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アンティークポジャギ / no.15(ムミョン)
¥44,000
SOLD OUT
*出会った頃よりも少々色が薄くなりましたのでお値段見直しました* 陶磁器やガラスよりもはるかに保存年数の儚い工芸、染織品。 めっきり近くて遠い国になってしまっている韓国の民藝、 朝鮮王朝時代末期のポジャギをご紹介して参ります。 工芸や美術には垣根が生まれ無いように、諸々の状況が良い方に向かう事を心から願い。 ------- 作り手の性格や気質が作り出された 物 に投影されるところも名も無き民藝の魅力。 極寒の地ゆえ、庶民は麻(苧麻と大麻で春夏と秋冬服を分けたくらいの麻オンリー)だった彼の地ではまだまだ当時希少だった ムミョン(木綿生地)が使われたポジャギとなります。 忙しくて良く言えば大らかな方だったのでしょうかー 少々の歪みも結果オーライにして居るあたり 縫い目は決して上手な方とは言えないけれど 儒教の教え(質素倹約質実剛健)に沿ったスピリットと 作り手が自由にそして祈りながら針を進めたようすに惹かれて手に取ったポジャギとなります。 所々に散りばめられた、桜の花びらのようなハギレは慎ましやかな彩りを。 中央の花文様の仕上げや 接ぎ合せの所々にも薄ピンクの色糸を使っていることに気づいた頃には 完全に心奪われておりました。 ● アンティークポジャギ / no,15(ムミョン) 朝鮮王朝末期(19c末から20c初頭頃) ムミョン(木綿) 寸法 約 W117.5 L123 cm * 小さな穴やスレ、染みが残りますがこの布の生きてきた証と捉えて頂ける方に。 ** 紐抑えの生地の箇所のみ モシ(苧麻) が使われて居ます。 画像1 - 10 枚目は薄日の自然光に透かして自然光にて撮影しています、 11 枚目は撮影時の背景となります(掃き出し窓にフラックスリネンのシーツ) 12 - 18 枚目は、こげ茶色の板の間を背景に自然光で撮影したお色味、 ご参考までに。 ———— ● ご配送(送料有償)、 あるいは 実店舗ご来店受け取り¥0(7営業日以内のご来店が可能な方) より、ご希望に沿う方法をご注文時に選択して頂きますようお願い申し上げます。 ———— #アンティークポジャギ #チョガッポ
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アンティークポジャギ / no.5 (サンべ)
¥18,700
*お値段を見直しました 陶磁器やガラスよりもはるかに保存年数の儚い工芸、染織品。 めっきり近くて遠い国になってしまっている韓国の民藝、 朝鮮王朝時代末期のポジャギをご紹介して参ります。 工芸や美術には垣根が生まれ無いように、諸々の状況が良い方に向かう事を心から願い。 ------- 作り手の性格が物に投影されるところも名も無き民藝の魅力。 極寒の地ゆえ、庶民は麻(苧麻と大麻で春夏と秋冬服を分けたくらいの麻オンリー)だった彼の地 こちらは冬服の サンべ(=大麻)が使われたポジャギとなります。 折伏せではなく、2種の着尺地に襞を取る形で接ぎ合わせ風にミシン縫いにより仕立てられて居ます。 紐は1箇所、ムミョン(木綿)が使用されています。 サンべがここまでしなやかな手触りに育つには幾度も水をくぐって来たことと思います。 所々に補修が有ります。 ミシンでガシガシと補修をしながら、更に育てて行きたいポジャギです。 お値段を見直しました。 ● アンティークポジャギ / no.5 (サンべ) 朝鮮王朝末期(20c初頭頃 ) 材質:サンべ(手績み大麻) * ムミョン(木綿)の紐が1箇所に付いています。 寸法 約 W80.5 L84 cm * 小さな穴やスレ、染みの箇所も残りますがこの布の生きてきた証と捉えて頂ける方に。 (1-14は光に透かして撮影しています、15-19枚目が自然光でのお色味です、モシのタイプよりもサンべは繊維自体が太く、生成りで地厚のため透光性は弱くなりますが繊維自体の強度は有ります。) ———— #アンティークポジャギ #チョガッポ
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木彫聖母子像 / チェコスロバキア
¥50
SOLD OUT
お値段を見直しました ===== 木彫聖母子像 19-20c初頭 チェコスロバキア共和国(現チェコ共和国) 最大部± W12.5 D2.5 H19.5 cm * 20c初頭までは国民の9割以上がキリスト教を信仰していたという チェコスロバキア共和国より。 一木で削り出された、幼子イエスを抱いたマリア像。 祭壇などに木釘で固定されていたものが、後の激動の時間の中で 聖母子像 のみとなって残り 今に伝わったものかと思います。 日本の民間仏と同じく、教会で観たり伝え聞いた姿の聖母子像を 身近な場所での 祈りのための形 に表したためでしょうか、 イコンや宗教画などの写実的な表現と違ってデフォルメされたそのフォルムは 更にたおやかな印象を持ち合わせた聖母子像。 塗膜が木の収縮と共に変化し朽ちているあたりから察すると、 作られた当初より象牙色の顔料が白く塗られ、経年と共に今の表情に育ったもの。 つつましやかな祈りのときを感じます。 (12枚目までは自然光、以降は白熱灯の下でのお色味となります。 聖母子像の裏側に経年の途中で空いた小穴を利用して、虫ピン1本で壁に掛けておたのしみいただけます。画像13枚目。) -------- #聖母子像 #キリスト教美術
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小さき籠巾着 / インド更紗 ( 茜地立涌草花文様 )
¥28,600
飴色に艶やかに育った籠と 茜地のインド更紗からなる 掌に収まるその小さき姿に心惹かれて手に取りました 小さいながらも 全てが本歌 当時の交易はもとより 日本の民にインド更紗が珍重され そして長く愛でられていたことが伺い知れるお品かと思います。 注:出会った際、つがり紐の一部が欠損しておりましたため 入手後に お仕覆師の有楽さん(銀座)( 注:事前予約の必要な工房となります) に補修していただきました。 欠損が有った紐のお色味、実はなんとなしにチグハグだったため お直しの機に全体の雰囲気に沿うお色味に変えていただきました。 結果的に一体感とよりいっそう更紗の魅力が引き立ったように感じている次第です。 大変お世話になりありがとうございました。 ----- ● 小さき籠巾着 / インド更紗 ( 立涌草花文様 ) ( A ) 籠部分 製作地;日本 年代:幕末から明治ごろ 材質:藤あるいは竹( 節が見当たらないのでおそらく藤かと思いますが判別難しく。。 ) . . ( B ) 布地部分 製作地:インド 年代:18-19c頃 材質:手紡木綿 に 茜捺染染 文様:立涌草花文様 ( 裂に経年の古色が見られます ) . . 全体外寸± W9 D6.5 H11.5 cm 籠内寸± W7.5 D5 cm( 直線で内径の1番長い箇所を測っております、コーナー部分はもう少しサイズが欠けます ) • ちなみに最終画像2枚は「 世界の更紗 」著:吉岡常雄 吉岡忍 より P42,43 インドネシア古渡/17-18c インド → インドネシア向けに輸出されたインド更紗の一部分に類似文様が見られます、 こちらの更紗を同手とは断定はできかねますが手がかりの一つとして、 彼の地での用は 寺院の天蓋布や幕などに用いられた と聞いたことがあります、ご参考までに。 ( B ) が日本に渡った後に珍重され 小さき籠巾着として幕末から明治ごろに日本で仕立てられたものと察しております なぜゆえにこの小ささ? その先は担い手の方の想像力にお任せいたします ---------- ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便 60サイズ にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭小店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にお受け取りご来店日予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------------- #籠巾着 #茶籠 #行者籠 #インド更紗 #古民藝 #japaneseantiques #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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被り笠 / 新月
¥18,700
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 新月⚫️ のような 笠 何らかの編み組織の上から 反故紙を貼り重ねて 表側には墨色の塗りが 裏側は素材そのままに柿渋が薄く塗られて 本来の用途は戦や旅の匂いは感じられないため 日常での外出時に日や風除け(顔を隠す風習も有ったとか)に女性が用いた 被り笠 と察しています 無駄のないフォルムと 裏張りの反故紙のカリグラフィーに心惹かれて 手に取りました これから満ちてゆく月に見立てて 壁面または棚上でおたのしみいただけます (画像 6-8 枚目は マルカン の上に置き、壁面で支えることで自立しています) いつの時代の 笠(傘)も身を守る用の機能と 造形美が感じ取れて興味深い ------- ● 被り笠 / 新月 日本 幕末から明治ごろ 芯材 植物 その他材質 反故紙、柿渋、墨 ± φ37.3 × H16.5 cm * 縁と笠のとんがりに経年と使用による紙の剥離が見られます。 (紐は手近なものを括りました、ご趣味に沿わない場合は簡単に取り外せます。) ------- 梱包後の配送サイズは 100 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #笠 #陣笠 #新月 #calligraphy #カリグラフィー
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カルトナージュ / インド更紗(Used in Europe)
¥15,400
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 17-18世紀の大航海時代 インドでしか成し得なかった 捺染 技法による 染め物 インド更紗 はその後 世界各国の需要に沿った意匠の インド更紗 がそめられて 方々の海を渡って行きました。 こちらは ヨーロッパに渡ったインド更紗が用いられた * カルトナージュ * カルトナージュ →(裁縫箱やジュエリーボックスなど、用に沿ったサイズに切り出した厚紙(カルトン)に、思い思いの染織布や紙を自由に貼り込み作られたフランスの手工芸) 上蓋と更紗の間には中綿が入れられて中に仕舞うものの保護を兼ねています (触り心地もふかふかでやさしい) 内貼りと底面にはインド茜の色に沿った無地木綿が併せてあり、作り手のこだわりが伺えます。 箱の仕立て自体は近代のものと想像されますが インド更紗自体は古手のものが用いられています、 代々に伝わった更紗をカルトナージュによりとどめたものでしょうか。 カルトナージュの宿命、下地に用いられた糊の染みは残るものの今日までこうして、 低湿低温のヨーロッパならでは 染料や布の状態は生まれた当時に近い状態のままで。 防染に膨大な手間を要する地白の大胆な花文を持つインド更紗、 元の姿を想像しつつ、残って来てくれたことに感謝と喜びと共に手に取りました。 おたのしみいただけますと幸いです。 ------- ● カルトナージュ / インド更紗(Used in Europe) ヨーロッパ インド更紗 19c(小箱への仕立ては近代 20c中頃 でしょうか) 捺染(輪郭は版、部分によって 手描き されたことと思います) ± W15 × D11 × H6.3 cm * 経年による糊染みが見られます。 ------- 梱包後の配送サイズは レターパック となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #インド更紗 #indianchintzs #カルトナージュ #Cartonnage
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飴釉 双手ピッチャー / イタリア
¥19,800
こちらはアンティークの1点ものとなります ===== こっくりした 秋色のピッチャー 本来は暖炉脇などで用いられたようで 無施釉の箇所には経年の墨色が染み込んでいます(手には付きませんでした) 飴色の釉薬と用に沿った質実剛健な造形は インテリアのしつらいはもとより いける植物の和洋を問わずに 受け入れてくれそうな古陶です。 ------------------------------------ ● 飴釉 双手ピッチャー / イタリア 19c中-末ごろ ± φ9 胴W13 H18(口内径7.3) cm * 全体的に使用と経年のスレ、古色が見られます。 古いお品物です、経年の変化も含めておたのしみいただけますと幸いです。 ** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送(有償) or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(無料/1週間以内) -------- #アンティークピッチャー #イタリア古陶
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祈りの刺繍裂 / クルーウェルワーク
¥25,300
SOLD OUT
クルーウェルワーク(クルーエルワークとも)は17c頃のイギリスで全盛期を迎え 周辺の西欧諸国に伝播して行ったと言われる 無染色のリネン地(画像18枚目右画像)に、染めわけた羊毛糸を刺しモチーフが表された刺繍工芸です。 日本の工芸同様 当初は、王侯貴族や教会建築などの屋内装飾の用として発展した針仕事。 故に、民のものとして広まる迄は 中世のゴブラン織や宗教絵画のモチーフを手本にしながら、 キリスト教の修道女たちにより作られたものも多かったそう。 こちらの刺繍モチーフは、旧約聖書にも登場する 鳩とオリーブと言う事からも 使徒職の手によるものではー と思いを巡らせてみたり。 テントステッチと呼ばれる技法で、地までもが埋め尽くされて (後の時代になると、地刺しは簡略化されてモチーフ部分のみとより簡素に) 刺繍ならでは、手本にしたであろうゴブラン織の曲線的な表現をすべく 極力なだらかにと表の整然とした表情からはとても想像出来得ない裏側を、 行き交う色糸たちが物語っているようです。 鳩と、それから縁取りの細いレジメンタルボーダーの部分のみ 全体的に使用している糸よりも細番手の羊毛糸を用いる事で モチーフに奥行きが生まれているのも作り手の工夫が感じられる箇所。 そして心惹かれた優しい黄色。 ヨーロッパですと、カモミールからの色味でしょうか、 オリーブと鳩は裏の色糸を見ると薄っすらと緑がかっています、 緑はかつてより1つの染料だけでは出し難い(黄+藍)希少な色と察しています。 生まれた時にはおそらくもっとコントラストの強い作品だった物が 経年により退色し、全体的に穏やかにモチーフ同士が共鳴している印象を受けました。 今この姿で出会えたからこそ私自身は惹かれました。 13cmと細い織幅のサイズ感から憶測するに 祭祀の折に用いられた卓布などの縁取りとして使われたものか あるいは、ベッドカーテンパネルなどに用いられていたものかと。 (幅はオリジナルサイズで両耳が有ります、長さは本来どのくらい有ったか不明ですが、端が切れていた為、当店にてまつり縫いしたもの。) いつの時代も変わらぬ、 平和への祈りが込められた刺繍です。 一部参考にしております https://en.wikipedia.org/wiki/Crewel_embroidery ------- ● 祈りの布 / クルーウェル刺繍 イギリス(あるいは周辺西欧諸国) 19c初頭 - 中頃 サイズ ± W13 L90 cm * 経年による羊毛の剥落がところどころに見られます、最終画像をご参照ください。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は、クロネコヤマト 宅急便コンパクト サイズ の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。 (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- # クルーウェルワーク # クルーウェル刺繍 # ゴブラン織
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藁編み籠 / 韓国(李朝後期)
¥18,700
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 藁編み籠 朝鮮 靭皮繊維(口元の補強に木と鉄が用いられています)→画像にてご参照いただけます [ ± W30 ×D26 × H16 cm ] 19c末ごろ (李氏朝鮮王朝(李朝)末期) . . . 日本と同じく四季の有る地 韓国(作られた当時は李氏朝鮮王朝) 農閑期には麦や米、粟や稗などの穀類を頂いたあとの副産物 藁 から 身の回りの民具が作られて用いられて来ました こちらの編み籠は 手持ちの民族資料によりますと どんぐりなどの実を収集していたもの(参考画像 15,16枚目 書籍名は画像内にございます) 素材には靭皮繊維の表皮がそのまま残り(底などの擦れた箇所は擦れて柔らかな真皮が出ています) 衣服ではなく道具ですから補強も兼ねて身近な素材をそのままに編み上げたことが測れます 形状から察するに 穀類や実物の貯蓄のための大きな器(甕や袋など)に 収穫物を ざー と入れやすくするための口元のつくり(じょうごになる)でしょうし そしてまた 貯蔵器から 掬う ための道具としても丸い側が役に立ったことでしょう →(ゆえに口元は手で握りやすいよう編み目が横向きです (=藁のしなやかさも手伝って たわみ が生まれます) 実際に手で握ってイメージしてみると工夫が詰まった造形でした 出会った時は ただただこの籠のケーブルニットのような 愛らしいその編み目の文様に心惹かれて手に取りました 使用と経年で深まった表情も○ 現代の暮らしの傍らでは 当時に倣って食の用はもとより 住の場面でもさまざまなイメージが浮かぶ編み籠です ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 80サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ------- #バスケタリー #民俗資料 #民藝 #古民芸 #古民具 #古道具 #用の美 #folkart #mingei #BASKETRY #fuchiso_ #fuchiso
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灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶
¥28,600
自然な灰釉の色味や流れと 貯蔵することと 注ぐこと に重きを置いて作られたことが伺えるフォルム 民の暮らしの中に寄り添って来た陶製のボトル どっしりとしたたおやかな佇まいと 簡素ながらに力強い自然釉に魅力を感じ、手に取りました。 18c初頭よりイギリスの植民地下に有ったことに伴い、 奴隷制度の元で農業や産業の貿易発展を成したサウスカロライナ州。 19cにはヨーロッパから移民しエッジフィールドに定住した白人経営者や陶工たちの元、奴隷として雇われたアメリカ系アフリカ人の陶工たちが 交易品など海外の生活道具を買えぬ貧しい人々の日常の為に、 陶工たちは地元で粘土(炻器)を採り、 母国(イギリス、ドイツなど)の技法を取り入れ、 日常の用に適した機能を持つ器(水差し、壺、ボウルetc)を 木の灰や塩を施し薪窯で焼成していたのだそう。 19c中頃までに作られた器には装飾は殆どなく(実用が主だったため) また彼の地では、奴隷たちにおいては 読み書き が禁じられていたそうで 陶工が作陶品に署名することはごく一部の陶工を除いては滅多に見られないないことだったそう。 こちらの糖蜜瓶にもやはりサインなどは見られません。 抑圧された状況下において 言われた通りのものを作り出すエネルギーの源とはいかなるものだったのでしょう、 想像しただけで苦しい気持ちの方が大きくなってしまうけれど そこは人間ですから どうか 心だけは自由で有ったこと 作りだす喜びや誇りともに有ったことを願うばかりです。 自然釉ならではの穏やかな色調の 静かな窯変がこうして、形となって残り日本まで伝わったもの。 口は注ぐための用(あるいは運搬時に溢れぬよう)狭めですが、 器自体に自重がありますので長めの枝物をいけても受け入れてくれそうです。 ● 灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶 19c初頭から中頃 エッジフィールド(アメリカ南東部 サウスカロライナ州) ± W15.5 H30 (口内径2)cm + 水は漏れません + 持ち手の両サイドに 欠け が有ります (胎土が黒っぽい為さほど目立ちません 画像12,14枚目ご参照くださいませ) * サウスカロライナ植民地で生産された甘味料(糖蜜)はラム酒の原料としてヨーロッパへと渡っていく一方で、当地の民の貴重な甘味料でも有ったそう。 糖蜜瓶 として作られたものでしょうか。 ** 同じ時代地域に、やはりアメリカ系アフリカ人の奴隷陶工で、作陶した器に 虐げられても自らの名を刻み続けた デビット・ドレイク にまつわる諸説や作陶品画像が有り、大変参考になりましたので以下に。 WikipediaURLはこちらより https://en.wikipedia.org/wiki/David_Drake_(potter) https://ja.wikipedia.org/wiki/サウスカロライナ植民地 *** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送(有償) or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(無料:1週間以内) -------- #Old Edgefield Pottery #アーリーアメリカン #古陶
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サックイ(背負子) / 藁・裂き布編み
¥50
SOLD OUT
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● サックイ(背負子) / 藁・裂き布編み 日本 東北地方 藁に木綿や絹の裂き布の編み込み [ ± 37 × 37 cm ] 20c初頭ごろ ○ 使い古した木綿や絹の裂き布と共に補強しながら藁で編まれた背負い袋。 添えたれた裂き布たちは襤褸のような表情に育っています、 補強と緩衝材としての役割を果たし、残ってくれました 良く働いてきた美しき古民具。 ( 以前同手のお品を見つけた折に、 青森の方ではこの手の背負い袋のことを通称「サックイ」と呼ぶとのお話を伺いました。 その後調べてみましたがそう言った呼び名にはたどり着けませんでしたが、 伝承の一つとしてお伝えさせていただきます。) . . . 現代では 民の工夫とその彩りと編み目の美しさを 壁面などでお愉しみいただけます。 裏面と表面の色調が異なるので、季節に併せて裏返しても○ ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 80サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------- #裂織 ならぬ #裂編み #サックイ #民藝 #古民芸 #用の美 #folkart #mingei #antiquetextiles #BORO #sakiori #古布 #古裂 #fuchiso_ #fuchiso
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ガラス コンポート / 葡萄文 グラヴィール
¥25,300
こちらのお品物はアンティークの 1点もの となります -------- ● ガラス コンポート / 葡萄文 グラヴィール ± φ15 ( 高台φ11 ) × H14.5 cm 宙吹きガラス グラヴィール加飾 製作年代:19c中後期から20c初頭ごろ * 使われて現代に伝わった古いお品です、 ヒビや欠けなどはございませんが、経年のスレや洗っても落ちないカルキ跡がまま見られます、画像を良くご覧いただきました上でご理解の上ご注文頂けますと幸いです。 • 実店舗ではお手に取ってご覧頂けます。→営業予定は Blog 及び Instagramにてご案内申し上げております( 不定休営業 のためお手数ですが営業日をご確認の上、ご来店くださいませ。) ------- 明治から大正時代の頃のものと思しき ガラスのコンポート 江戸の頃、ヨーロッパより日本に伝わったとされるグラヴィール技法によるもの。 ( グラヴィールはフランス語で彫刻の意 ) 葡萄文には、きっと豊穣の願いが込められて。 コンポートと言っては小ぶりで いわゆる氷コップとしては大振りな 例えばトップ画像はデラウェアを2房盛ったところのイメージ画像 ( 下に敷き詰めれば3房入りました )。 宙吹きガラス特有の内包された小さな泡粒や肌のうねり グラヴィールで表された葡萄の実や葉そして蔓の まるでクレパス画のような朗らかな線に惹かれて手に取りました ( 文様を施す面とは反対側からリューターを当てがい彫るため、高度で難儀な技術が要されるグラヴィール技法、この柔和な仕上がりの奥には熟練の(あるいは本歌を目指した)職人が在ってそして、文化や様式の融和が有ったからこそですね。 ) 食に花、様々な場面が浮かぶ 明治から大正にかけての日本のガラス工芸、 吹きガラスは影の表情までも豊か、一年を通して移ろう光と共にお愉しみ頂けますと幸いです。 * 古いガラスは、急激な温度変化が苦手です くれぐれも熱いお湯などでは洗われませんよう、よろしくお願い申し上げます。 ( 配送でのお受け取りをご希望の場合、通常よりも厳重な梱包で発送しますため、一つ上のサイズでの料金設定とさせていただきますことご理解くださいませ ) ☆ 配送料は有償となりお品物のサイズにより異なります、各アイテムの配送料をご確認くださいませ。 なお、FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0は、1週間以内のご来店とお引き取りが可能な方のみご選択頂けますと幸いです。 ------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------- #ガラス工芸 #大正ガラス #明治ガラス #グラヴィール #glass engraving #民藝 #古民藝 #fuchiso_ #fuchiso
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黄,鉄釉散らし文 ピッチャー / ルーマニア
¥22,000
こちらはアンティークの1点ものとなります ===== ルーマニアの民の暮らしの傍に有った アブストラクトな散らし文を纏った古陶 大らかで用に沿った形に挽き上げられた胎土には 大地色の釉薬が その上から散らされた黄釉と鉄釉は 光や角度で表情が変わり 観る側に都度 新鮮さを与えてくれる古陶です。 (作られた当初はおそらく、装飾のための釉薬は貴重なものだったのでしょうね それゆえに、必要最低限の釉薬で装飾されたものと察します) 口の内径が広く、手がすっぽり入れられるので手入れし易く * 花いけの用にも○ 花を生けぬ折も、器そのもののプリミティブさをお愉しみいただける古陶です。 * 内側の経年から察するに残り香はありませんがおそらく、本来はミルク容れだった様子。 比重が違うためか 水 は少し染み出しました。 当店にて目止め済みですが、花いけなどの 常時水を張る用 の折には おとし を入れた方がより安心かと思います。 ------------------------------------ ● 黄,鉄釉散らし文 ピッチャー / ルーマニア 20c初頭から中ごろ ルーマニア ± φ12 胴W18 H22(口内径10.3) cm * 全体的に使用と経年のスレ、古色が見られます。 古いお品物です、経年の変化も含めておたのしみいただけますと幸いです。 ** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送(有償) or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(無料/1週間以内) -------- #アンティークピッチャー #ルーマニア古陶
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インド / 石製 双耳鉢 - a
¥50
SOLD OUT
こちらのお品物はヴィンテージの 1点もの となります -------- ● インド / 石製 双耳鉢 - a ± φ19.5 ( 内径16 ) × H8 cm 製作年代:20c * こちらのお品物は 画像 1 - 13 枚目となります ( なお、画像 14 枚目 以降にございますように、ほぼ同サイズでこちらのお品物よりも古手と思しき 石鉢 - b を別ページにてご紹介中です、それぞれ異なる魅力が有りますので併せてご参照頂けますと幸いです。→ bはご売約済みとなりました。 ) ------- 20世紀中頃の作と思しきインドの石鍋です インドの民が身の回りに有った素材を活かし削り出し用いたもの ネパールや朝鮮にも同素材や類似の形状の古民具が見うけられますが どこから派生し伝播して行ったのでしょうー こちらはさほど使用されずに今に伝わったのでしょうか 面取り状に削り出された鑿目跡のエッジがくっきりと残り 光を受けるとシャープさが際立ちます 彫刻品としての石工芸に魅力を感じました まだまだ実用に耐えうる堅牢な石工芸品です 花器はもちろんのこと食 に 住 さまざまな場面で 時に見立ててお愉しみくださいませ ☆ 配送料はお品物のサイズにより異なります、各アイテムの配送料をご確認くださいませ。 なお、FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0は、1週間以内のご来店とお引き取りが可能な方のみご選択頂けますと幸いです。 ------- #インドの工芸 #民藝 #古民藝 #fuchiso_ #fuchiso
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斜陽 / インド北部 Aari(アリ)刺繍
¥66,000
夕暮れ時の海に沈みゆく太陽の 斜陽のような刺繍裂に出会いました 100年ほど昔、インド北部の民により生み出された手仕事です。 ----- カシミール地方の伝統的な刺繍技法の一つ、Aari(アリ)刺繍 より自由な曲線を刺繍で描き出すため また、面を埋めるために 鉤針(Aari=鉤) を用いて手刺しによるチェーンステッチが施されたもの。 絹本来の柔らかな生成り色の手紡ぎ糸がもたらす豊かな表情の素地は、 手縫いにより3幅が接ぎ合わされて 広げれば身を包み、三角に畳めば頭巾布となりうるサイズ感。 ピンと張った素地には、下描きののちに 特殊なかぎ針でまるでミシンと見まごうほど丁寧な針目で手刺しされた チェーンステッチが全体を覆っています。 中央にはロータス、四方にはボーダーと呼ばれる格子状のフレーム、 そしてそれらの隙間を埋め尽くすように草花文様 風を受けてそよぐかのような表現の花々 一部分だけ刺繍の色味が明るい赤色で表現されているのは 完璧なものを人が作り出すことは神への冒涜にあたるとされることへの回避であり 身に纏った時に美しい情景が出るように との配慮が感じられます 具象表現を禁じられていたイスラム美術の表現の中で、 精一杯の多幸への祈りの表現がなされているかのような布。 それから両サイドを縁取るフリンジ部分、 こちらも当然のように手で拠られています( 細やかなポワポワが大変愛らしい ) こちらのAari刺繍布は、 陸海路を駆使し交易と信仰を広めたイスラーム商人や、 メッカへと向かう東南アジアからの回教徒たちが、 巡礼を祈念し巡礼の途中の港などの交易所で求め 頭巾布やショールなどとして身に纏い そしてまた巡礼者と共に世界各地へと渡り、今に伝わった布。 行き交う宗教文化に併せて また使い手が身に纏う気候までも配慮して(巡礼の道は寒暖差が激しかったはず) 持ち得た技法と手に入りうる素材で柔軟に変容したカシミール地方の当時の民の 刺繍技量は言うまでもなくもちろん素晴らしいのですが さて 宗教概念から一度離れてこちらの布と対峙してみた時に、 人間が根源的に欲する原風景のようなものが強く感じられ、手に取った次第です。 なんて緻密でそして儚なく愛らしい布。 ● 斜陽 / インド北部 Aari(アリ)刺繍 カシミール地方 茜染め他 鉤針による手刺繍 絹地に木綿糸刺し 19c末から20c初頭頃 ± WL ± 123 〜 125 cm ( 26,25,74cmの幅の布を接ぎ合わせて大判の正方形に仕立てて有ります ) + 経年の間に、茜の染料が素地に色移りしています。 ++ 地裂に経年により数カ所、擦れて穴の空いている箇所があります。(画像16-18枚目裏側から撮影した寄りの画像にてご参照ください、また載せきれぬ穴が他にも有ります) +++ 画像19枚目、隅に一箇所38cmほどの裂けを手縫いで補修した跡が見られます。 ++++ 画像14,15枚目は W70 D50 H71.5 cmの小さめのテーブルに掛けたものとなります、ご使用になる上でのイメージ画像として。 古い時代に作られ、人と共に生きてきたお品物です、経年変化も含めた現状を画像にてご紹介しております、併せましてご覧頂けますと幸いです。 ( 他に必要な情報が有ればお問合せのほどお願い申し上げます! ) ----- * 配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 60サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方は FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- #アリ刺繍 #Aari Embroidery #カシダ刺繍 #Kashida Embroidery #fuchiso_ #fuchiso
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線刻 魚・文字文 / 李朝餅型
¥50
SOLD OUT
李朝工芸らしい表現で魚図と漢字が線刻された、木製餅型のご紹介です。 朝鮮王朝時代、 祭祀の折に餅菓子を御供えする風習に伴い作り出された餅型。 李朝工芸らしい、子供の落書きのような魚図には子孫繁栄の意が、 尊 あるいは 奠(テン、デン)でしょうか いずれも(とうとぶ、供える、供物)などの儒教の教えあるいは願いを表したであろう 吉祥漢字が一文字 → ( 後日、韓国の漢字の読める世代の方に見てもらう機を得まして 奠(テン、デン)の文字で有り、祭祀の折の餅型であること、ご教示を頂きました。お品物に込められた願いに近づくことが出来ましたこと、感謝します。パクさん、ありがとうございました。) 良く研がれた小刀で、 心地よいリズムの聞こえるような線刻で迷いなく表されて残ります。 現地の方曰く、パッタンラム(日本語名は不明)と呼ばれる堅木材(実際に餅型として用いた時に線刻が目減りしづらいそう)に彫られているとのこと。 確かに、見た目以上に手取りが重い。(目の詰まった材) 背面を見ると まだ、両引きの鋸などを用いて製材していた頃のもので、 使用感が余り感じられないのは、祭祀の折にのみ用いられたから と見受けます。 使い方は、担い手の方の自由です。 ----- ● 線刻魚図 / 李朝餅型 李朝時代後期(19c中-末頃) 木製(パッタンラム) ± W20.5 × D5.8 × H2 cm ---------- ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便コンパクト にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ---------- #李朝餅型 #線刻 #魚文 #FUCHISO
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旗指物 その2 / 麻裂紺地に五曜
¥55,000
澄んだ夜空に ぽっかり浮かぶ満月のような 旗指物 直感に訴えかけてくるようで手に取りました。 旗指物は、平安時代より寺社仏閣での神事の折、神が降臨する指標としての用などに始まったとされ、 戦の時代に入ると、武士達が戦場で腰や脚などに受け筒に刺して身体に備えたり、手に携えて 自身の在処や身分を示したり、モチベーションを保つ為の指標としての旗に、 戦を必要としない平穏な時代に入ると、祭祀の折の指標としての旗へと、 本来の精神性は保ちつつ時代とともに用の変化をとげてきたもの。 今旗は 紺地に金の丸が縦に五つ 並んで 簡素ながら力強い意匠で、楚々とした素材を用い凜とした色調で表されたもの。 家紋としての切り口から見ますと 丸紋 は 曜紋(星紋) と呼ばれ、 月や太陽、星などへの天体信仰が由来の、五曜文(五つ星)と呼ばれる家紋が見られます。 今旗が 五曜 を表しているとすれば 火・水・木・金・土 五つの星、あるいは 太陽であれば日輪様、月であれば月輪(菩提心)を表しているとも捉えられます。 なお、下記②にてリンクを貼らせていただいた、同様の旗印が用いられた馬標には - 黒地5ツ白餅 - とされていました。 → 餅紋 は 望月 の 望(ボウ • モチ) より派生したとの説が見受けられましたのでやはり、天体信仰を元に表されたモチーフでしょうか。 ( 他にも、望→餅→持つ = 城を持つ 説など、当時ならではのシュルレアリスムを伴う吉祥文様とも捉えられます。) 今旗に残されていた手がかりの一つ、所有者名 を表したであろう墨書きに着目してみましたがあいにく、個人に結び付くことはかないませんでした。 ( この頃の武士は 本姓と実名、名字と通称 など、場合によって名を複数所有し使い分けていたそう。中世以降の武士は、自らの領土名を名字として名乗るケースが多かったことからも 萩山氏が「 萩の咲く山にちなむ人 」で有ったことが伺い知れます。)また、地名で追ってみますと、萩山という街は 東村山市(東京)、豊川市 • 名古屋市(愛知県 )に現存しています。 また、萩山姓 は、伊予、駿河など関東以西に多く残る名字とか、糸口の一つに過ぎませんが併せて記させていただきます。 江戸時代(1600〜1868年)に作られた旗指物と鑑みております。 武家諸法度(内容は割愛)が1615年に発令され、また1635年には参勤交代が、 徐々に法や制度が浸透し、大きな戦の必要がなくなって行き日本史上最も平穏だったとされる江戸時代の歴史的背景から察しましても、 戦の為の染織工芸品の用であれば、さらに遡る可能性も。 戦火や天災の難をのがれ今に伝わったことと思います。手工芸の中では儚き染織裂、良くぞご無事で。 役割を終えた今、次なる担い手の方の指標となるべく 太古より変わることなく夜闇を照らしてくれる 満月 のように厳かな光を放ち続けています。 * それぞれの地裂、糸にリキは残っておりますので布の表情(透け感やしなやかさや手馴染み)をお愉しみいただく場合にはこのまま飾られても、( 使われた当時にならって掲げた場面を想像出来うるよう、壁から浮かして撮影した画像( 17.18枚目 )もございます、あわせてご参照くださいませ。) 保存を第一に とお考えの折は額装や軸装など更なる愉しみも → ご購入後のご相談も承ります。 ---------- ● 旗指物 その2 / 麻裂紺地に五曜 サイズ ± W35.5 L50 cm 材質 * 素地 手績み麻 紗織 ( 手触り:糊が効いているようなハリが有ります、リキ有り。 ) 画像 8枚目に手績み箇所の拡大画像あり 補強糸 絹 ( 中央の曜紋から4角に向かって放射状に ) * 丸文部分 紙に金彩色 ( 旗の両面より挟み込み力糸と同様の絹糸で文様なりに縫い止められています。片面の下二曜に落款 ( 判読不能 ) 画像2,6,7 ) コンディション 紙に虫喰い跡、中央の曜紋に糸のほつれと地裂に破れ、その他にも地裂に記載し切れない小さなダメージ(地糸の切れている箇所など)がございます、画像にてご参照いただけますと幸いです。 袋乳(ふくろち) 墨書き 萩山雅憲雅弘 * 同時期に萩山姓の墨書きの残る異なるサイズの旗指物にもご縁をいただきました、ご興味お有りの方は 旗指物 その1 / 生絹裂紺地に五曜 も併せてご参照くださいませ。 ** 桃山から江戸初を生きた大名や武将の旗印に、今回ご紹介の旗指物と色調は異なるものの、同じ意匠の紋を用いた旗印が2つ見られました。 以下書籍より引用し参考画像にさせていただいております。 ” 戦国武将「 旗指物 」 大鑑 “ 加藤鐵雄(著)竹内淳夫(発行者)/ 株式会社彩流社 P24 ● 大名:浅野長重(天正16-寛永9年,1588 -1632 )馬印/黒地白餅五つ(当ページ画像19枚目左側) P240 ● 武将,旗本:向井忠勝(天正10-寛永18年,1582-1611)足軽指物/白地朱の丸五つ(当ページ画像19枚目右側) ( なお、 旗印 の紋様は、家紋に準ずることもあれば、家紋とは別の、信仰心に基づく紋様や文字紋などが自由に用いられたこと、 また、一つの旗印を、複数の異なる色調にて表し用いた( 合戦の地が変わる毎、旗印の紋様はそのままに染め色を変えるなどして用いていた )ことが伺い知れました次第です。) =============== ① 旗指物とは ↓ https://www.touken-world.jp/tips/43381/ —— ② 同モチーフの旗印を用いた 馬標(江戸初頭) の現物資料画像が観られます ↓ ( 丸紋の表現 こちらのサイト様では 黒地5ツ白餅 と有ります)浅野長重伝来 → 刀剣ワールド財団 〔 東建コーポレーション 〕 https://www.touken-world.jp/search-flag/art0009470/ —— 上記 ① ② に付きまして こちら ↓↓↓ のサイト様へのリンク先URLを掲載させていただいております。 ◯ 刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」 https://www.touken-world.jp 膨大な現物資料、画像と探究と見識、まさにワールドでした。 歴女のれの字も持ち合わせておらず感覚人間の私にもとても分かり易く 大変勉強になりました次第です、感謝申し上げます。 =============== #旗指物 ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便 60サイズ にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店予定日時のお書き添えを頂けますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. FUCHISO
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旗指物 その1 / 生絹裂紺地に五曜
¥110,000
澄んだ夜空に ぽっかり浮かぶ満月のような 旗指物 直感に訴えかけてくるようで手に取りました。 旗指物は、平安時代より寺社仏閣での神事の折、神が降臨する指標としての用などに始まったとされ、 戦の時代に入ると、武士達が戦場で腰や脚などに受け筒に刺して身体に備えたり、手に携えて 自身の在処や身分を示したり、モチベーションを保つ為の指標としての旗に、 戦を必要としない平穏な時代に入ると、祭祀の折の指標としての旗へと、 本来の精神性は保ちつつ時代とともに用の変化をとげてきたもの。 今旗は 紺地に金の丸が縦に五つ 並んで 簡素ながら力強い意匠に凛とした素材と色調が用いられたもの。 家紋としての切り口から見ますと 丸紋 は 曜紋(星紋) と呼ばれ、 月や太陽、星などへの天体信仰が由来の、五曜文(五つ星)と呼ばれる家紋が見られます。 今旗が 五曜 を表しているとすれば 火・水・木・金・土 五つの星、あるいは 太陽であれば日輪様、月であれば月輪(菩提心)を表しているとも捉えられます。 なお、下記②にてリンクを貼らせていただいた、同様の旗印が用いられた馬標には - 黒地5ツ白餅 - とされていました。 → 餅紋 は 望月 の 望(ボウ • モチ) より派生したとの説が見受けられましたのでやはり、天体信仰を元に表されたモチーフでしょうか。 ( 他にも、望→餅→持つ = 城を持つ 説など、当時ならではのシュルレアリスムを伴う吉祥文様とも捉えられます。) 今旗に残されていた手がかりの一つ、所有者名 を表したであろう墨書きに着目してみましたがあいにく、いづれの個人名にも結び付くことはかないませんでした。 ( この頃の武士は 本姓と実名、名字と通称 など、場合によって名を複数所有し使い分けていたー とされるため定かでは無いのですが、おそらくは公家として栄えた後に、武家藤原氏の子孫が全国に広がったとされる大氏族の 藤原 が本姓の部分かと思われます。 また、中世以降の武士は、自らの領土名を名字として名乗るケースが多かったことからも 萩山 が名字で「 萩の咲く山にちなむ人 」で有ったことが伺い知れます。)また、地名で追ってみますと、萩山という街は 東村山市(東京)、豊川市 • 名古屋市(愛知県 )に現存しています。 また、萩山姓 の方は、伊予、駿河など関東以西に多く残る名字とか、糸口の一つに過ぎませんが併せて記させていただきます。 江戸時代(1600〜1868年)に作られた旗指物と鑑みております。 武家諸法度(内容は割愛)が1615年に発令され、また1635年には参勤交代が、 徐々に法や制度が浸透し、大きな戦の必要がなくなって行き日本史上最も平穏だったとされる江戸時代の歴史的背景から察しましても、 戦の為の染織工芸品の用であれば、さらに遡る可能性も。 戦火や天災の難をのがれ今に伝わったことと思います。手工芸の中では儚き染織裂、良くぞご無事で。 簡素ながら力強い意匠と色調 役割を終えた今、次なる担い手の方の指標となるべく 太古より変わることなく夜闇を照らしてくれる 満月 のように厳かな光を放ち続けています。 * それぞれの地裂、糸にリキは残っておりますので布の表情(透け感やしなやかさや手馴染み)をお愉しみいただく場合にはこのまま飾られても、( 使われた当時にならって掲げた場面を想像出来うるよう、壁から浮かして撮影した画像( 17.18枚目 )もございます、あわせてご参照くださいませ。) 保存を第一に とお考えの折は額装や軸装など更なる愉しみも → ご購入後のご相談も承ります。 ---------- ● 旗指物 その1 / 生絹裂紺地に五曜 サイズ ± W24.5 L98 cm 材質 * 素地 生絹(すずし) 平織 ( 手触り:シャリ感とハリが有ります、リキ有り。 ) 補強糸 絹(格子状に素地と同系色) * 丸文部分 擬革紙(旗の両面から挟み込み、装飾的な縫い目で絹糸にて素地に縫いとめてあります。) 袋乳(ふくろち) 角になめし革(おそらく鹿革)の補強がなされています コンディション 経年の小穴や小さなシミがところどころに見られます、 (なお、袋乳の部分は生地が重なっているためモアレが起きています、シミではございません。)画像にてご確認いただけますと幸いです。 墨書き 萩山本之助 藤原雅昇 * 藍は色素に奥行きがあるため撮影時、安定した色調での捕え方が難しく、4,6,17(左上)枚目は現物のお色味よりも特に青味が強く出ております、その他の画像は概ね現物のお色味の印象に近いかと思います、ご参考までに。 ** 同時期に萩山姓の墨書きの残る異なるサイズの旗指物にもご縁をいただきました、ご興味お有りの方は 旗指物 その2 / 麻裂紺地に五曜 も併せてご参照くださいませ。 *** 桃山から江戸初を生きた大名や武将の旗印に、今回ご紹介の旗指物と色調は異なるものの、同じ意匠の紋を用いた旗印が2つ見られました。以下書籍より引用し参考画像とさせていただいております。 ” 戦国武将「 旗指物 」 大鑑 “ 加藤鐵雄(著)竹内淳夫(発行者)/ 株式会社彩流社 P24 ● 大名:浅野長重(天正16-寛永9年,1588 -1632 )馬印/黒地白餅五つ(当ページ画像19枚目左側) P240 ● 武将,旗本:向井忠勝(天正10-寛永18年,1582-1611)足軽指物/白地朱の丸五つ(当ページ画像 19枚目右側) ( なお、 旗印 の紋様は、家紋に準ずることもあれば、家紋とは別の、信仰心に基づく紋様や文字紋などが自由に用いられたこと、また、一つの旗印を、複数の異なる色調にて表し用いた( 合戦の地が変わる毎、旗印の紋様はそのままに染め色を変えるなどして用いていた )ことが伺い知れました次第です。) =============== ① 旗指物とは ↓ https://www.touken-world.jp/tips/43381/ —— ② 同モチーフの旗印を用いた 馬標(江戸初頭) の現物資料画像が観られます ↓ ( 丸紋の表現 こちらのサイト様では 黒地5ツ白餅 と有ります)浅野長重伝来 → 刀剣ワールド財団 〔 東建コーポレーション 〕 https://www.touken-world.jp/search-flag/art0009470/ —— 上記 ① ② に付きまして こちら ↓↓↓ のサイト様へのリンク先URLを掲載させていただいております。 ◯ 刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」 https://www.touken-world.jp 膨大な現物資料、画像と探究と見識、まさにワールドでした。 歴女のれの字も持ち合わせておらず感覚人間の私にもとても分かり易く 大変勉強になりました次第です、感謝申し上げます。 =============== #旗指物 ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便 60サイズ にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店予定日時のお書き添えを頂けますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. FUCHISO
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アフリカの御守り / 鉄の輪っか(2p1set)
¥22,000
水溜まりに落ちるたび広がる 雨の水紋にも似た アフリカの装身具を 本来の用は お守りであり時に貨幣 ブレスレットあるいはアンクレットとしての装身具 身体の動きに沿って音も奏でたことでしょう 立夏ですとカレンダーが教えてくれたので 風鈴に見立てて 窓辺に吊るす ( 乾いた大地の 音 をお伝えしたかったのですが私の技量ではBASEサイト内に動画がUP出来ないため、Instagram fuchiso_ に動画を投稿しております。) ---------- ● アフリカの御守り / 鉄の輪っか(2p1set) コンゴ(中央アフリカ) ドゴン族 20c 鉄 鍛造 • 小さな方の輪っか ± φ 8.9 × (線) 0.5 cm 継ぎ目以外は全てツイスト • 大きい方の輪っか ± φ 10.2× (線) 0.65 cm 継ぎ目が離れた作り、半分槌目(経年の摩滅有り)もう半分はツイスト状 * 使われなくなってから随分と経つのかアフリカの大地のように乾いた鉄味。 経年ままの状態ですが錆は既に落ち着いており手に付くこともほぼございません、鉄は人肌に触れることで更にしっとり艶やかに育ちます、お好みによりけりでご参考までに。 ---------- ★ ご注文時、配送料金の 選択間違い が増えております。 ( FUCHISOでは実店舗がございますため、実店舗に直接お引き取りのご来店を頂く 実店舗ご来店受け取り と 各配送業者様による 配送 の、2通りの送料を各商品に設定してございます。 配送 をご希望の方は 有償 の配送方法をご選択の上、ご注文頂けますようお願い申し上げます。なお、BASE規定上 送料着払い発送 は出来かねますことを予めご案内申し上げます。また、発送次第、伝票番号の記載されました 発送通知メール をBASE経由にてお送りいたしておりますのでお受け取り日時の調整にお役立て頂けますと幸いです。 ) • 配送 にてお受け取りをご希望の場合 レターパックライト にてお届けいたします。 ( こちらの配送方法はポストへの投函(お届け)となり日時指定が出来かねます、日時指定の出来る配送方法への変更をご希望の方は ご注文前に お申し付けくださいませ。) • FUCHISO実店舗 にてお受け取りご希望(¥0)をご利用の方へ 狭小店ゆえなるべく 7日間以内 でのご来店(お引き取り)をお願い致しております。 → 営業予定日は等サイト内の BLOG 直近ページ内にて随時、営業予定のご案内を致しております、お役立て頂けますと幸いです。*ご注文ページ内 備考欄 に ご来店予定日時 のお書き添えを頂けますと助かります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. FUCHISO
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デミジョンボトルXXXL / 地球
¥77,000
内包された気泡の数々、流れるガラスの質感 底の方に近づくにつれて残る木ゴテの跡 民の手仕事の跡かたが随所に見られる ほぼまんまるのデミジョンボトル にふたたび出会えました しかも今まで出会ってきた中では規格外に大きなもの 数人がかりで?それとも大男がひとりで宙吹きしたのでしょうかー?? その揺らぎや色味から、 地球の姿を重ねたもの。 未だ、酒造法や流通が定まっていなかった時代に、 ワイナリーから直接販売されたワインを ビストロや各家庭に運搬し貯蔵しておくためのワインボトル。 ちなみにもうひと時代現代に近づくと、技法や法の整備が進むと共に、 型吹きガラスの技法を用いた定められたサイズ感のものが量産されて行き利便性に重きが置かれてゆきます。 本来はこちらにも、ガラスの保護と持ち運び用のハンドルを兼ねた意匠で編まれた ラタンやイグサ(時に鉄)のバスケタリーがぐるり、とボトルを守っていたと思われます。 その運搬と貯蔵、本来の役割を終えたバスケタリーを、 後世、慎重に丁寧に取り外された状態になって出会ったもの。 ガラスのフォルムや美しさがより際立ち、存在感を放つオブジェとなって。 作り手や素材、技法の個を残す民の手仕事 日差しや光を受け、その影に映り込む吹きガラス特有のゆらぎや気泡 ガラス越しに生まれる景色、時代の空気を内包するおおらかさ。 季候や朝晩の光、眺めている受け手の心持ちでも その表情は季節の移ろいと共に刻々と変わりつづけます。 * 画像は全て屋内にて自然光で撮影した色味です。( 薄曇りの日 11枚目、窓辺の光が多く差し込む日の表情 12枚目とで、ガラスの色味=表情が変化しているのがお分かりいただけるかと思います、ご参考までに。) ----- ● デミジョンボトルXXXL / 地球 フランス南部 19c末 - 20c初頭 ± φ47.5 (胴囲147.5) H50 cm * 古い造りの口元は荒い仕上げだったもの(民の生活道具ですから)、 が時代と共に手で触れても切れないくらいに摩滅していますのでご安心くださいませ、 全体的に細かな擦れや傷、落とし切れぬ古色が残ります。 #デミジョンボトル ---------- ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便 180サイズ にてお届けいたします。 ( 割れ物のため、2重箱で配送をイメージしておりお品物実寸よりも配送サイズ見積りが大きめとなります。可能であれば FUCHISO実店舗ご来店受け取り が人にも物にも安心かと思います。) FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------- #デミジョンボトル
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ぐるぐる / 李朝輪線文餅台
¥13,200
輪線文は初見でした、 掌に乗る、小振りな李朝の餅台のご紹介です。 朝鮮王朝時代、 祭祀の折に餅菓子を御供えするなどの用で作られ使われて、伝わった木製高坏。 身近で手に入り易い木材(松や欅など)で、 簡素な意匠と技法(多くは蹴轆轤)で挽かれた餅台。 こちらの餅台ももれなく、 儒教の教えが投影されているようです。 余計なものが排除された結果、美しい形となって 向き合うと、背筋が伸びるような佇まいの。 ----- ● ぐるぐる / 李朝輪線文餅台 李朝時代後期(19c中-末頃) 木製 漆 ± φ 7.4 × H4.1 cm ---------- ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便コンパクト にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ---------- #李朝餅台 #高坏 #輪線文 #FUCHISO
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ヒマラヤの竃神
¥55,000
こちらはアンティークの1点もののお品となります。 -------- ヒマラヤ(ネパール)のトライバルアートの一つ、マスクのご紹介です。 山岳地域のネパールでは、かつての日本と同様 今でも竃(かまど)が煮炊きの場として用いられています。 こちらはその竃の上で長年燻されて来たパティナ(古色)が魅力となった小さなお面、 日本で言うところの 竃面 として祀られていたもの、 ゆえにヒマラヤの竃神。 デフォルメされた目鼻や口、 そしてこちらのマスクの特徴でもある小さな耳(あるいはツノ)、 人と動物の特徴を併せ持った姿をしています。 小振りなマスクですが、その表情からは火を司る精霊の威厳と 人々が込めた真摯な祈りが伝わって来ました。 ヒンドゥー教でも仏教でもなく、 古くより伝わって来たアニミズムによる土着信仰の祈りの形です。 * 壁面へは本来の穴を利用してテグスを通した上で、虫ピンで固定しています。 ** 画像は自然光での撮影したものとなります。 国も宗教概念も違っても、人が思い願う本質は同じ と教えてくれているようで。 ◇ かまど神 (God of the Hearth) → https://www.japanese-wiki-corpus.org/jp/Shinto/かまど神.html -------- ○ ヒマラヤの竃神 ネパール 年代:19c末-20c初頭頃 材質:竹 サイズ:[ W11 D9 H12.5 cm ] ------- : 配送 にてお受け取りをご希望の方へ: ● 配送料は 実費分 をご購入者様にご負担いただいております。 BASE規定上、着払い発送は致しかねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。 予め設定してございます 宅急便 60 サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (複数個お求めの折には、できる限り同梱配送もいたします、その折はお手数ですがご注文前にご相談いただけますと幸いです、別途お見積もり致します。) また、通販発送業務はFUCHISO実店舗の営業日に準じさせて頂いております。 お急ぎの場合等、事前にご相談くださいませ。 どうぞよろしくお願いいたします。 ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ------- #Himarayan masks #Tribal art #竃面 #かまど神
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山笑う / 樺細工茶籠
¥66,000
こちらはアンティークの1点ものとなります。 -------- ○ 東北地方では、型物や木地ものなどで作られた時代に応じた実用の品 (印籠や胴乱、後の時代には茶筒やお盆など)の装飾の為に始まった とされている樺細工。 当時、そのいずれでもないプリミティブな技法の樺細工 が有った事を示すお品かと思います。 特有の色は、山桜が持つ唯一無二の透き通った飴色。 樹皮は剥ぎ取っても数年で再生するそうで、 人々が自然と共生して来た事を伝えてくれています。 雪解けを過ぎて山が笑う頃、淡いピンクを添える山桜。 こちらのお品物は そんな山桜の樹皮を細長く(幅1.6cmほど)割り裂いて編み込み、身と蓋が形作られた樺籠です。 紐を解くことなく蓋を開閉出来る仕組みにもなるほど 傷みがちな紐通しも、作られた当初のままの姿で残り 大切に扱われて来たことが伺えます。 籠と紐の組み合わせからも感じ取れるものが 木肌の目の美しさを残し編み込まれた籠には、 山桜の蜜を吸いに来る鶯のような色で染められた正絹の組紐が取り合わせられて。 移ろう四季を慈しむ 野点茶籠 の用のための思考が尽くされた 名もなき民の美しき手仕事です。 かつての使い手にならって野で山で またはお茶にとどまることなく 思い思い新たな用にも。 * 身の側面(底部近い場所に2箇所)樺材表皮の剥離がみられます(画像 17.18 枚目) そのほかは画像の通り状態も良好です。 ーーーーー ● 山笑う / 樺細工茶籠 幕末 - 明治ごろ 東北地方 籠材質:樺(山桜樹皮)・紐 正絹 樺籠: 外寸 ± W18.5 D11.3 H17.3 cm 身の内寸 ± W14 D8.8 H14.5 cm ◆ 以前よりご紹介中、大作の 樺籠 はこちらにて → https://fuchiso.base.shop/items/36350080 ーーーーー : 配送 にてお受け取りをご希望の方へ: ● 配送料は 実費分 をご購入者様にご負担いただいております。 BASE規定上、着払い発送は致しかねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。 予め設定してございます 宅急便 60 サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (複数個お求めの折には、できる限り同梱配送もいたします、その折はお手数ですがご注文前にご相談いただけますと幸いです、別途お見積もり致します。) また、通販発送業務はFUCHISO実店舗の営業日に準じさせて頂いております。 お急ぎの場合等、事前にご相談くださいませ。 どうぞよろしくお願いいたします。 ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ーーーーー #樺細工 #桜皮細工 #野点籠 #茶籠 #御所籠 #民藝
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アフガン大鉢 / 春の嵐
¥13,200
SOLD OUT
お値段を見直しました こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー アフガニスタンの大衆食堂などで使われていたという 20c中頃(1950年代前後)の大鉢です。 指で描いたような大らかで勢いの有る絵付けと ペルシャ陶器の影響を色濃く残した釉薬の色調 何でもござれな風貌で 盛り付ける料理を引き立ててくれる大鉢です。 サイズが大きめなので収納してしまわず テーブル上などでフルーツ容れとしてお使いいただくのも○かと。 * 実際の暮らしで使われて来たお品ゆえ、 口ベリに欠けている箇所や釉薬が剥落している箇所もございますが、 ニュウなどは有りませんので、通常通り汁気のあるものの盛り付けにご使用いただけます。 ご使用後、洗った後は水気を十分に自然乾燥させての収納をお勧めいたします。(土鍋や石皿などと同様ですね) ーーーーー ● アフガン大鉢 / 春の嵐 20c 中頃 陶器 サイズ ± Φ 29 H 9 cm ーーーーー #アフガン鉢