに機織り文化への影響が有ったことを示してくれているように思われハッとさせられた次第です、今日に伝わる希少な日本の原始布の1つ、オクソザックリの仕事着の多くが越前や能登のものとされるため。) とすると、用いられた素材や織りの技法から見るにつけ 越前方面の裂織文化と古代より続いたオクソザックリ文化が、佐渡を含む越後の西浦原郡周辺に移り住んだ民の影響で生み出された 裂織衣と考えることが自然かと思います。 。。。 最初はただただ美しさに心惹かれて手に取ったこちらの裂織衣。 山や川、そして海、厳しくも豊かな自然と共に生きたかつての民が生み出した各地の仕事着と、 その実と美とを追い求めた先人の残した資料に導いていただきながら、この裂織衣の生まれ来た地を探った次第です。 こちらの裂織衣の、使用感はあるものの極めて状態が良いことや(状態委細は当ページ下部キャプションをご参照くださいませ) 衣の姿と文献からの情報で鑑みますと、 然程身を動かす必要の無い(けれど身を動かさない仕事ほど寒い、そして暑い)小屋仕事や機織りなどが先ずは浮かびました、 あるいは土地柄、毒消しや魚などを行商する上で(売る仕事は女性が主だったそう)寒暖を凌ぐために織り出された、女性のための仕事着と考えるのが自然でしょうか。 一着あれば毎日着ても10年はもったとも言われる裂織の仕事着 嫁入りの折に持参するのが常だったとか、何とも慎ましやかでたくましくそして頼もしい衣。 かつての民の工夫と技量、身に纏う者への想い、結果的に美しいその佇まいは (自身も含めて)いまを生きる者が見失っている大切なことを伝えてくれているようにも思います。 そしてさいごに 秋の空 と称したこの澄んだ青、 様々な藍のグラデーションと波頭のような縫い糸は 海の情景 だったのね、、と海の見えぬ地で生まれ育った私ようやく腑に落ちました。 北前船に積まれた荷と共に文化が往来した頃に 日本海沿岸部の越後(佐渡含む)の民が目にしていたであろう光景に、この幾度も水をくぐりしなやかに育った裂織着とを重ねて想いを馳せる次第です。 少しでも作り手の民の想いや工夫に近づくことで、ご興味お持ちの方へとお渡しが出来るなら幸いです。 ++++++++++ ー 参考文献 ー ・平凡社発行「仕事着-東日本編-」 ・平凡社発行 別冊太陽 「日本の自然布」 および同書内 吉田真一郎著 近世日本麻布考) ・山崎光子著 裂織の通った日本海の道 : 越後のツヅレと能登のツヅレ ・裂織とは → Wikipedia 裂織 https://ja.wikipedia.org/wiki/裂織 ・角海浜 → https://ja.wikipedia.org/wiki/角海浜 ・北前船 → https://ja.wikipedia.org/wiki/北前船 ・同手の刺し子と糸継ぎ、補強刺しが施された 袖無し の形ではありますが 新潟県立歴史博物館 に同手の刺し糸の衣が見られます。 裂織のツヅレ(袖無)新潟市西蒲区間瀬(旧巻町間瀬)山崎光子民俗服飾コレクション 紺の濃淡の裂き織り地をつきあわせ、自家製らしい白茶の極太の麻糸を露出させた様は一つの模様をなしている。さらに肩と脇あき部分の一面を埋める補強刺しもよく映えている。「丈夫でイバラさけるし、雨が降っても通さんし、暖かいし、薪(バイタ)かついだり、カヤ担いだりするにいい」と言われ、仕事着に欠かせないものであった。 採 集 地 新潟市西蒲区越前浜(旧巻町)新潟県立歴史博物館→ https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/112424 当商品ページ最終画像2枚は以下文献より、今裂織着との仕立てや意匠の共通点が有りましたのでお借りしております。 ・・ 平凡社発行「仕事着-東日本-」P174 より 4-2 角海浜 ・・ 山崎光子著「裂織の通った日本海の道 : 越後のツヅレと能登のツヅレ」P32より 図7-3-1 ,2 角田浜のサシモン ・・・同県 佐渡地方 にも角田浜と同様の刺し糸を持つ ニヅレ と呼ばれる 裂織(袖無し)や アキザッコリ(ミジカツヅレ) と呼ばれる同形の仕事着 が見られます。 また、福井県の仕事着にも同様の刺し糸補強を持つ オクソザックリ(こちらは全てオクソ) の仕事着が見られます。 各地同時派生でしょうか、それとも角海浜から渡ったかあるいはまたその逆も想像でき得ます、、それらは今後またご縁の中で近づいて行ければと思います。 (解釈が違っているようでしたら、どうかご教示を頂けますと幸いです。) ------- ● 裂織衣 / 秋の空 ◎ 製作地域(推定) / 新潟県 西浦原郡(角海浜、角田浜、越前浜周辺)あるいは 佐渡島 19c末から20c初頭ごろ 経:麻 緯:古木綿裂き糸の撚糸(緯糸の裂き糸自体は織られた時期より更に古く幕末から明治期19c半ばごろかと), 麻の屑糸(オクソ)を用いたオクソザックリ 約 W95 × L111.5 cm(厚み約2.8mm) * 全体的に状態は良好です。 使用と経年による 袖と裾のパイピング紺生地に擦れ、右前の裾付近の藍の裂織数カ所に解れ、左前裾内側生成りの端に解れ(ここで経糸が視られます)、その他小さな染みなどが所々に見られます。 (画像(あるいは実店舗)にてご確認くださいませ。) ------- 梱包後の配送サイズは 80 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #裂織 #裂織り #裂き織り #ツヅレ #ニヅレ #サシモン #オクソザックリ #野良着 #仕事着 #sakiori #indigo 検 #襤褸 #BORO #民藝 #民芸 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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チワン錦 / 紗綾形七曜文
¥50
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☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 中国南部に住まう少数民族 チワン(壮)族 の織布に出会いました。 経糸には手紡ぎ木綿糸を用いて強度を、 緯糸には自然界からの色合いに染められたふんわり艶やかな 真綿糸 が豊かに用いられています。 (真綿→繭から引き出した状態の依りの無い絹糸、艶やかな輝きとしなやかさが保たれます) しっとりとそれでいて滑らかな肌触りの。 緯紋織で表現された素地の *紗綾形文 は、 藍染による澄んだ浅葱色と華やかな赤(ブラックライトに反応しませんでしたのでおそらく茜染)の補色でより一層引き立て合って。 その色糸は織り(先染め)ならでは、 目で追いかけてみると、色相が微細に変化して行く様子が見て取れます。 その間には、 黄色(山梔子(サンシシ=クチナシの実))桃色、墨色、黒、で *七曜文 が繰り返し配されて。 (それぞれ真ん中の丸だけは配色が変えられているのにも意匠性と意図を感じます) 黒は鉄媒染によるものと見られ、他の色糸よりも早くに擦れて朽ちかけて居ます。 (これは鉄媒染による色糸の宿命。。布の生きて来た時間の証と受け止めて頂けますと幸いです。) 連綿と繰り返された文様には無限の吉祥への願いが織込められているようです。 * それぞれの文様の意味合いは下部にございます アイロンがけの折に気づいたのですが、 布の両端に(片側に木綿糸、もう片一方には絹糸の) 縫い糸の残糸 が見られました(今はほぼ取り除いてあります) チワン族の女性たちは婚礼の際に ブランケット を織り上げて、持参する習わしがあります。 大抵もう少し短手120-150cmほどの3幅ないし2幅を接ぎ合せて幅を出し、周辺と裏面に無地木綿(あるいは同手の織り布)を接ぎ合わせた様式のもの。時代が近年に近づくにつれ、緯糸の絹の紋織部分は省略されて木綿地の存在が目立って、染料も化学的なものへ移行してゆきます。 今回のお品物は 古手の様式の織布と鑑みています。 縫い糸の残欠が両端に残されていたことからも やはり本来、こうした ブランケット(祭礼用布) として織り、用いられたものの 解き布 と察するのが自然かと思います。 *紗綾形文→ 仏教伝来と共にインドから中国に伝播した卍が変化し、寺社建築や工芸等に取り入れられた、卍繋ぎ文とも。 (仏教での卍は宇宙や無限を表し、古代中国では幸福や功徳の願いと共に用いられた文様。) *七曜文→ 古代中国の天文信仰より生まれた、日(太陽)と月、そして五つの惑星を表す、古くは官人の衣装に用いられた文様。 文様から読み解くと 世界を照らし生命の糧となる太陽、心鎮めてくれる月、そして いつの日も変わることなく夜空に並び輝く惑星たち天体への憧れにも似た信仰心と 無限に広がる宇宙になぞらえた 絶えること無い吉祥への願いが 大地からの賜りものと、民の工芸により表された織布かと察して居ります。 Wikipediaチワン族 → https://ja.wikipedia.org/wiki/チワン族 ------- ● チワン錦 / 紗綾形七曜文 中国南部(現 広西省) チワン族(壮族) 19c末から20c初頭ごろ 壮族錦 (花被、土錦とも) 緯紋織 経:手紡ぎ木綿 緯:真綿糸 植物染料(藍、茜、山梔子などが考えられます) 約 W51 × L224 cm(厚さ約1mm) * 使用と経年による色抜け • 糸の擦れが所々に見られます、共生地により継ぎ当てされた後補があります。詳細↓ (長手方向 端から66cm 織幅の端から8cm 辺りに、2.5×1cmほどの小穴(欠損)が見られ、裏側から裂を充てがった後補が見られます、画像にてご確認いただけます。) ------- 梱包後の配送サイズは 60 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #チワン錦 #壮錦 #Zhuangweddingblanket