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スマートフォンポシェット / ミャオ族裂き織り.ver (FB026 - 001)
¥22,000
★ こちらは 古裂を用いた1点もの となります。 古布部分は手仕事の古いお品物です、また革は自然素材ですので一つとして同じものがございません。 ーーーーーーーーーーーーーー FUCHISOにてオリジナルデザインし、 国内の職人さんに仕立てて頂いたスマートフォンポシェットです。 春夏のお洋服にスマートフォンを仕舞うと洋服が薄手な季節にはポケットがダレてしまう。 秋冬は秋冬で、寒い日ポケットに手を入れる度に スマホや交通系カード、ミン○ィアなど携帯必需小物の先客たちにひんやりとした感触を覚えることも。 ポケットから出し入れする際に諸々を落とす、 更にはお洋服によりけりですが座った時にポケット自体から落ちる、 着替える度にポケットから入れ替えるのを忘れる などなど長らくの小さなもやもやたちにさよならを。 全てが一度に入れられ持ち運べてかつ忘れ難い、使い易さと安心感を形に。 FUCHISOのスマホポシェットは 横型 となりました。(中も一目で見渡しやすい!) 世に多く見られるタテ型は紐が短いとさほどでも無いのですが、 実用をイメージした時に(無くしがちな交通系ICカードをポシェットに入れたまま ピッ ) ショルダー紐にある程度の長さを持たせると歩く度にバタバタして身体に添い難い問題 & お洋服に厚みの出る冬はバランス自体が難しく。。(若い方は良いのよ) などなど、 今年の初夏より冬まで実際に寒暖の季節の用を横型サンプルで過ごし、 試行錯誤を繰り返してこの度形になりました。 口元と、ショルダー紐の調整に用いた ギボシ金具 は無垢の真鍮の為、 最初は金ピカですが使い込む内に古色が付いて革や本体と共に育つのも○ ○ 古布.ver は3種、いずれも1点もののトリミングにて、 そしてオールレザー.verもお作りしております。 詳細は各ページにて、是非ご覧くださいませ。 個々にご使用のガジェットが異なる時代です、 頃合いのちょうど良い方々へ届きますように。 ーーーーーーーーーーーーーー ● スマートフォンポシェット / ミャオ族裂き織り.ver (FB0026 - 001) 古布部分 :* ミャオ族裂き織り レザー : 本革(防水カウレザー) ポシェット本体仕上がり寸:± W幅 190 × L深さ 110 mm マチなし ○ ちなみにiphoneですと現最大モデルの 14plusが収まる(ギボシ金具が留まる) サイズ感にてお作りしております 、お使いの機種サイズと比較ご参照ください 14plus → W78.1 × D7.8 × L 160.8 mm *注)機種に寄ってはカバーなどを付けた状態では納まらない(ギボシが止まらない)可能性もあります、ご留意くださいませ。 仕様 / 開閉 : ギボシ金具(真鍮無垢) 内ポケット: 2口フラットポケット(W125/W65 ステッチ分け) 深さ80mm ショルダー紐:約 W幅 10mm × L長さ min 98 cm 〜 max 116.5 cmくらいまで、ギボシ調整可 (ちなみにギボシ金具で留めない場合、最長の状態で124cmほどまで長くしてご使用いただけます、紐の取り外しは出来かねる作りです。ご参考までに。) ★画像 1-3 がこちらのお品物の現物イメージ画像となります。 画像4の左にございますように、同生地による別トリミングのお品を、別ページにてご紹介しております、ご参照くださいませ。 その他の画像は、仕様詳細や着用イメージ(同デザインによる他のスマホポシェットとなり) 参考画像になります、ボディは160cmほど。 ーーーーーーーーーーーーーー ☆ 各々に配送料が実費分かかります。 お受け取り方法 (ご注文欄にて ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。) ↓↓↓ ●ご配送 こちらのお品は レターパックライト にてご配送いたします(非対面のポストへの配送となります、追跡番号有り) ご注文時に 有償設定の送料 レターパックライト¥370 をご選択いただきご決済くださいませ。 ● FUCHISO実店舗ご来店受け取り ( 7営業日以内のご来店がお約束頂ける方のみ!) ーーーーーーーーーーーー * ミャオ族裂き織り布 とは : 中国貴州省 ミャオ族 20c初頭ごろ(織られたのは半ばごろでしょうか) 何処の民も、近しい発想と工夫をして暮らしていたことを 15年ほど前に中国で、驚きと共感をこの裂き織りに教えてもらいました。 (古くなった衣を裂き、緯糸に用いて手織りされた裂き織りの多用布(敷き布や布団皮など)となります、縦糸は織られた当時に新調されたと思しき木綿が用いられて、井型の紋織になっているところが山岳民族らしい点) 限られた1枚の古布を用いて製作している 1点もの のため、同生地による修理等は出来かねますが、擦れて来てもそこは 布 です、かつての民に習って繕い、継ぎ接ぎしながら育てていただく楽しみも持ち合わせております、経年の変化も味わいとしてお楽しみいただけますと幸いです。 古布の裏側には内側からの傷み防止策として、FUCHISOにて接着芯を充てています。 なお、レザー部分(ファスナーやスナップボタン、ギボシなど金具付きのものは金具も)のお直しは可能な場合が多いです、 お近くに修理工房などが見付からない場合には、FUCHISOまでご相談くださいませ 使い手の方の取り扱い方次第で、より長くその風合いをお楽しみいただけます。 繊維から布地を作り出した彼らの手間と時間に比べればー、と時折思い返してみてくださいませ。 少しでも長くお役立てをいただけますと幸いです。 Designed by FUCHISO ☆ 実店舗でも販売を開始しておりますため、掲載品でも ご売約済み となる場合もございます。(なるべく実店舗とのタイムラグが無いよう更新します) ---------------------------------- #ミャオ族 #裂き織り古布 #スマホポシェット #スマートフォンポシェット横型
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脛巾(はばき)/ 紙布
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 反故和紙が再利用された 紙布織りのはばき に出会いました 脛を守った平織りの箇所 解れぬように経糸を撚り合わせた房飾り 大福帳などの反故紙を 切り撚り糸にして織り上げることで 書かれていた墨や朱色が ところどころ 無作為に現れた文様が美しい 綿花が育たず木綿の入手が困難だった寒冷地では 反故和紙を切り撚りした和紙糸が野良着や帯 袋物などの小物にも紙が用いられて来ました こちらは経緯共に反故和紙が用いられています 手に入り得た身近な素材を活かし 使う者の身を守るために手織りされた 名も無き民による染織工芸です 紙布の脛巾は残り難いためでしょうか、初見でした。 (片一方の房飾りが良く擦れています) 。。。 脛巾(はばき)= 足のすねを保護したり、袴(はかま)を着用した際に裾(すそ)を始末するために用いる服飾品。 古くから武士が、アオイ科のイチビの茎からとった繊維で臑当(すねあて)(脛当)をつくり、 これをイチビはばきとよんでいた。また庶民、ことに農村では稲藁(わら)でつくって脛巾とした。 室町時代以降脚絆(きゃはん)が現れて異名同物となったが、 脚絆は布地でつくられるようになり、両者の区別が判然としてきた。 農村では雪や雨のなかを歩く際、あるいは泥田の仕事用に用いられたが、 その利用もしだいに減ってきている。 日本大百科全書(ニッポニカ)より ------- ● 脛巾(はばき)/ 紙布 明治時代 (1868〜1912年) 東北地方 本体 経緯共に紙布(反故和紙の紙縒り) 紐 原始布(おそらく科かと思います) 本体 約 W31.5 L41 cm * 使用と経年による擦れや穴、紐の千切れ。(画像(あるいは実店舗)にてご確認くださいませ。) ------- 梱包後の配送サイズは 80 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #脛巾 #はばき #紙布 #原始布 #民芸 #民藝 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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染韋の札入れ / 爪菖蒲文
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 使用と経年と退色で緑がかった藍の地に グラフィカルな連続モチーフが並んだ 札入れ(現代の長財布の原形)に出会いました。 海なし県で育った私には最初お山に見えた文様は 爪菖蒲文 と呼ばれ (具象的な菖蒲文様がデフォルメされた室町期以降の工芸に見られ始める意匠) 爪=詰める 菖蒲=勝負 とも言われるモチーフで、 戦国武将たちはゲン担ぎにと武具や陣羽織などの意匠に好んで取り入れたとか。 戦の必要の無い江戸時代に入ると用いられる意味合いも変わり、火消し半纏などの装束に取り入れられたり、吉祥文様として民衆文化に根付いた文様。 後の端午の節句の菖蒲はそこから来ているとか(=強く逞しくの願いは変わらず)。 脇の仕立てがミシン(明治時代に徐々に普及)なことからも本来は、 江戸の頃に別の用途で作られた(武具•装束の革半纏など) *染韋 が のちに明治ごろの袋もの師によって、今の姿に用を変えて伝わったものかと思います。 なめされた鹿革で作られた上、使い込まれて手触りはしなやか 日々に懐(か袂かポケットか)から出し入れし活躍して来たようすで角が擦り切れている箇所や 表からは見えぬ箇所(前ポケットの後ろがわ、全体で見ると真ん中の仕切りのパーツ)に補修された跡が見受けられます、画像 9−11枚目 ご参照くださいませ。 (角の擦り切れている所は内側から布や革などハギレをあてがうなどすれば、まだまだ実用にも耐えうるかと、ご希望でしたら何かしら手持ちのハギレを添えさせていただきますがきっと着古しのデニム地なんかも格好良いと思います。) *染韋(染め革)とは →鹿韋に(その他の動物の場合もあるようです)染織(燻し染、引き染め、型染など)を施し文様を染め出したもの。 こちらの革の場合は、革の裏側が染まって居ないことからも 白い爪菖蒲文様の箇所に糊をふせて防染したのちに藍を刷毛などで引染し、後に糊を落として白い柄を出した(残した)ことが伺い知れます。 願いを込めた文様を染めで表すと同時に、革の防虫や補強にもなった 用と美をそなえた加飾技法、人間って素晴らしい。 深い緑色に育った佇まいに心掴まれて手に取った札入れでしたが、 意匠に込められた意味合いや工芸技法を紐解いてより一層、 この革の辿って来た道が照らされたような。 いづれにせよ人生(革生?)の中、時代と共に幾度か姿を変えて(でもおそらく願いは変わらずに)それぞれに愛され用いられてきたお品なのですね。 内側の1箇所に、元の藍色に近いと思われる箇所を見つけました。 画像4枚目(生まれた時から美しかった!) /// 文化遺産オンライン 革帖 の中に、爪菖蒲文様の藍染(あるいは何かと重ねた緑かも知れません)革の同手の文様のハギレが貼り込まれています。 → https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/583266 参考資料として、リンクを貼らせていただくと共に、当ページの最終画像にスクリーンショットした該当画像を掲載させていただきました、ご興味お有りの方はご参照いただけますと幸いです。 (ちなみに、右側が文様の初源となる具象の菖蒲文様です。) ------- ● 染韋の札入れ / 爪菖蒲文 染革 18-19c (仕立ては19c末ごろでしょうか) 鹿革 糊防染/藍引染め 約 W9.3 × L17 × 厚み1.7cm(広げた折の全長は約26cm) * 使用と経年による擦れや穴、外側からは見えぬ箇所に直しが有ります(画像(あるいは実店舗)にてご確認くださいませ。) ------- 梱包後の配送サイズは レターパックプラス となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時に ご希望の配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にて配送費実費分のお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #菖蒲文 #染韋 #藍染 ( #燻革 ) #民芸 #民藝 #japaneseindigo #aizome #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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島帳 / 裂帳
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 表紙の墨書きは薄れていますが ○島○ と有るようです (縞=ストライプや格子などのことをかつては、南方や大陸などの 島国 からの渡来裂に見られたその柄行を総称し 縞 と呼んだと聞いたことがあります。まだ固有名称が統一されて居ないころ、人それぞれ 島 縞 嶋 嶌 志摩 志麻 。。。伝承によるシマの字が各地の 裂帳 には用いられています。) 年記は解読不可能ですが 豊かな風合いの手紡ぎ木綿を主体にし、天然染料と思しき色糸が静かに交わり 艶めく絹糸が効果的に加えられているものも。 日本列島ではまだ綿花の栽培が 西の地 に多く見られた江戸の頃の 島帳(以下 裂帳 とします) かと思います。 裂の貼り込みは反故紙に貼り込まれていますが、 最後の方の項は無垢の和紙が 付け足し されておりこの 裂帳 の持ち主のものと思しき書き記しが残ります。 安芸国(現在の広島県)で江戸時代に用いられた地名 伴村 と、河内国(現在の大阪府)の地名もそれぞれ数カ所に見られます。 両地ともに江戸時代には綿花産業で栄えた地 そして安芸は和紙の産地だったようです あくまでも想像も含みますが この 裂帳 の生まれ来た地域の手がかりの1つとして。 着物の寸法や色や名称 そして カナの手習い いろは歌 や 覚え書きまで この 裂帳 の持ち主の人となりが残ります。 綿花を育て糸を紡ぎ、 蚕を育てて糸を引き(もしくは地産の品と引き換えに入手し) 染め、そして農閑期に織上げる。 それら反物(着物への仕立て)の注文を受けるべく、行商の折に携えたサンプル帳。 ・ 海沿いの地 辺りを埋め尽くす綿花 豊かな自然と共に有った頃の 名もなき民の手仕事 少ないながらも美しく深い色相の ちいさな欠片たちは その傍に有った四季折々の情景までも 伝えてくれるようで 冬へと向かう頃ではありますが どうぞ豊かに想像されてみてください ------- ● 島帳 (裂帳) 年記不明 (推定19c中頃) 中国地方から近畿地方周辺 80ページ(内20ページに貼り込み) 226片 ± W8.5 D17 H2cm(表書きの向きに沿って測っています) * 古いお品物ですので、経年の古色や虫喰い跡、裂の剥がれなどが見られます。 背表紙は切り取った跡があり残って居りません。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は レターパック の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。(1点もののため、対面でのお渡しが可能な方法にて設定しています) (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- #縞帳 #裂帳 #藍染 #民芸 #民藝 #shimachou #japaneseindigo #aizome #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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嶌帳 (裂帳/1885年)
¥50
SOLD OUT
● 嶌帳 (裂帳) 明治拾有八年 第十一月吉日(1885年) 地域不詳 12ページ(内11ページに貼り込み) 286片 ± W19 D29.5 H1cm(表書きの向きに沿って測っています) * 古いお品物ですので、経年の古色や虫喰い跡、台紙破れ、閉じ紐が千切れている箇所が見られます。 ------- こちらは未だ組合の証紙なども無い頃の、明治拾有八年の年記の縞帳。 江戸時代の流れを汲む藍染が主体で ふわふわの手紡ぎ木綿を主体にし、天然染料と思しき色糸が静かに交わり 艶めく絹糸が効果的に加えられているものや、 楊柳のもの、木綿だけのものも多く見られます。 仕覆裂などに好まれた算崩しなどが見られるのも特徴の一つ。 地域の手掛かりの一つになりうる事かと思います。 画像で順を追ってご覧いただくと良くわかるかと思うのですが 貼り始めから3頁目くらいまでは 境界が分からないくらいのびっしり貼り 選ぶ方まで試されているような密度の あくまでも憶測ですが 張り手(行商人)は、いかにして一度に沢山の生地見本を見てもらうかー を先ずは考えていたのでは 隙間無く貼り始めたものの 1柄1柄が見辛いことに気付き(或いは助言され?) 後の項に進むと 裂と裂の間に感覚が空き、一目で見易くなっているあたりに 人間らしさを感じてなりません。 あまり類を見ない張り込み方の縞帳でアートとして魅力的かと 額装すると見応え有るものとなるでしょうね。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は、レターパック プラス の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。(1点もののため、対面でのお渡しが可能な方法にて設定しています) (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- #縞帳 #裂帳
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和製ポジャギ
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 越後や越前で手績みし織染められた 江戸や明治時代の麻裂が接ぎ合わされた 和製ポジャギに出会いました。 日本海沿岸部はかつて 朝鮮半島からの移民も多かったようです 麻無地の取り合わせに朝鮮のポジャギに時折見受けられる 紅花(淡いピンク)やクチナシ(淡い黄色)を取り入れた配色に 祖国への想いが感じ取れるようです。 それぞれの端切れの隅を折りたたみ重ね合わせた上で ホムチルと呼ばれるぐし縫いで接ぎ合わされて(彼の地にも同手の作りが見られます) 縫い糸は拠りの無い麻糸と手紡ぎ木綿との2種が用いられています。 民の移動と共にポジャギ工芸が伝播し、作られたものでしょうか 私は初見でした。 彼の地同様に 包む 為の用で作られ使われたようで 布の噛み合わせ部分が擦れて小穴が空いている箇所もございますがそのままに このポジャギの生きてきた証と捉えて頂けますと幸いです。 ------- ● 和製ポジャギ 20c初頭ごろ 製作地不詳(日本海沿岸部でしょうか) 麻生地はもう少し古そうで19cのものも、絣、生平、染めの無地麻、捺染など 植物染料(藍、茜、山梔子などが考えられます) 約 W101 × L106 cm * 使用と経年による 擦れや小穴 が所々に見られます、画像にてご確認いただけます。 ------- 梱包後の配送サイズは 宅急便コンパクト となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #ポジャギ #チョガッポ #民芸 #手工芸 #苧麻 #pojaji #indigo #patchwork #fuchiso #fuchiso_
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裂織衣 / 秋の空
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 澄んだ藍色の空に 鱗雲のような刺し子が浮かぶ 秋の空 の情景を想う 裂織の仕事着 に出会いました。 。。。 袖と身頃はそれぞれ 経糸には自家製でしょうか表情豊かな麻糸が用いられています。 緯糸には着古されてしなやかに育った藍木綿の裂糸に撚りをかけたものと、 時折り織り目の隙間からその豊かな表情をのぞかせる 麻の屑糸(苧屑=オクソ) とが1段ごと交互に打ち込みながら織り進められています。 (経糸の間に挿し入れることは難儀だったと思いますが、撚られた木綿裂糸と、麻の屑糸とがより強く結びついて、布目が詰まり雨風熱を防ぐことやまた、動き易さ=しなやかな着心地を求めたものかと察しています、貴重な資源の再利用の目的が先に有ってのことでしょうけれども結果的に美しい表情と機能を備えた布に。) 半纏や袖無しなどの裂織の仕事着は、 木綿の普及が遅れた東北地方および北陸以北など、日本海沿岸部の寒冷地各地域で見られます。(主には浜や海山での荒仕事のための野良着とされています) 緯糸の原料となる古木綿は、大阪など上方から西廻り航路の北前船で運ばれて、裂き糸となり 打ち込みながら織り上げることで目が詰まり、防寒、風、水、塵、棘、虫、日除など身に着ける民を心身共に守るために織られた衣です。 また、こちらの裂織の仕事着(以下 裂織衣)に出会ったときに一番印象的だった、裾や袖先に見られる生成り色の部分は、 麻の屑糸(苧屑=オクソ)を用いた オクソザックリ と称される織布 で織り始め(終わり)られています。 オクソは主に大麻を原料とし、麻皮を剥ぎ裂いて糸に績む時に出る 苧(オ)の屑 を元に作られる糸で、 経糸に用いるには強度不足ですが、緯糸に用いるには問題なかったようで、大麻糸の産地と深く関わりの有る地で苧屑までも無駄にせずに使われた事が伺い知れます。 例えば「 (青森県) 麻屑 麻屑は綿の代わりとしてドンジャにも入る。またサグリ、サッコリを作る場合、 木綿布の代わりに緯糸として使う ことも有った。 - 田中忠三郎著 サキオリから裂織へ P93 より抜粋 - 」 こちらの裂織衣の作り手の感性、それから古木綿よりは頑丈で有ったろう補強の意味合い、 そしてかつてより麻糸産業を支えたであろう 麻屑 を敢えて用いている様子から、麻糸に関わりの近い民で有ったこと (かつては手首などに結んで邪気を避けたとされる麻を)衣の各入口に配したた意匠からは、神聖な意味合いを含めたであろうことも感じ取れます。 (ただし、意匠は後に一部地域での流行となって定着し、そして伝播して行く傾向が見られます、日本みたいな地続きの島国の場合はなおさら。) 袖や襟などの形に目を向けてみます。 半幅の平袖、平袖は襷掛けなどで袖のバタ付きを防ぐ必要が有ったため、仕事着の歴史の中でも古い時代の形に見られる形とされています。 (後に、筒袖やもじり袖など空気の流入を防ぐより動きやすい形へと移行していく前の古い形。また、多くは傷むと袖のみ取り替えられたりもしたようですがこちらはオリジナルの状態を保っているように見受けられます。ちなみに身丈の長さも同じく、下(中)に着るものの流通に伴い動きやすい短着へと仕事によっては後に変化して行ったようです。舟祝いなどの祝い着は除く。) 左右の袖の緯糸の色調が同じことからも(試しに袖どおしを付き合わせてみましたら緯の裂糸たちがピッタリ通りました、画像でもお分かりいただけるかと。) 元々、見頃と同じ幅で織り上げた生地を半分に切り分けて作られた袖で、 裂織の宿命でも有る 解れ を回避するために袖の内側部分にだけ予め麻糸を撚り合わせがっしりとした生成り糸によるまつり糸が見られます。 その上で、同じ生成りの麻糸で、労に耐えうる補強と装飾とを兼ねた 接ぎ合わせ縫い で袖付けと見頃の仕立てがなされ、 肩や首周りにはやはり補強のための美しい刺し子がなされて。 襟は カゲ襟(かけ襟) と呼ばれる仕立てとなり、分布としては、中下越地方の日本海側に多く見られた仕立て方のようです。 脇下は着物ですと女性と子供にしか見られぬ身八つ口(通気と可動をより良くするための脇下の穴)が、裾は馬乗り(スリット入り)で足捌きと衣服が裂けるのを防ぐ形に仕立てられています。 ちなみに、資料を読み進めると 新潟県佐渡島、新潟県西浦原郡(角海浜、角田浜、越前浜)に 同様の裾と袖先が白い織 を持つ仕事着が残されていました。 佐渡や角海浜では 裂織 のことを サッコリやツヅレ 、角田浜では サシモン 、と称されていたようで 技法で名付ける現代のものとは違った各地域それぞれの裂織に対する自由な呼称が有ったようです。 類に括ることの出来ぬ作り手の民それぞれの工夫も有ったことでしょうしまた、 民の手仕事は各地の人々と文化風習の往来で影響を受け、伝播したり同時派生した可能性ももちろん有ると思いますが 中でも興味深かったのは、西浦原郡の歴史を読み進めると共に、近隣各地の裂織に付いて調べたところ こちらの裂織衣が持ち合わせる 刺し糸の用い方 や 袖や裾先に残されたオクソザックリ のルーツとされる地の仕事着の作りとが重なったことです。 こちらの裂織衣が作られたと思しき新潟県西蒲原郡の中でも角海浜には 天正18年(1590)、4年間の年貢免除をかかげて人々を集め村を発展させるように とする古文書が残されていることからも 越前や能登方面からの集団移住者も多かったようです(それは裂織が始まるよりずっと時代が遡る頃のこと)。 また、角海浜(かくみはま)は北前船の寄港地で、裂糸の原料となる古木綿が手に入り得た地となり、この地を 往来の有った佐渡を含むであろう越後地方の裂織の発祥地とする文献も見られました。 角海浜は、まくりだしと呼ばれる日本海からの荒波で地形が削られ廃村となった幻の地。 明治35年ごろまでは塩田なども有った様ですが多くの男性は漁を生業とした一方で、女性たちは機織りや毒消し薬の行商などで不安定な生計を支えたとありました。 (この衣の一部分に木綿以前より織られていた日本の原子布と言われる オクソザックリ が用いられていることも そう言った民の移動とともに機織り文化への影響が有ったことを示してくれているように思われハッとさせられた次第です、今日に伝わる希少な日本の原始布の1つ、オクソザックリの仕事着の多くが越前や能登のものとされるため。) とすると、用いられた素材や織りの技法から見るにつけ 越前方面の裂織文化と古代より続いたオクソザックリ文化が、佐渡を含む越後の西浦原郡周辺に移り住んだ民の影響で生み出された 裂織衣と考えることが自然かと思います。 。。。 最初はただただ美しさに心惹かれて手に取ったこちらの裂織衣。 山や川、そして海、厳しくも豊かな自然と共に生きたかつての民が生み出した各地の仕事着と、 その実と美とを追い求めた先人の残した資料に導いていただきながら、この裂織衣の生まれ来た地を探った次第です。 こちらの裂織衣の、使用感はあるものの極めて状態が良いことや(状態委細は当ページ下部キャプションをご参照くださいませ) 衣の姿と文献からの情報で鑑みますと、 然程身を動かす必要の無い(けれど身を動かさない仕事ほど寒い、そして暑い)小屋仕事や機織りなどが先ずは浮かびました、 あるいは土地柄、毒消しや魚などを行商する上で(売る仕事は女性が主だったそう)寒暖を凌ぐために織り出された、女性のための仕事着と考えるのが自然でしょうか。 一着あれば毎日着ても10年はもったとも言われる裂織の仕事着 嫁入りの折に持参するのが常だったとか、何とも慎ましやかでたくましくそして頼もしい衣。 かつての民の工夫と技量、身に纏う者への想い、結果的に美しいその佇まいは (自身も含めて)いまを生きる者が見失っている大切なことを伝えてくれているようにも思います。 そしてさいごに 秋の空 と称したこの澄んだ青、 様々な藍のグラデーションと波頭のような縫い糸は 海の情景 だったのね、、と海の見えぬ地で生まれ育った私ようやく腑に落ちました。 北前船に積まれた荷と共に文化が往来した頃に 日本海沿岸部の越後(佐渡含む)の民が目にしていたであろう光景に、この幾度も水をくぐりしなやかに育った裂織着とを重ねて想いを馳せる次第です。 少しでも作り手の民の想いや工夫に近づくことで、ご興味お持ちの方へとお渡しが出来るなら幸いです。 ++++++++++ ー 参考文献 ー ・平凡社発行「仕事着-東日本編-」 ・平凡社発行 別冊太陽 「日本の自然布」 および同書内 吉田真一郎著 近世日本麻布考) ・山崎光子著 裂織の通った日本海の道 : 越後のツヅレと能登のツヅレ ・裂織とは → Wikipedia 裂織 https://ja.wikipedia.org/wiki/裂織 ・角海浜 → https://ja.wikipedia.org/wiki/角海浜 ・北前船 → https://ja.wikipedia.org/wiki/北前船 ・同手の刺し子と糸継ぎ、補強刺しが施された 袖無し の形ではありますが 新潟県立歴史博物館 に同手の刺し糸の衣が見られます。 裂織のツヅレ(袖無)新潟市西蒲区間瀬(旧巻町間瀬)山崎光子民俗服飾コレクション 紺の濃淡の裂き織り地をつきあわせ、自家製らしい白茶の極太の麻糸を露出させた様は一つの模様をなしている。さらに肩と脇あき部分の一面を埋める補強刺しもよく映えている。「丈夫でイバラさけるし、雨が降っても通さんし、暖かいし、薪(バイタ)かついだり、カヤ担いだりするにいい」と言われ、仕事着に欠かせないものであった。 採 集 地 新潟市西蒲区越前浜(旧巻町)新潟県立歴史博物館→ https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/112424 当商品ページ最終画像2枚は以下文献より、今裂織着との仕立てや意匠の共通点が有りましたのでお借りしております。 ・・ 平凡社発行「仕事着-東日本-」P174 より 4-2 角海浜 ・・ 山崎光子著「裂織の通った日本海の道 : 越後のツヅレと能登のツヅレ」P32より 図7-3-1 ,2 角田浜のサシモン ・・・同県 佐渡地方 にも角田浜と同様の刺し糸を持つ ニヅレ と呼ばれる 裂織(袖無し)や アキザッコリ(ミジカツヅレ) と呼ばれる同形の仕事着 が見られます。 また、福井県の仕事着にも同様の刺し糸補強を持つ オクソザックリ(こちらは全てオクソ) の仕事着が見られます。 各地同時派生でしょうか、それとも角海浜から渡ったかあるいはまたその逆も想像でき得ます、、それらは今後またご縁の中で近づいて行ければと思います。 (解釈が違っているようでしたら、どうかご教示を頂けますと幸いです。) ------- ● 裂織衣 / 秋の空 ◎ 製作地域(推定) / 新潟県 西浦原郡(角海浜、角田浜、越前浜周辺)あるいは 佐渡島 19c末から20c初頭ごろ 経:麻 緯:古木綿裂き糸の撚糸(緯糸の裂き糸自体は織られた時期より更に古く幕末から明治期19c半ばごろかと), 麻の屑糸(オクソ)を用いたオクソザックリ 約 W95 × L111.5 cm(厚み約2.8mm) * 全体的に状態は良好です。 使用と経年による 袖と裾のパイピング紺生地に擦れ、右前の裾付近の藍の裂織数カ所に解れ、左前裾内側生成りの端に解れ(ここで経糸が視られます)、その他小さな染みなどが所々に見られます。 (画像(あるいは実店舗)にてご確認くださいませ。) ------- 梱包後の配送サイズは 80 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #裂織 #裂織り #裂き織り #ツヅレ #ニヅレ #サシモン #オクソザックリ #野良着 #仕事着 #sakiori #indigo 検 #襤褸 #BORO #民藝 #民芸 #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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民衆仏 / 木彫立像
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ ------- 経年のパティナと 手擦れで艶やかに育った佇まいから、 民の祈りを昼夜受け止めて 永きにわたり大切にされた 仏様である事が窺い知れます。 民衆仏(民間仏)の見どころのひとつとされる 想像力の秀でた個性は持ち合わせていませんが かえって 外連味の無いその佇まいは 祈る者と祈りとに無垢に向き合い 心鎮めてくれるようで 心掴まれ手に取りました -------------------- ● 民衆仏 / 木彫立像 日本(地域不詳) 江戸時代(中 - 後期ごろ) ± W3.5 ×D2.2 × H11.3 cm ------- 梱包後の配送サイズは 60 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #仏様 #民間仏 #民間信仰 #民藝 #民芸 #古民芸 #古美術 #仏像
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チワン錦 / 紗綾形七曜文
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 中国南部に住まう少数民族 チワン(壮)族 の織布に出会いました。 経糸には手紡ぎ木綿糸を用いて強度を、 緯糸には自然界からの色合いに染められたふんわり艶やかな 真綿糸 が豊かに用いられています。 (真綿→繭から引き出した状態の依りの無い絹糸、艶やかな輝きとしなやかさが保たれます) しっとりとそれでいて滑らかな肌触りの。 緯紋織で表現された素地の *紗綾形文 は、 藍染による澄んだ浅葱色と華やかな赤(ブラックライトに反応しませんでしたのでおそらく茜染)の補色でより一層引き立て合って。 その色糸は織り(先染め)ならでは、 目で追いかけてみると、色相が微細に変化して行く様子が見て取れます。 その間には、 黄色(山梔子(サンシシ=クチナシの実))桃色、墨色、黒、で *七曜文 が繰り返し配されて。 (それぞれ真ん中の丸だけは配色が変えられているのにも意匠性と意図を感じます) 黒は鉄媒染によるものと見られ、他の色糸よりも早くに擦れて朽ちかけて居ます。 (これは鉄媒染による色糸の宿命。。布の生きて来た時間の証と受け止めて頂けますと幸いです。) 連綿と繰り返された文様には無限の吉祥への願いが織込められているようです。 * それぞれの文様の意味合いは下部にございます アイロンがけの折に気づいたのですが、 布の両端に(片側に木綿糸、もう片一方には絹糸の) 縫い糸の残糸 が見られました(今はほぼ取り除いてあります) チワン族の女性たちは婚礼の際に ブランケット を織り上げて、持参する習わしがあります。 大抵もう少し短手120-150cmほどの3幅ないし2幅を接ぎ合せて幅を出し、周辺と裏面に無地木綿(あるいは同手の織り布)を接ぎ合わせた様式のもの。時代が近年に近づくにつれ、緯糸の絹の紋織部分は省略されて木綿地の存在が目立って、染料も化学的なものへ移行してゆきます。 今回のお品物は 古手の様式の織布と鑑みています。 縫い糸の残欠が両端に残されていたことからも やはり本来、こうした ブランケット(祭礼用布) として織り、用いられたものの 解き布 と察するのが自然かと思います。 *紗綾形文→ 仏教伝来と共にインドから中国に伝播した卍が変化し、寺社建築や工芸等に取り入れられた、卍繋ぎ文とも。 (仏教での卍は宇宙や無限を表し、古代中国では幸福や功徳の願いと共に用いられた文様。) *七曜文→ 古代中国の天文信仰より生まれた、日(太陽)と月、そして五つの惑星を表す、古くは官人の衣装に用いられた文様。 文様から読み解くと 世界を照らし生命の糧となる太陽、心鎮めてくれる月、そして いつの日も変わることなく夜空に並び輝く惑星たち天体への憧れにも似た信仰心と 無限に広がる宇宙になぞらえた 絶えること無い吉祥への願いが 大地からの賜りものと、民の工芸により表された織布かと察して居ります。 Wikipediaチワン族 → https://ja.wikipedia.org/wiki/チワン族 ------- ● チワン錦 / 紗綾形七曜文 中国南部(現 広西省) チワン族(壮族) 19c末から20c初頭ごろ 壮族錦 (花被、土錦とも) 緯紋織 経:手紡ぎ木綿 緯:真綿糸 植物染料(藍、茜、山梔子などが考えられます) 約 W51 × L224 cm(厚さ約1mm) * 使用と経年による色抜け • 糸の擦れが所々に見られます、共生地により継ぎ当てされた後補があります。詳細↓ (長手方向 端から66cm 織幅の端から8cm 辺りに、2.5×1cmほどの小穴(欠損)が見られ、裏側から裂を充てがった後補が見られます、画像にてご確認いただけます。) ------- 梱包後の配送サイズは 60 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #チワン錦 #壮錦 #Zhuangweddingblanket
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小さき籠巾着 / インド更紗 ( 茜地立涌草花文様 )
¥50
SOLD OUT
飴色に艶やかに育った籠と 茜地のインド更紗からなる 掌に収まるその小さき姿に心惹かれて手に取りました 小さいながらも 全てが本歌 当時の交易はもとより 日本の民にインド更紗が珍重され そして長く愛でられていたことが伺い知れるお品かと思います。 注:出会った際、つがり紐の一部が欠損しておりましたため 入手後に お仕覆師の有楽さん(銀座)( 注:事前予約の必要な工房となります) に補修していただきました。 欠損が有った紐のお色味、実はなんとなしにチグハグだったため お直しの機に全体の雰囲気に沿うお色味に変えていただきました。 結果的に一体感とよりいっそう更紗の魅力が引き立ったように感じている次第です。 大変お世話になりありがとうございました。 ----- ● 小さき籠巾着 / インド更紗 ( 立涌草花文様 ) ( A ) 籠部分 製作地;日本 年代:幕末から明治ごろ 材質:藤あるいは竹( 節が見当たらないのでおそらく藤かと思いますが判別難しく。。 ) . . ( B ) 布地部分 製作地:インド 年代:18-19c頃 材質:手紡木綿 に 茜捺染染 文様:立涌草花文様 ( 裂に経年の古色が見られます ) . . 全体外寸± W9 D6.5 H11.5 cm 籠内寸± W7.5 D5 cm( 直線で内径の1番長い箇所を測っております、コーナー部分はもう少しサイズが欠けます ) • ちなみに最終画像2枚は「 世界の更紗 」著:吉岡常雄 吉岡忍 より P42,43 インドネシア古渡/17-18c インド → インドネシア向けに輸出されたインド更紗の一部分に類似文様が見られます、 こちらの更紗を同手とは断定はできかねますが手がかりの一つとして、 彼の地での用は 寺院の天蓋布や幕などに用いられた と聞いたことがあります、ご参考までに。 ( B ) が日本に渡った後に珍重され 小さき籠巾着として幕末から明治ごろに日本で仕立てられたものと察しております なぜゆえにこの小ささ? その先は担い手の方の想像力にお任せいたします ---------- ★ ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 ( 配送 でのお受け取りをご希望の場合には商品ごとに設定してございます 有償 送料をご選択の上ご注文くださいませ、BASE規定上 着払い発送 が出来かねます。 ) 配送 の場合は 宅急便 60サイズ にてお届けいたします。 FUCHISO実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭小店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 → 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にお受け取りご来店日予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO -------------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------------- #籠巾着 #茶籠 #行者籠 #インド更紗 #古民藝 #japaneseantiques #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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被り笠 / 新月
¥18,700
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 新月⚫️ のような 笠 何らかの編み組織の上から 反故紙を貼り重ねて 表側には墨色の塗りが 裏側は素材そのままに柿渋が薄く塗られて 本来の用途は戦や旅の匂いは感じられないため 日常での外出時に日や風除け(顔を隠す風習も有ったとか)に女性が用いた 被り笠 と察しています 無駄のないフォルムと 裏張りの反故紙のカリグラフィーに心惹かれて 手に取りました これから満ちてゆく月に見立てて 壁面または棚上でおたのしみいただけます (画像 6-8 枚目は マルカン の上に置き、壁面で支えることで自立しています) いつの時代の 笠(傘)も身を守る用の機能と 造形美が感じ取れて興味深い ------- ● 被り笠 / 新月 日本 幕末から明治ごろ 芯材 植物 その他材質 反故紙、柿渋、墨 ± φ37.3 × H16.5 cm * 縁と笠のとんがりに経年と使用による紙の剥離が見られます。 (紐は手近なものを括りました、ご趣味に沿わない場合は簡単に取り外せます。) ------- 梱包後の配送サイズは 100 となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #笠 #陣笠 #新月 #calligraphy #カリグラフィー
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カルトナージュ / インド更紗(Used in Europe)
¥15,400
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 17-18世紀の大航海時代 インドでしか成し得なかった 捺染 技法による 染め物 インド更紗 はその後 世界各国の需要に沿った意匠の インド更紗 がそめられて 方々の海を渡って行きました。 こちらは ヨーロッパに渡ったインド更紗が用いられた * カルトナージュ * カルトナージュ →(裁縫箱やジュエリーボックスなど、用に沿ったサイズに切り出した厚紙(カルトン)に、思い思いの染織布や紙を自由に貼り込み作られたフランスの手工芸) 上蓋と更紗の間には中綿が入れられて中に仕舞うものの保護を兼ねています (触り心地もふかふかでやさしい) 内貼りと底面にはインド茜の色に沿った無地木綿が併せてあり、作り手のこだわりが伺えます。 箱の仕立て自体は近代のものと想像されますが インド更紗自体は古手のものが用いられています、 代々に伝わった更紗をカルトナージュによりとどめたものでしょうか。 カルトナージュの宿命、下地に用いられた糊の染みは残るものの今日までこうして、 低湿低温のヨーロッパならでは 染料や布の状態は生まれた当時に近い状態のままで。 防染に膨大な手間を要する地白の大胆な花文を持つインド更紗、 元の姿を想像しつつ、残って来てくれたことに感謝と喜びと共に手に取りました。 おたのしみいただけますと幸いです。 ------- ● カルトナージュ / インド更紗(Used in Europe) ヨーロッパ インド更紗 19c(小箱への仕立ては近代 20c中頃 でしょうか) 捺染(輪郭は版、部分によって 手描き されたことと思います) ± W15 × D11 × H6.3 cm * 経年による糊染みが見られます。 ------- 梱包後の配送サイズは レターパック となります。 ◉ 配送料はご購入者様にご負担いただいております。 配送方法(=お受け取り方法)のご希望に応じて、 ● FUCHISO実店舗 ご来店受け取り¥0(7営業日以内にご来店が可能な方のみ) 営業日程は最新のBlogページにてご確認頂けます → https://fuchiso.base.shop/blog あるいは、 個々のお品物に事前に設定してございます ● ¥有償送料(実費分お見積もり額 差額が発生してもご返金も追加徴収も致しません) より、ご注文時にご希望の 配送方法 をご自身でお選び願います。 * BASE規定上、配送料は 着払い での発送が出来かねますため、ご注文時に併せまして前払いにて当店にてお預かりをさせていただく形となります、ご了承頂けますと幸いです。 ------- #インド更紗 #indianchintzs #カルトナージュ #Cartonnage
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飴釉 双手ピッチャー / イタリア
¥19,800
こちらはアンティークの1点ものとなります ===== こっくりした 秋色のピッチャー 本来は暖炉脇などで用いられたようで 無施釉の箇所には経年の墨色が染み込んでいます(手には付きませんでした) 飴色の釉薬と用に沿った質実剛健な造形は インテリアのしつらいはもとより いける植物の和洋を問わずに 受け入れてくれそうな古陶です。 ------------------------------------ ● 飴釉 双手ピッチャー / イタリア 19c中-末ごろ ± φ9 胴W13 H18(口内径7.3) cm * 全体的に使用と経年のスレ、古色が見られます。 古いお品物です、経年の変化も含めておたのしみいただけますと幸いです。 ** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送(有償) or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(無料/1週間以内) -------- #アンティークピッチャー #イタリア古陶
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祈りの刺繍裂 / クルーウェルワーク
¥50
SOLD OUT
クルーウェルワーク(クルーエルワークとも)は17c頃のイギリスで全盛期を迎え 周辺の西欧諸国に伝播して行ったと言われる 無染色のリネン地(画像18枚目右画像)に、染めわけた羊毛糸を刺しモチーフが表された刺繍工芸です。 日本の工芸同様 当初は、王侯貴族や教会建築などの屋内装飾の用として発展した針仕事。 故に、民のものとして広まる迄は 中世のゴブラン織や宗教絵画のモチーフを手本にしながら、 キリスト教の修道女たちにより作られたものも多かったそう。 こちらの刺繍モチーフは、旧約聖書にも登場する 鳩とオリーブと言う事からも 使徒職の手によるものではー と思いを巡らせてみたり。 テントステッチと呼ばれる技法で、地までもが埋め尽くされて (後の時代になると、地刺しは簡略化されてモチーフ部分のみとより簡素に) 刺繍ならでは、手本にしたであろうゴブラン織の曲線的な表現をすべく 極力なだらかにと表の整然とした表情からはとても想像出来得ない裏側を、 行き交う色糸たちが物語っているようです。 鳩と、それから縁取りの細いレジメンタルボーダーの部分のみ 全体的に使用している糸よりも細番手の羊毛糸を用いる事で モチーフに奥行きが生まれているのも作り手の工夫が感じられる箇所。 そして心惹かれた優しい黄色。 ヨーロッパですと、カモミールからの色味でしょうか、 オリーブと鳩は裏の色糸を見ると薄っすらと緑がかっています、 緑はかつてより1つの染料だけでは出し難い(黄+藍)希少な色と察しています。 生まれた時にはおそらくもっとコントラストの強い作品だった物が 経年により退色し、全体的に穏やかにモチーフ同士が共鳴している印象を受けました。 今この姿で出会えたからこそ私自身は惹かれました。 13cmと細い織幅のサイズ感から憶測するに 祭祀の折に用いられた卓布などの縁取りとして使われたものか あるいは、ベッドカーテンパネルなどに用いられていたものかと。 (幅はオリジナルサイズで両耳が有ります、長さは本来どのくらい有ったか不明ですが、端が切れていた為、当店にてまつり縫いしたもの。) いつの時代も変わらぬ、 平和への祈りが込められた刺繍です。 一部参考にしております https://en.wikipedia.org/wiki/Crewel_embroidery ------- ● 祈りの布 / クルーウェル刺繍 イギリス(あるいは周辺西欧諸国) 19c初頭 - 中頃 サイズ ± W13 L90 cm * 経年による羊毛の剥落がところどころに見られます、最終画像をご参照ください。 ------- ☆ 配送料は実費分をご購入者様にご負担頂いております。 ご注文時に ご希望のお受け取り方法 をお選びくださいませ。 お受け取り方法 :宅急便配送にてお受け取りご希望の方は、クロネコヤマト 宅急便コンパクト サイズ の 有償設定の送料をご注文時に選択頂きまして、併せてご決済ください。 (あるいは : FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 (7営業日以内にご来店が可能な方のみ!) ------- # クルーウェルワーク # クルーウェル刺繍 # ゴブラン織
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藁編み籠 / 韓国(李朝後期)
¥18,700
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 藁編み籠 朝鮮 靭皮繊維(口元の補強に木と鉄が用いられています)→画像にてご参照いただけます [ ± W30 ×D26 × H16 cm ] 19c末ごろ (李氏朝鮮王朝(李朝)末期) . . . 日本と同じく四季の有る地 韓国(作られた当時は李氏朝鮮王朝) 農閑期には麦や米、粟や稗などの穀類を頂いたあとの副産物 藁 から 身の回りの民具が作られて用いられて来ました こちらの編み籠は 手持ちの民族資料によりますと どんぐりなどの実を収集していたもの(参考画像 15,16枚目 書籍名は画像内にございます) 素材には靭皮繊維の表皮がそのまま残り(底などの擦れた箇所は擦れて柔らかな真皮が出ています) 衣服ではなく道具ですから補強も兼ねて身近な素材をそのままに編み上げたことが測れます 形状から察するに 穀類や実物の貯蓄のための大きな器(甕や袋など)に 収穫物を ざー と入れやすくするための口元のつくり(じょうごになる)でしょうし そしてまた 貯蔵器から 掬う ための道具としても丸い側が役に立ったことでしょう →(ゆえに口元は手で握りやすいよう編み目が横向きです (=藁のしなやかさも手伝って たわみ が生まれます) 実際に手で握ってイメージしてみると工夫が詰まった造形でした 出会った時は ただただこの籠のケーブルニットのような 愛らしいその編み目の文様に心惹かれて手に取りました 使用と経年で深まった表情も○ 現代の暮らしの傍らでは 当時に倣って食の用はもとより 住の場面でもさまざまなイメージが浮かぶ編み籠です ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 80サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ------- #バスケタリー #民俗資料 #民藝 #古民芸 #古民具 #古道具 #用の美 #folkart #mingei #BASKETRY #fuchiso_ #fuchiso
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灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶
¥28,600
自然な灰釉の色味や流れと 貯蔵することと 注ぐこと に重きを置いて作られたことが伺えるフォルム 民の暮らしの中に寄り添って来た陶製のボトル どっしりとしたたおやかな佇まいと 簡素ながらに力強い自然釉に魅力を感じ、手に取りました。 18c初頭よりイギリスの植民地下に有ったことに伴い、 奴隷制度の元で農業や産業の貿易発展を成したサウスカロライナ州。 19cにはヨーロッパから移民しエッジフィールドに定住した白人経営者や陶工たちの元、奴隷として雇われたアメリカ系アフリカ人の陶工たちが 交易品など海外の生活道具を買えぬ貧しい人々の日常の為に、 陶工たちは地元で粘土(炻器)を採り、 母国(イギリス、ドイツなど)の技法を取り入れ、 日常の用に適した機能を持つ器(水差し、壺、ボウルetc)を 木の灰や塩を施し薪窯で焼成していたのだそう。 19c中頃までに作られた器には装飾は殆どなく(実用が主だったため) また彼の地では、奴隷たちにおいては 読み書き が禁じられていたそうで 陶工が作陶品に署名することはごく一部の陶工を除いては滅多に見られないないことだったそう。 こちらの糖蜜瓶にもやはりサインなどは見られません。 抑圧された状況下において 言われた通りのものを作り出すエネルギーの源とはいかなるものだったのでしょう、 想像しただけで苦しい気持ちの方が大きくなってしまうけれど そこは人間ですから どうか 心だけは自由で有ったこと 作りだす喜びや誇りともに有ったことを願うばかりです。 自然釉ならではの穏やかな色調の 静かな窯変がこうして、形となって残り日本まで伝わったもの。 口は注ぐための用(あるいは運搬時に溢れぬよう)狭めですが、 器自体に自重がありますので長めの枝物をいけても受け入れてくれそうです。 ● 灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶 19c初頭から中頃 エッジフィールド(アメリカ南東部 サウスカロライナ州) ± W15.5 H30 (口内径2)cm + 水は漏れません + 持ち手の両サイドに 欠け が有ります (胎土が黒っぽい為さほど目立ちません 画像12,14枚目ご参照くださいませ) * サウスカロライナ植民地で生産された甘味料(糖蜜)はラム酒の原料としてヨーロッパへと渡っていく一方で、当地の民の貴重な甘味料でも有ったそう。 糖蜜瓶 として作られたものでしょうか。 ** 同じ時代地域に、やはりアメリカ系アフリカ人の奴隷陶工で、作陶した器に 虐げられても自らの名を刻み続けた デビット・ドレイク にまつわる諸説や作陶品画像が有り、大変参考になりましたので以下に。 WikipediaURLはこちらより https://en.wikipedia.org/wiki/David_Drake_(potter) https://ja.wikipedia.org/wiki/サウスカロライナ植民地 *** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送(有償) or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(無料:1週間以内) -------- #Old Edgefield Pottery #アーリーアメリカン #古陶
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インド / 石製 双耳鉢 - b
¥50
SOLD OUT
こちらのお品物はアンティークの 1点もの となります -------- ● インド / 石製 双耳鉢 - b ± φ20 ( 内径17.4 ) × H8 cm 製作年代:19c * こちらのお品物は 画像 1 - 9 枚目となります 2,5,6,7,8枚目ですが、撮影時に壁面に吊るした赤い衣装の色味が写り込んでおり、 現物よりも若干赤みが強く写っている場合がございますので形状の参考画像としてご覧頂けますと幸いです、現物のお色味は1,3,4,9と10枚目以降の右側個体画像をご参照くださいませ。 分かりづらい場合には、改めて撮影した画像をお送りすることもいたします、その場合は大変お手数ですがお問合せボタンよりご連絡くださいませ。 ( なお、画像 10 枚目 以降にございますように、ほぼ同サイズでこちらのお品物より若く使用も少ないと思われる 石鉢 - a を別ページにてご紹介中です、それぞれに異なる魅力が有りますので併せてご参照頂けますと幸いです。 ) ------- 19世紀中頃の作と思しきインドの石鍋です インドの民が身の回りに有った素材を活かし削り出し用いたもの ネパールや朝鮮にも同素材や類似の形状の古民具が見うけられますが どこから派生し伝播して行ったのでしょうー こちらは経年と使用で鑿目跡が摩滅し なだらかに育った今の佇まいに魅力を感じました 双耳部分も形状が失われつつあります(そこも魅力かと) まだまだ実用に耐えうる堅牢な石工芸品です 花器はもちろんのこと食 に 住 さまざまな場面で 時に見立ててお愉しみくださいませ ☆ 配送料はお品物のサイズにより異なります、各アイテムの配送料をご確認くださいませ。 なお、FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0は、1週間以内のご来店とお引き取りが可能な方のみご選択頂けますと幸いです。 ------- #インドの工芸 #民藝 #古民藝 #fuchiso_ #fuchiso
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十三夜 / 李朝石硯
¥50
SOLD OUT
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 十三夜 / 李朝石硯 李朝中〜後期ごろ (李氏朝鮮王朝期 1392年-1897年) 石製 [ ± W11 ×D14.5 × H5 cm ] . . . なんのてらいもなく 素材のままにはつられた 石硯 質素倹約 質実剛健が尊ばれた 李朝の教えをたたえる 用の美の形 あと少しで満ちる 十三夜のよう ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 60サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ------- #李朝 #朝鮮美術 #Koreanfolkart #石硯 #文房具 #骨董 #古美術 #民藝 #古道具 #用の美 #folkart #mingei #fuchiso_ #fuchiso
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鞘 / 自然布・木綿裂き編み
¥25,300
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 鞘 / 自然布・木綿裂き編み 日本 地域不詳 自然布(荒々しい印象を受ける靭皮繊維 楮でしょうか?) + 木綿裂き布 [ ± W11 × L26.5 cm ] 紐を伸ばして壁面に掛けた折の全長 → 80cm くらい 20c初頭ごろ . . . ゴツゴツとした靭皮繊維と 要所に木綿の裂き布が編み込まれた 良く働いてしなやかに育った 鞘(さや)を 花入に見立てて今を愛しむ * 下の方に見えるグルグル巻きにした縄状の紐は本来何らかの用途が有った (おそらく身につけた時にバタ付かないように身体に結いた紐)のものかと思います (すぐに解くこともできます)お好みで。 (植物は ヒメヒオウギ です) ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 宅急便コンパクト の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. ------- #裂織 ならぬ裂編み #民藝 #古民芸 #古民具 #古道具 #BASKETRY #バスケタリー #用の美 #folkart #mingei #antiquetextiles #BORO #sakiori #古布 #古裂 #fuchiso_ #fuchiso
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枇杷色の仏花器 / 酒津焼
¥11,000
こちらはアンティークの1点ものとなります --------------------------------------------- 日本の古陶磁の歴史の中では比較的若く明治2年より始まったとされる酒津焼 良質な陶土を求めて倉敷県で移窯をするたびに呼称が変わり 地名である 酒津焼 と称されるように。 当初は萩より陶工を呼び寄せ、堅牢な雑器が作られていたそうで 土は赤茶色で見るからに堅牢なせっ器のようにも見えます。 昭和初期には浜田庄司やバーナードリーチなど 熱心な民芸運動の活動家らにより指導を受け、民窯の在り方として多大な影響を受けたとされています。 → https://ja.wikipedia.org/wiki/酒津焼 今回のお品は 首元のほの白い海鼠釉が朗らかな枇杷釉と交わるさまと、 厚手に挽かれた堅牢さ、 何よりモダンな造形に心惹かれて手に取りました。 本来、仏花器の用で作られたと伝え聞きました 底が広く安定感があるため 丈の長い枝物も難なく受け止めてくれます 用の美を伝える器。 時に徳利としても。( 口元のニュウのところまで1.5合くらいはいります ) ーーーーー ● 枇杷色の仏花器 / 酒津焼 倉敷市 ± φ5.8(底φ9.8)× H15.3 cm * 24時間水を張ったところ、口元のニュウよりも下は漏れませんでした。 (ニュウは画像にてご参照くださいませ) ** 画像は屋内自然光にて撮影しています。 *** 枝物は オトギリソウ です。 -------- 梱包費を含めない 宅急便の実費分配送料 をご購入者さまにご負担いただいております。 * 配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 60サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内のご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------- #酒津焼 #古陶磁 #民藝 #folkart #mingei #fuchiso_ #fuchiso #ようやく秋らしく #もうすぐ十五夜
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十字文絞り / 蒙古氈
¥220,000
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 十字文絞り / 蒙古氈ハギレ チベット高原周辺 (中国北部) 毛氈(もうせん=フェルト) 18-19c頃 最大部± W105 L140cm (± φ 7.5-8cmほどの十字文) * 不織繊維の製作工程上の特性でも有りますが、所々に生地が薄い箇所が見られます。 ** 画像9.10枚目 小穴を同素材の布で補修した箇所があります。 ------- 日本では舶来の布として珍重され、 江戸の頃には祭祀の幕や、茶席などで用いられて伝わったもの。 大切に受け継がれて来たようで 使用による染みなどは見られますが褪色はほぼ無く 生まれた当時の姿が想像でき得る稀有な色味です(限りなく黒に近い藍) 育てる楽しみも こちらも ひとつ前の 蒙古絞りのハギレ と同様に 裏から見ると十字部分だけは 手で染料を挿しているのが解ります 吉祥を願いながら . . . 敷く用でお使い頂く折は 裏打ちあるいは別の毛氈を下に敷き補強をされた方がより◯かと (裏打ちのご相談承ります) 毛氈=フェルトですから切りっぱなしでも端がほつれません * 画像15枚目のように軽く畳んだ状態にてお届けいたします。 (こちらのお品物は最終画像右側となります) ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 80サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------- #antiquetextiles #古布 #古裂 #fuchiso_ #fuchiso
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十字文絞り / 蒙古氈 ハギレ
¥77,000
こちらのお品物はアンティークの1点ものとなります -------- ● 十字文絞り / 蒙古氈ハギレ チベット高原周辺 (中国北部) 毛氈(もうせん=フェルト) 18-19c頃 最大部± W62 L68cm (± φ 7.3cmほどの十字文) * 不織繊維の製作工程上の特性でも有りますが、所々に生地が薄い箇所が見られます。 ------- 日本では舶来の布として珍重され、 江戸の頃には祭祀の幕や、茶席などで用いられて伝わったもの。 茜と藍の重ね染めの毛氈の為か色相がとても複雑、深い美しい色相です。 使用と経年の退色により表現の難しい深い緑と言いますか、藍と言いますか とても奥行きの有る色に育っています そして、絞り染で表された光の筋がより際立って美しい(画像にてご参照ください) 裏を見ると、十字部分だけは手で染料を挿しているのが解ります 吉祥の願いのもとに。 . . . 現代では このまま壁面に掛けても、敷き板の代わりに敷いても○ 毛氈=フェルトですから切りっぱなしでも端がほつれません 額装されても布の保護にもなるかと思います → (額装ご相談も承ります) * たたみジワを避けるため、最終画像のようにくるくると丸めた状態にてお届けいたします。 (こちらのお品物は画像左側となります) ----- ☆ ご配送 にてお受け取りご希望の方へ:予め設定してございます 80サイズ の 有償送料 をご注文時にご選択頂きますよう、よろしくお願いいたします。 (配送料は実費分をご購入者様にご負担いただいております。BASE規定上、着払い発送が出来かねますため、ご注文時に配送料を併せてご精算いただく形となります。) 7営業日以内にご来店が可能な方のみ FUCHISO実店舗ご来店受け取り¥0 をご選択くださいませ。 よろしくお願いいたします。 -------- ☆ If you wish to ship overseas, the shipping fee will differ depending on the country. Please contact us first. -------------- #antiquetextiles #古布 #古裂 #fuchiso_ #fuchiso
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十字文絞り / 額装No.2
¥50
SOLD OUT
十字文から発せらせる穏やかな光が魅力の絞りの毛氈の古裂残欠 色は限りなく黒に近い藍 下地染めの橙色が滲む様は太陽のフレアのようにも見えて来ます。 本来は江戸の時代、茶席で寄付きの敷布などに使用するため 日本人好みの柄行きで発注され、かつて海を渡り日本で使用されて来た毛氈だそう。 当時の茶人達は遥か遠くの大地で作られたこの美しい毛氈にどんなイメージを重ね、そして何を見出していたのでしょうか。 約8cmの十字文絞りが静かに力強く 瞬いています。 ○ 経年により穴が空いていた箇所や縮絨ウール特有の製作工程で元々薄かったであろう箇所などには当店にて、裏から共生地にて補修をした後に額装をしたものとなります。(ただしこちらのNo.2は、かつてどなたかが施した 繕い が美しいと感じたためあえて補修はせずに、裏に色紙を充てたのみで貼り補修はいたしておりません) こちらはその佇まいが雲間に浮かぶ満月のように見えましたので、穴が空きかつて繕われた箇所をフレーミングしました。 ● 十字文絞り / 額装No.2 18-19c頃 毛氈(縮絨ウール) チベット高原周辺(中国北部) サイズ 額外寸:W32 H23 D2.7 cm 布(マット内寸):W19 L16 cm (位置 中央) 備考:Wood調(樹脂製)のダークブラウンの額となります、背面に壁掛け金具と卓上スタンド付。/古裂に補修した箇所や染みが残る場合もございます、画像又は店頭にてご確認下さいませ。/反射を避ける為、アクリル板を外して撮影しています、額には外箱が付属していません、配送時のアクリル板の破損を防ぐため内側(布を貼り付けた台紙と額の背面板との間)にセットした状態にて配送用の梱包をし、お届けします。 アクリル板を表面に出すも、このまま布の表情を直接お愉しみ頂くも、工具等は不要の額となりますのでそこは次なる担い手の方の好みに委ねます。) #蒙古氈 #十字文絞り ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 • ご配送をご希望の折には、予め有償設定した配送料をご選択の上ご注文をお願いいたします。 • 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。(お支払いはご注文時となります) 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO
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十字文絞り / 額装No.1
¥25,000
十字文から発せらせる穏やかな光が魅力の絞りの毛氈の古裂残欠 色は限りなく黒に近い藍 下地染めの橙色が滲む様は太陽のフレアのようにも見えて来ます。 本来は江戸の時代、茶席で寄付きの敷布などに使用するため 日本人好みの柄行きで発注され、かつて海を渡り日本で使用されて来た毛氈だそう。 当時の茶人達は遥か遠くの大地で作られたこの美しい毛氈にどんなイメージを重ね、そして何を見出していたのでしょうか。 約8cmの十字文絞りが静かに力強く 瞬いています。 ○ 経年により穴が空いていた箇所や縮絨ウール特有の製作工程で元々薄かったであろう箇所などには当店にて、裏から共生地にて補修をした後に額装をしたものとなります。(ただしNo.2のみ、かつてどなたかが施した 繕い が美しいと感じたため補修はしておりません) ● 十字文絞り / 額装No.1 18-19c頃 毛氈(縮絨ウール) チベット高原周辺(中国北部) サイズ 額外寸:W33.4 H33.4 D1.8 cm 布(マット内寸):W15.5 L15.5 cm (位置 上から6cm) 備考:アルミ製(ゴールドの艶消し)の額となります、背面に壁掛け金具付。/古裂に補修した箇所や染みが残る場合もございます、画像又は店頭にてご確認下さいませ。/反射を避ける為、アクリル板を外して撮影しています、額には外箱が付属していません、配送時のアクリル板の破損を防ぐため内側(布を貼り付けた台紙と額の背面板との間)にセットした状態にて配送用の梱包をし、お届けします。 アクリル板を表面に出すも、このまま布の表情を直接お愉しみ頂くも、工具等は不要の額となりますのでそこは次なる担い手の方の好みに委ねます。) #蒙古氈 #十字文絞り ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 • ご配送をご希望の折には、予め有償設定した配送料をご選択の上ご注文をお願いいたします。 • 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。(お支払いはご注文時となります) 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO