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舟徳利 / 薩摩 龍門司焼
¥50
SOLD OUT
☆ こちらはアンティークの1点ものとなります ☆ 柔らかな白に ターコイズブルーと飴色の釉薬が無作為に散らされた三彩徳利 龍門司で焼かれ 民の日常と共に有った器です 舟が揺れても倒れ(こぼれ)難いよう 底はたわわに+おちょぼ口 容量は4.5合ほど たっぷり容れられます。 ちょうど夏から秋へと移ろう季節と 釉薬の色彩のイメージが重なった器 季節の花をいけられても○ ------- ● 舟徳利 / 薩摩 龍門司焼 江戸時代後期頃 ± 胴部φ14 × H17.5 cm (口内径φ1.8 底φ11.5) * 水漏れは有りません。 ** 口元に 窯疵 が有ります (窯疵=焼成時に出来たの傷で、上から釉薬が掛かっています。画像5.6枚目ご参照くださいませ)当店では人の手仕事の跡としておりますが、気にされる方はご留意くださいませ。 *** ご希望に併せて 配送料 のご選択をよろしくお願いいたします! ご配送 or FUCHISO実店舗にてご来店受け取り(1週間以内) ------- #薩摩龍門司焼 #舟徳利 #黒もん
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祈りの形跡 / 厨子(尾久彰三氏旧蔵品)
¥50
SOLD OUT
経年と手擦れで 艶やか健やかに育った厨子に出会いました。 前方に重心を持つ寄棟作りの照り屋根からは 大陸から渡って来た仏教建築の名残りと気品が、 扉や屋根に残る手擦れの艶からはこの厨子が長い間 日々の祈りの時間と共に有ったことが伺い知れます。 屋根上部には古い木釘跡が なんらかの屋根飾りが、おそらくは造られた当初に欠損し 本体同様に年を重ねて来たもよう。(画像11.12枚目ご参照ください) 厨子(龕)の造形と 手擦れよる経年の木味に惹かれて手に取りました。 祈りの形跡。 ○ こちらの厨子は 尾久彰三氏(1947-) の旧蔵品となります(コレクションNo 300) * 類同の意匠の厨子が日本民藝館所蔵品にもあることをご教示頂きました。 (「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」2018,11〜2019,2 於:21_21DESIGN SIGHT/展示会ポスター裏面 そちらには確か 駿河地方 とあったかと、 日本民藝館HP内 生活美の形 https://mingeikan.or.jp/schedule/2020-2021/ で画像がご覧いただけます、ご参考までに。) ----- ● 祈りの形跡 / 厨子(尾久彰三氏旧蔵品) 江戸時代(19cごろ) 木材+漆仕上げ 最大部 ± W14.5 D11 H20 cm (内部 W8.5 D5.5 H8.5-10 ) ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #厨子 #尾久彰三コレクション
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錫口ガラスボトル / 柳緑
¥38,500
不純物の少ない澄み切ったガラスで吹かれた スウェーデンのガラスボトルに出会いました。 錫口は当時付けられたようです、 シュナップスなど蒸留酒の容器として作られ使われて来たものかと。 古いお品物ですので表面に若干の擦れは有りますが 状態良く保存されて来た様子、まだまだ酒に花に実用としてお使いいただけます。 光を当てると宙吹きガラス特有のうねりが現れました。 炭酸水や白ワインなどのデキャンタとして ほど良いサイズ感が嬉しい。 画像16-18枚目は白熱灯にて、それ以外は自然光撮影となります。 ちなみに、18枚目はFUCHISO定番アイテム 桑原典子さん/フリー猪口 とのサイズ感の対比イメージとなります。 (19枚目は実りつつ有るまだ青々とした葡萄棚、 こちらのアンティークボトルの透明度の高い柳緑色とイメージが重なりましたので。) ----- ● 錫口のガラスボトル / 柳緑 19c初頭ごろ 宙吹きガラスに錫口 ± φ2.7 (胴部φ9.5) H19 cm 容量 約650cc * 新しいガラスでも古いガラスでも共通ですが、急激な温度変化はガラスが割れる要因の一つとなります。お手入れの折にはぬるま湯か水をお使いください。 ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #錫口ボトル #宙吹きガラス #スウェーデンアンティークガラス
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アカンサス木彫 / 柱頭装飾残欠
¥50
SOLD OUT
古代ギリシア建築の特徴の一つ、コリント式柱頭装飾。 アカンサス(ハアザミ)と思しき植物が彫られた柱頭装飾の残欠に出会いました。 渡来地(フランス)とお品の状態から 新古典主義建築(18c中頃から19c初頭)の頃の建築物の一部分と察してます。 ずっしりと厚みの有る一枚板に表されたアカンサス 彫刻されたことでリズムと奥行きを添える木目 柔らかな箇所から朽ちた木肌 (定かでは有りませんがエルム材に特性がよく似ています) 柱頭装飾の用と補強の実とを兼ねたものと思われます。 伝わった各国で少しずつデフォルメされながら 古代より連綿と受け継がれて来た植物モチーフの一つです。 → https://ja.wikipedia.org/wiki/アカンサス_(装飾) あくまで個人的見解ですが 古代ローマのひとの心を察するに 花に棘が有るアカンサス(ハアザミ)ですし 護符としての 邪気除け としてハアザミそのものを神事などに用いてたものが 建築文化の発展とともに神殿が建てられた折に意匠化されたのではー と想像しておりますがいかに。 アカンサスの発する強い生命力と美しさ 流れ仏のような木肌の経年変化に惹かれて手に取りました。 まだ西欧で木製の建造物が主だった当時の空気をまとう木彫品です。 ----- ● アカンサス木彫 / 柱頭装飾残欠 18c末 - 19c初頭ごろ 木彫品(一木) ± W26 D10 H31 cm(いづれも最大部) ----- * ご注文時 配送料金の選択間違い が増えております。 宅急便配送をご希望の方は予め各お品物に設定してございます 有償送料 をご選択願います。 FUCHISO実店舗でのお受け取りをご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえご注文より 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ(備考欄) にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので双方に良いかと思います。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #柱頭装飾 #アカンサス #アンティークレリーフ
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ラリーキルト(襤褸) / 紫陽花
¥50
SOLD OUT
陶磁器やガラスよりもはるかに保存年数の儚い工芸、染織品。 ------- 最短で梅雨が明けた雨の少ない今夏 紫陽花が色付いたまま枯れました こちらはパキスタンより ラリーキルトの 襤褸 となります 布は畳んでしまうと中々お店でも手に取って表情を見ていただけないものの一つ 幾重にも重ねられた生地が 使われて何度も水をくぐったことで擦れ朽ちて 刺し子で補強された部分だけ生地がさざ波のように残り 本来内側に重ねられた布地の色彩が無作為に現れたもの 油彩の抽象画のような印象も受けました 裏側は水色の襤褸となります。 その色調は本来ならば丁度今頃見頃だった紫陽花の色彩にも似て。 ———— ● ラリーキルト(襤褸) / 紫陽花 パキスタン 20c初頭 - 中ごろ 木綿 ± W140 L205 cm ———— 画像は屋内自然光にて撮影しています * 実用でもお使い頂けますが、古いお品のため襤褸特有のほころびが出ます(少々屑が付くやも知れません)この布の生きて来た証として捉えて頂ける方へ。壁面装飾にも○ ———— ● ご配送(送料有償)、 あるいは 実店舗ご来店受け取り¥0(7営業日以内のご来店が可能な方) より、ご希望に沿う方法をご注文時に選択して頂きますようお願い申し上げます。 ———— #ラリーキルト #襤褸
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桑原典子さん(笠間)の磁器 * 完売につき通販ご対応終了しました *
¥99,999,999
SOLD OUT
★ 桑原典子さんの作陶品は、作家さんのご意向に沿い、2019年からコロナ禍中のみご対応して参りましたが、2022年12月、お品物の完売を持ちまして通販ご対応を終了致しました。 コロナ禍中は、各所より 通販お問い合わせとご注文をいただき誠に有難うございました。 なお、典子さんのご意向に沿い 次回入荷分からは 実店舗にて対面での販売及びご紹介を差し上げて参ります。 通販でのご対応は致しかねますがまた、入荷予定の目処立ちましたらこちらのページとblogにてご案内差し上げますのでお役立て頂けますと幸いです。 (2022年12月半ば現在、次期入荷予定は未定です。お問い合わせ頂いてもお応え出来る事はございません、悪しからず!) またご縁がありましたら幸いです。 FUCHISO ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ----- ○ シンプルな造形で、でも彼女にしかないそのテクスチャーと色調 光を穏やかに吸い込む紙のような釉薬の質感に惹かれて。 桑原典子さん(笠間)の磁器たちは 一見すると型作りと見まごうぐらいの精緻さですが、轆轤挽きによる形成です。○ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お品物の特性 1 } 生成り、白(グレー系)は特に焼き上がりのお色味(緋色や鉄分の出方)に焼成時毎に個体差がございます、濃い時薄い時、毎回の窯毎に差異が見受けられるのが特性です。→ちなみに、今回の生成りは緋色が少なめです(特に6寸リム平皿は白味が強いです) また、典子さんの作品は一見型ものと見まごうシャープな仕上がりが特徴ですが 実際にはロクロ挽きによる手仕事のお品となります。 同じアイテムでもサイズ感の個体差、同じお色味でも焼成時毎に釉薬の発色は異なり 仕上がりは毎回それぞれに差異がございますことを作品の個性としてご理解を頂けますと幸いです。*ご注文品の在庫が複数個ある場合には発送するお品物は当店にてバランスを見ながらお選びさせていただきますことご了承くださいませ。 お品物の特性 2 } 典子さんの器には2種の 白 の展開があるアイテム(ポット・皿類)がございます。 「 白(グレー系) 」 あるいは 「 真っ白」 と必ず明記くださいますようお願いします。 梱包に関しまして} リサイクル資材(古紙などの緩衝材や段ボール)を使用梱包の上、お届け致します。 贈答用にお求めの場合で、ギフトラッピングをご希望の折は、予めお申し付けください。 (専用箱などはございませんがFUCHISOらしいお包みでよろしければ、お品物の無料ラッピングも承ります。) ----- 以下の当店お取り扱いアイテムは全て完売となりました、次期入荷予定等は未定となります。 皆さまお問い合わせとご購入をありがとうございました。 ● フリー猪口 (画像 3.4枚目) →完売いたしました ± φ8.3×H6 cm ¥2.000+tax (¥2.200-) 容量およそ150ml ● 広口 トール マグ(* 持ち手FUCHISO別注タイプ 画像8枚目)→完売いたしました ± φ8.2(底φ6.3)×H8.5cm ¥2.700+tax(¥2.970-) 容量およそ220ml ● 広口 ワイド マグ(画像9枚目)→完売いたしました ± φ10(底φ8)×H5.3cm ¥2.700+tax(¥2.970-) 容量およそ200ml ● トールポット (画像 2.3 枚目)→完売いたしました ± W15.5×D10×H10.5cm ¥9.000+tax (¥9.900-) 容量およそ480ml * 1点毎に差異有ます ● 6寸リム平皿(画像7枚目)→完売いたしました リムのコントラストが額縁のよう デザートプレートサイズ ± Φ18 × H1.5cm前後 ¥3.200+tax(¥3.520-) ● 8寸プレーン皿(画像10.11)→完売いたしました 釉薬の美しさが際立つメインプレートサイズ 高台の無いフラットな仕上がりです ± Φ24 × H2.3 - 2.5cm ¥5.400+tax(¥5.940-) ● 9寸プレーン皿(画像13枚目) 釉薬の美しさが際立つオードブルプレートサイズ ± Φ27 × H2.3 - 2.5cm ¥7.000+tax(¥7.700-) ..... ちなみに、画像18-20 枚目は 土もの(陶器)の器との取り合わせが、 磁器には白(グレー系)や真っ白が馴染むように感じられたのでイメージ画像を。 あくまでもFUCHISO的見解になりますが、 お手持ちの器との取り合わせイメージのご参考になれば幸いです。 ーーー FUCHISO ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー #桑原典子 #FUCHISO
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漆皮製容器 / 西藏
¥50
SOLD OUT
西藏(チベット)の民による漆芸、 なんともプリミティブな容姿を持つ漆皮製の容器をご紹介します。 その 塊 はヤク の皮製 (( 彼の地ではヤクは荷物や時に人を運んでくれたり、ミルクを頂いたり、 刈り取った毛からは防寒用の織物(敷物や袋物)が作られて居ました。 または心の友であったり、命が尽きたら身や皮も骨も人々は頂いて来た。 )) と思しきその塊には 未だ、原始的な皮の鞣し(雪解け水などで晒し、人やヤクに踏ませて柔らかく鞣して脱毛処理など)が行われて居た頃のものかと、脱毛し切れなかった(する必要がなかった)ヤクの毛が所々に残ります。 まだ、皮が柔らかな内に 胴部は木型か何かに入れて(砂などで固定した?)大らかな立方体に、 口元はひだを寄せながら結わいて ある程度乾燥させてから生漆で固められ形成したものかと。 使う為以外の物は生まれなかった時代の産物 チーズを攪拌するための容器?とも思いましたが 匂いも残って居ない為違うようです。 口の狭い形状とサイズ感から察するに、岩塩や小麦粉などの乾物 を入れて 口元に何らかで蓋をして、くびれに紐を掛けぶら下げて用いた容器と察しています。 (違っていたらごめん、皮袋よ。) 底に小穴があり、皮の鞣しの折に付いたものか 使われる内に擦れたものと思います。 最終画像は光を透かし皮の内側を撮影したものとなります 不均一に鞣された皮の表情。 大自然と隣り合わせの過酷な環境下で人々が大切にして来た全て 精神性が物に投影され、形となって残って。 口元のヒラヒラとポヤポヤのヤクの毛 遠くから見た時の塊のハードさと相対する愛らしさに心惹かれて手に取った次第です。 役割を終えた今の時代には 試験管などのジャストサイズが有れば おとしが入れられます、花いけとして(追い追い探してみます)も。 角度に寄ってフォルムの変わる 塊そのものを愛でるのも○ ----- ● 漆皮製容器 / 西藏 20c中ごろ ヤク皮に生漆 ± W15.5 D16 (口内径φ2) H18 cm (手触りはカチカチです) ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #漆皮 #チベタンアンティーク
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香雲紗 旗袍(Qípáo) / 蝉の抜け殻
¥88,000
久々のまとまった雨の後に羽化したのでしょうか 泥にまみれたニイニイゼミの小さな抜け殻がそこここに。 丁度先日出会った 雲香紗 の * 旗袍(Qípáo) のフォルムとそれから 泥で染められたそのお色味が、 数年間を土の中で過ごし、そして泥にまみれながらも健気に羽化し日の目を見た 蝉の抜け殻(最終画像)と、 先ずは使用人が着用し生地を柔らかく育てた後 貴婦人たちが纏ったという逸話(後述参照)とのイメージが なんともはや重なりまして。 -------- 中国南部、熱帯の地 広東より。 川がまだ汚染されず豊かな自然と共生していたころの、 薯莨(Shǔ liáng)=ヤムイモ の汁で浸し 灼熱の太陽で晒して茶色に下処理した絹織地を 珠江デルタ地帯周辺の湖沼の泥を塗り重ねる行程を繰り返して濃ゆい鉄色へと。 (柿渋染めの後のように染めを施した当初は硬く補強され、渋紙や渋皮のように張りの有る仕上がりなのだそう。) その薄くて速乾性に優れつつも絹の上品な艶と染める事で堅牢さまでも持ち合わせた 彼の地の夏服に適した生地は当初、上流階級の貴婦人たちの衣服として仕立てられました、 ** 香雲紗 と呼ばれるこちらの染め布。 (こちらのお品のように細やかな地紋の入った香雲紗は稀有だったようです→ 画像14-17枚目 16枚目は分かりやすいよう青空に透かして撮影しています) 艶やかさと上品さ、高温多湿な彼の地の風土に合った素材ゆえに先ずは上流階級の貴婦人たちがこぞって仕立てたのであろう* 旗袍(Qípáo)ですが、 そのハリの有る布がやわ肌には馴染まずに、 コシが取れて柔らかくなるまで先ずは使用人などに着用してもらい(!) しなやかに生地を育てた後に身に付けたー という逸話もある染め布となります。 (中国版wikipedia 雲香紗→ https://zh.m.wikipedia.org/zh-hk/%E9%A6%99%E4%BA%91%E7%BA%B1 ) 幾度も水をくぐりそして時を経て、今ではしなやかに(画像18.19) 絹の持つ神秘的で上品な佇まいはそのままに 穏やかに佇んでいます。 紋紗なのに不思議と透け難い(画像13)のは染めの行程によるものでしょうか。 前身頃と後ろ見頃は肩山で折り返して襟を除いて贅沢に一枚から仕立てられ、 平面裁断による単純なつくりですが 素材と経年ゆえでしょうか体に付かず離れずしとやかに馴染みます。 * 旗袍(Qípáo) =チャイナドレス ** 香雲紗 明朝永楽時代 (15c) 起源 生産と輸出が始まる → 手工業としての全盛期は清朝(20c初頭)までとされる→20c中頃以降一時衰退→復興(2009年国家無形文化遺産登録=工業生産化) *** YouTube に近年の 香雲紗 にまつわる動画が有りました (リンクは貼れませんので《 香云纱 第1集・第2集 CCTV 》で検索されてみてください、なんとも広大なそして人民力による壮大な手仕事、広東省の豊かな自然や植民地時代の名残が残る町並みなども垣間見られました、最終の方には今回のお品と同様の、清朝の香雲紗の数々が写り込んでいました。) 絹糸の精錬から、機織り、そして縫製までの その全てが民の手工芸力と豊かな自然の恩恵によるもの。 この美しさの背景にあるものとはなんぞやかを 物を介しまた教えていただきました。 /// また、余談ではありますが文化の派生と浸透の時間軸からも、この後に 山岳部(ミャオ族)の民も自分たちなりの香雲紗=明亮布(こちらは絹ではなく、絹と見まごうほどの細番手で織り上げた木綿布に牛血と卵白+石砧)の民族衣裳の作成に繋がったのでは?と察してしまうのは私だけでしょうか。 蝉の声を聴きながらうだるような暑い夏の日に、 想いを当時に飛ばし頭を巡らせておりますがはたして。 ----- ● 香雲紗 旗袍(Qípáo) / 蝉の抜け殻 19c末から20c初頭ごろ(清朝末期) 絹(紋紗) 裄38.5 着丈103 首10.5 胸44 胴41.5 腰49 cm(平置きにて採寸) * お手入れの折には中性洗剤とぬるま湯にて、単体で押し洗いののち タオル脱水→ハンガーにて吊るし干し(陰干し) この段階でほぼ皺は残りませんが アイロンを充てる場合には裏返し 低温+あて布 がおすすめです。 (当店にて手洗い済みの状態です、まだ若干茶色が水に出ました。 驚いたのは本当に乾きが早いこと、夜洗って朝にはすっかりしなやかサラサラに。) 手仕事の古いお品です、 染めムラあるいは色落ちの箇所が数箇所あります(画像12枚目のように白っぽく退色) 手染めゆえのことと察しております 気にされる方はご留意くださいませ。 布自体には力(リキ)があり、穴や裂けている箇所などは有りませんし実際に洗えましたので まだまだ着られもする状態かと思いますが ただしこちらのご婦人大変首が細うございます。 その分、衣裳として見たときのバランスが良く その手仕事やフォルム、質感を壁面に飾り愛でられるのも○です。 ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #香雲紗 #旗袍
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葉月の満月 / 砂金盆
¥22,000
チーク材の砂金盆に出会いました。 天然の油分をたっぷりと含むため耐水性の有るチーク材 あまり使用されぬ内に日本に渡って来たと見えますが 擦れが無い分、ハツリ跡やフォルムが愉しめます。 材質から察するに東南アジアのものかと 用のために堅い一木から削り出されたシンプルで美しい道具。 壁面に飾ってみると 残暑の空にほの紅く浮かぶ 葉月の満月のよう。 (1-7枚目 は8枚目のようにワイヤーで壁面に、 10,11枚目は12枚目のような小さな紙縒の台座に載せて撮影して居ります、真横からのフォルムも美しい。) ----- ● 葉月の満月 / 砂金盆 20c中頃 東南アジア(インドネシア あるいは ラオス) チーク材 ± φ43 H9 cm ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #砂金盆
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金魚玉 / 透明な水景
¥50
SOLD OUT
透明度の高いガラスで吹かれた金魚玉に出会いました 光を当てると 宙吹きガラス特有のガラスのうねりが現れ また違った趣に (画像11-14枚目は白熱灯にて それ以外は自然光撮影 15枚目はイメージ画像となります) 形成時に入り込んだ気泡が数ヶ所にあります 眺めていると水辺の情景が重なり 涼を運んでくれるよう。 花いけに 又は儚き佇まいをそのまま愛でて頂いても (かつての飾り方に倣って、口元に紐を付けた枝を通し吊り下げても○) ----- ● 金魚玉 / 透明な水景 幕末から明治頃 宙吹きガラス ± 口径φ6 (胴部φ15.5) H11.5 cm ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #金魚玉 #宙吹きガラス
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鉄鉢 / 虫喰い
¥50
SOLD OUT
熱を加えながら丹念に鍛えられた鉄肌と 碗なりとした素直なフォルムが魅力の鉄鉢 使う内に擦れてでしょうか 大きく穴が空いた箇所が1箇所と 小穴が2箇所(画像13枚目をご参照ください) いづれも穴が鉢の上部に近いためか直しの形跡などは有りません。 日々を生きるため、必要最低限の糧を入れる器でもあり、 修行僧とそして施しをした人々、互いの徳を受け入れて来た鉄鉢は その教えをたたえています。 役割を終えた今、時に花器に見立てても。 * こちらの鉄鉢の穴 夏へと向かう頃に樹々の葉に見られる 虫喰い跡 のようにも見えたため 恵みを分かち合う と言う托鉢の精神性と(樹の気持ちは計り知れませんがー) その情景とが重なり、勝手ながらに命名したもの。 ----- ● 鉄鉢(てっぱつ) / 虫喰い 江戸後期頃 鍛鉄製 ± 口径φ15.8 (胴部21) H11 cm ----- * ご注文時、配送料金の選択間違いが増えております。 実店舗にてお受け取りご希望(¥0)の場合、狭い店ゆえになるべくでしたら 7日以内 にてお願い致しております。 営業予定は等サイト内の BLOG にて随時、近日中の予定をご案内しております。 また、 ご注文メモ にご来店日の予定をお書き添えを頂けますと、梱包等でお待たせせずにお渡しのご用意が出来ますので助かります。 何卒よろしくお願い申し上げます。 FUCHISO ----- #鉄鉢 #頭鉢 #応量器 #托鉢
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木匙 / パイワン族
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 久々に出会えました。 琉球と同様、 戦争の影響から現地で来歴し現存するお品と文化が少ない台湾の先住民族 高砂族(こちらはパイワン族) による、木匙。 独自の造形に込められた祖先崇拝(*ヒトガタと、頭にはぐるり**百歩蛇)の 想いが伺い知れる稀有なお品です。 *ヒトガタ=祖霊のイメージの具現 **百歩蛇=祖先の化身、実際に存在する猛毒を持つ百歩蛇のそのパワーを取り込み邪気除けとする意図としてモチーフに用いられる場合もある。 参考文献 東京天理ギャラリー(1986/12/1)発行 天理ギャラリー第76回展 台湾島南部土著民 パイワン・ルカイ族の伝統文物 より類例品を参考にさせていただきました。 モチーフと日常的に使用された痕跡の無い状態から察するに、 豊穣や多産を願い作られ、祭祀の折などに用いられたものでしょうか。 祖霊崇拝の蛇、祈りの手などの彫りに迷いの無さを感じます そして素材と用途に素直な造形。 ーーーーー ● 木匙 / パイワン族 台湾島南部 19c末~20c初頭頃 木製 サイズ 最大部 ± W3-4.5 D6.5 L17.3 cm ーーーーー #高砂族 #パイワン族
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苧麻の背負い袋 / パイワン族
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 戦争や侵略により、現地でも現存する古い手工芸品や文化が少ない台湾の先住民族 高砂族(こちらはパイワン族) による 苧麻の背負い袋 に出会いました。 本体の細やかなマクラメと背負い紐が苧麻、口元のマルカンはおそらく藤製 細く綯われた苧麻をマクラメ状に編む(組む)事で 若干の伸縮性も伴って、 作られた当時の民と共に野山を馳けまわっていたであろうこの背負い袋には 苧麻を編む(組む)事により 体に沿うしなやかさと強靭さも備わっています。 (かつては狩猟の折に用いられたとも聞いたことがあります) 身の回で採れる素材と継承された技法が用いられた背負い袋 (本品はほぼ未使用と見え、背負い紐に若干の使用感があるのみで、 使いながら育てる実用としての楽しみもくれそうです。) おそらくは樹液などで黒く染められた縞立ては 内側を覗き込むと、編まれた工程の痕跡を残しています。 (画像はありません、現物を実際にご覧いただいた方のお楽しみという事で) 見ればみるほどに丁寧で一ミリも無駄のない美しい手仕事です。 ○ お買い求め頂いた方から、 より詳しくこちらのお品のことご教示頂きました。 参考画像にも有りますように、かつて首刈りの風習が有った当時は 首袋 としても使われたと言うこちらの様式の袋「シカウ」や「生蕃袋」と称されたものだそう。 こちらは状態からも、戦争で当地より日本に戻る折に身の回りの品を入れ渡って来たものと察する事が出来ます。 ご教示頂き大変勉強になりました次第です、ありがとうございました。 ● 画像1〜17枚目が本品画像となります。 18〜20枚目(→ 参考文献として 民藝 第二百八十一号/第七百三十七号 より画像をお借りしております) ーーーーー ● 苧麻の背負い袋 / パイワン族 台湾島南部 20c初頭から中頃 苧麻(からむし) 無染色と黒染め サイズ 本体 ± W28 L33 cm (紐は最長で±133cm) ーーーーー #高砂族 #パイワン族
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双葉葵 / 平戸細工 簪
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 平戸(長崎)に江戸時代に渡来し、後に関東や東北へもその技法が伝来し 日本有数の銀の採石地秋田では伝統工芸品に根付いた銀線細工、平戸細工。 銀線細工の細やかさはもとより、 葵の花びらとガクには透胎七宝が用いられ アールヌーヴォーらしさをたたえた意匠の簪です。 江戸時代に伝わった技法が後の開国後に伝わった (アールヌーヴォーは 逆輸入 とも言われているそう)西洋文化を取り込んで、 明治期の日本の金工師の技術と表現力によって形作られたものかと思います。 人と神を結びつけると伝わる双葉葵に込められた願いは 今もここに咲き続けています。 ーーーーー ● 双葉葵 / 平戸細工 簪 19c末~20c初頭頃 銀線細工+七宝細工 サイズ 最大部 ± W9.5 D1 L10.5 cm *白牡丹本店製桐箱入り W12.1 D3.3 L15.2 cm *白牡丹本店=銀座4丁目の老舗化粧品店兼小間物屋 寛政2年(1790)〜現在は閉店 ) ーーーーー #平戸細工 #銀線細工 #透胎七宝 #アールヌーヴォー
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壺屋焼 / 飴釉徳利 - その2
¥15,000
勢いよく轢かれた赤土の胎土 少しかしいだ首 胴部の輪線 本来仏花器として作られたものだけ有って 花どまりもよいです。 戦火をくぐり、残って来た琉球(沖縄)民陶の一つの形です。 ● 壺屋焼 / 飴釉徳利 - その2 沖縄 19c ± φ8.1 H13 cm * 水漏れは有りません その1(画像10枚目の左側)も手元にございます。(ご売約済の折にはご容赦ください) -------- #壺屋焼 #琉球古陶
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100 pièces de Manon Clouzeau - pour le thé et le saké - Début été 2022 / アーカイヴページ
¥99,999,999
SOLD OUT
● こちらは 2022年4/29(祝金) - 5/8(日) に開催いたしました 作陶家 マノン・クルーゾーさん の日本での初個展 100 pièces de Manon Clouzeau - pour le thé et le saké - の アーカイヴページ となります ● (今後の 入荷情報 等は以前より公開してございました 「 Manon Clouzeau / こちらは作家陶歴•入荷販売状況等のご案内ページとなります 」 → https://fuchiso.base.shop/items/38997796 内にて引き続きご案内をさせていただきます。 今ご覧いただいているこちらのページでは 再入荷お知らせ通知 のご登録はなされませんようご留意願います! ) ーーーーー 開催後記 マノン・クルーゾー 展、は5/8(日)をもちまして9日間の会期を終了致しました。 会期中を通して、連日沢山の方々に展へのお運びを頂き直接作品と対峙していただくことが叶いました、 おかげ様で100点全てが使い手の方々にお選び頂き、完売いたしました。 お運び頂いた方、お選び頂いた方々 お支え頂いた方々に先ずは感謝を申し上げます、ありがとうございました。 マノンさん、kosajiさんに 敬愛と感謝を込めて。 みなさま貴重なお時間をありがとうございました。 FUCHISO (会期中、4/29〜のblogでも情報を掲載いたしております、時系列でご覧いただけますのでよろしければご参照くださいませ。 → https://fuchiso.base.shop/blog/2022/04/29/195026 ) ● 後日、kosajiさんを介してマノンさんから 「 完売の出来事 とてもとても幸せなお報せ 」 と全ての皆様に感謝のメッセージが届いておりますのでここでお伝えいたします。 ---------- 100 pièces de Manon Clouzeau - pour le thé et le saké - Début été 2022 Chez FUCHISO coordination et représentation kosaji マノン・クルーゾー展 100点の器 2022年初夏 特集「 茶と酒 」 会場:FUCHISO 会期:2022年4/29(祝金) - 5/8(日) ー 終了いたしました ー *5/2(月)は展休日となります 注:初日4/29(祝金)の15時までは 入場予約制 とさせていただきます。 * 4/29の15時以降はご予約無しでどなたでもご入場をいただけます。 開催時間:12:00 - 18:00 ( 各日最終入場 17:30 ) ーーーーー 以下今展のご案内状より 「 フランス南西部の美しい小さな村で作陶するマノン・クルーゾー 彼女の心赴くままにロクロから挽き出されたたおやかなフォルムには 自然界から分けて頂く釉薬により いつかの記憶に触れるような折々の情景が映し出されています。 パリを拠点に10年来、新古のフランス工芸品を日本へと 紹介してこられた kosaji さんよりご縁とご協力をいただきまして マノンさんに作陶していただいたばかりの およそ100点の器たちがFUCHISOに一堂に会します。 マノンさんの器には決まりごとは見られません。 器ごとに異なる胎土、サイズ、フォルム、釉調 その時々の彼女が表された ユニークピース です。 初個展となる今展では、日本の日々の傍らにと FUCHISOがイメージする「 茶と酒 」の用に目を向けて 100点の中から見立てた器のご提案をさせていただきます。 マノンさんの器に投影された自然界からの恵みと 日々の幸いへの祈りとを 展にお運びいただく皆さまと共有できますことを心待ちにしながら ご来場をお待ち申し上げます。 FUCHISO 小松綾子 」 * 感染症対策の上開催いたします(店内換気・共用部除菌)ご来場を予定いただく皆さまも(不織布マスク着用・検温・手指消毒)へのご協力のほどお願い申し上げます。 * お一人さま2点までのご購入とさせていただきます。 * 転売目的でのご購入はなされませんようお約束願います。(悪しからず念の為) ● オンライン上での販売のお問合せが大変多いのですが、FUCHISO実店舗での対面開催での今展動向を見た上、追って判断をさせていただきたいと思っております。 繊細な色調の釉薬の全てがユニークピースとなるマノンさん作品ですし、悪しからずご理解を頂けますと幸いです。 お願いごとばかりで恐縮ですが、心地よい時間をお過ごしいただきたく思います。皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 約1年半振りとなりますFUCHISOでの対面の企画展、 皆さまに無事お運びいただけますよう願いながらご案内申し上げます。 FUCHISO ( 共同企画・協力 kosaji ) ーーーーー 当ページ画像詳細 1,2枚目 FUCHISOでの初個展のご案内状画像となります(photo / kosaji + FUCHISO) 3-20枚目 初個展の会場風景 ーーーーー マノンさんの作陶品は パリを拠点とし、ヨーロッパのアンティーク品と現代作家の作品を紹介しておられる kosaji(https://www.kosaji.com) さんよりご縁とご協力をいただきまして、2019年2月より FUCHISOからみなさまへとご紹介させて頂いております。 これから先 マノンさんがどんな器を作り出して行くのかを楽しみにしながら みなさまと共にお待ちしたいと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。 FUCHISO
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コーラニックタブレット / マリ共和国
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 2014年のこと マーストリヒトにて コレクターの方から コーランの練習板 をまとめて譲り受けた折に聞いた話。 「 貧しくて普通の学校に行けない子供達はね コーランだけを勉強しにイスラム寺院に集う、 家に有ったまな板やその辺の木板を持ち寄って 何度も書いては水で洗い流しては練習するんだ。 その、洗った水をも ホリック(神聖)なもの として 飲み干すんだよ。」 石板のように書いては決してを繰り返したことは 文字の跡が残っているものも有り想像がついたのですがー その水を飲む と言うのを聞いた時には衝撃的でした。 (そこまで心身を捧げられるほどの宗教が自身には無いため) 多様な精神世界があることを古いお品を介してまた教わった出来事。 書いては消して祈りの言葉が重ねられたコーラニックタブレット。 こちらのタブレットの主、真摯に練習したあまりでしょうか 左手の親指が添えられていた辺りが擦れてくぼみ、 板の表面も幾度も水をくぐりなだらかに磨耗しています。 そして 今は美しきカリグラフィーが残り、 ひび割れを継いだ金属が景色となって静かに存在しています。 壁に掛けられるように、ワイヤーが付属しています(取り外し可) フラットなので、香炉台や花台の敷板にも○ ーーーーー ● コーラニックタブレット / マリ共和国 西アフリカ マリ共和国 19c末~20c初頭頃 木製 サイズ 最大部 ± W15 D1.2 L39 cm ーーーーー #コーラニックタブレット #アラビックカリグラフィー
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レンディーレ族 / 自然木マクラ
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー まるでデフォルメされた四つ足の動物が 大平原であくびしながら伸びをしているような枕に出会いました。 自然木を活かしたフォルムの枕が特徴でもある 東部アフリカのケニア北部からエチオピア国境近辺に住む遊牧民族 レンディーレ族 によるもの。 私たちの思う枕とは違って、 放牧や移動などの合間に油脂で固めて飾ったヘアスタイルが乱れぬように ぐりぐりと大地に差し込んで安定させて 小休止の折に首をもたれかけたり、腰掛けたりするための枕なんだそう。 安定感が無くても平気なのは大地で使用したため (そういった環境での用で作られたもののため少々カタツキがございますが、工夫次第かと。) 手擦れで古色が付いているのも生活と共に有った証です。 この形状の枝を見つけた時、嬉しかったろうな。 ほぼ手を加えて居ないのに むしろ加えて居ないから 力強くて美しい。 ーーーーー ● レンディーレ族 / 自然木マクラ 20c初頭頃 一木製(自然木) サイズ 最大部 ± W30 D9 L18 cm ーーーーー #アフリカ枕 #プリミティブアート
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銅製アンクレット / MBOLE族
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 中央アフリカのコンゴ共和国に住んだ MBOLE(ムボレ)族の銅製貨幣を。 婚礼の儀式で装飾とステイタスの象徴として用いられたと言われるアンクレット 過去にも色々なサイズ感のものに幾つか出会いましたが こちらはその中でも大ぶりでずっしりと肉厚なタイプ(4 - 5mmほど) 鍛造により作られているため、打ち出した折の槌目と、 赤銅の肌の経年による古色が見どころ。 大変美しいフォルムの、彫刻的にも魅力の有る祭礼用貨幣となります。 古木や大地に見立て、四季折々の植物をいけても 中心部は空洞となりますので おとし が入れ易いのも○ * 一部経年による打ち身がございます。 また、口縁には打ち出し技法の宿命、製作当初からと思われるヒビが入っている箇所もございますが強度的、彫刻的には影響は無さそうです、画像をご参照くださいませ。 ーーーーー ● 銅製アンクレット / MBOLE族 20c中頃から末期 銅(鍛造) サイズ 最大部 ± φ23 H14cm ーーーーー #アフリカ貨幣 #ムボレ族 #プリミティブアート
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錆浅葱繻子地 枝垂れ山桜文 / 打掛小袖
¥50
SOLD OUT
陶磁器やガラスよりもはるかに保存年数の儚い工芸、染織品。 ------- 枝垂れ山桜文様の打掛小袖に出会いました。 鉄浅葱色に先染めされた絹を織り込んだ経繻子地は 山間の暁暗時のようにみてとれます。 木綿あるいは麻糸に金属板を巻きつけた金糸の駒縫い刺繍で 後ろ身頃に2本、前身頃に1本、全部で3本の古格の有る満開の枝垂れ山桜が 春風に吹かれています。 その情景を写し取った方の想いまでが伝わってくるような情緒的な打掛小袖。 * 仕立ては小袖ですが 裏に八掛が当てられ、また帯を締めない想定で刺繍がなされている文様の配置からも、 羽織るようにして裾引きで着用された着物かと思います。 そのため、表記を 打掛小袖 としております。 公家方や町家の女児の祝い装束として作られ用いられた着物でしょうか。 ———— ● 錆浅葱繻子地 枝垂れ山桜文 / 打掛小袖 江戸後期(19c) 表地:絹(繻子織、藍の先染糸) 八掛:紅絹 刺繍部分:撚金糸の駒縫い、生糸 寸法 最大部約 W126 L150 cm ———— 繻子地に数カ所、染みや小穴があります、また大穴は古い時代に補修した跡があります。 刺繍部分は金属の剥落はあるものの(当初はもっと煌びやかだったのでしょうね) 保存状態も良好で(しつけ糸が残っています)まだまだ咲き続けてくれそうです。 ———— ● ご配送(送料有償)、 あるいは 実店舗ご来店受け取り¥0(7営業日以内のご来店が可能な方) より、ご希望に沿う方法をご注文時に選択して頂きますようお願い申し上げます。 ———— #江戸期小袖 #江戸期打掛 #枝垂れ山桜
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糸巻き / 朝鮮王朝後期
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 李氏朝鮮王朝時代 質素倹約や質実剛健が尊ばれる儒教の概念の元 民により作られ使われていた道具にもまたその教えは投影されています。 身近な材木(松材が多かったようです)を用い 裁縫道具として作られた木工品もその内の一つ。 当時、女性たちの表現の自由は針仕事とともに有った と聞いたことがあります。 片面にのみ彫られた文字にも細やかな文様にも祈りが込められて、 経年と使用による変化も手伝って想像力をかき立てられる糸巻きです。 線刻がまことに細やかで美しく、手に取りました。 * 画像8枚目までが 男多貴富 盛○○子など 祈りの文字が彫刻された側、 画像12枚目以降は文様のみが彫刻された側となります。 ーーーーー ● 糸巻き / 朝鮮王朝後期 19c 木彫 サイズ 最大部 ± W 5.2 D 0.9 L21.5 cm ーーーーー #紙縒り籠 #李朝紙縒 #李朝アンティーク
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紙縒りかご / 朝鮮王朝後期
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります ーーーーー 李氏朝鮮王朝時代 質素倹約や質実剛健が尊ばれる儒教の概念の元 民により作られ使われていた道具にもまたその教えは投影されています。 当時紙縒りで作られた品々もその内の一つ。 反故紙(帳面などの使い古しの紙)を裂き、紙縒り(指でよりよりと 縒り をかけた材質) それを編む事で更に強度が生まれ実用性を持たせた民藝のお品です。 今日ご紹介する器はチャンギ(将棋)の駒入れだったと言う方も有れば、裁縫道具入れとも聞きました、いづれにせよ日常の道具。 その為か内容品を良く出し入れした口縁は幾ヶ所かほころびはじめ 燭台の元で使われて居たのでしょうか焦げ跡も見られます、 内側にも黒いロウ?の跡形が残るもの。 何よりも このわんなりとした素直なフォルムと 漆などがかかっていない素地の紙の経年変化 光を吸い込んで静かに佇む紙縒かごへ 生命力を感じる生花をいけてもお互いが引き立て合うような。 一見すると外側は手擦れなどの古色で反故紙感はあまり感じられないのですが 内側に反故紙の形跡が残る箇所がありました。 画像11枚目にてご覧いただけます。 * 材質は 紙 です、花器としてご使用になる折は おとし を入れておたのしみください。 ーーーーー ● 紙縒り籠 / 朝鮮王朝後期 19c中から末頃 反故紙 サイズ 最大部 ± φ15 H8.5cm (口φ± 8cm) ーーーーー #紙縒り籠 #李朝紙縒 #李朝アンティーク
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梅染色の7条袈裟 / 梅文様 撚金糸駒縫い
¥50
SOLD OUT
陶磁器やガラスよりもはるかに保存年数の儚い工芸、染織品。 ------- 春霞のような憂いのある薄ねず色の7条袈裟に出会いました。 細く均等に引かれそして手績みされた紗織りの麻地は 経年ゆえにところどころ(長いこと折りたたまれていた箇所)が裂けていましたので 梅の花が見ごろな内に と似た色味の生地と糸を探し求め、補修と縫い目をかつての直し手に習いながら補修しておりました。 そしてようやく今日 FUCHISO店内では金糸で駒縫いされた梅の花が見ごろです。 何の植物からこの色 梅染色 が生まれ得るのかを調べてみましたら その名の通り、梅の樹からも取れるのですね、今まで梅の花は愛でても 染めにも使用されていたこと知らずにおりました。 (他に 蘇芳 などからも媒染によっては同系のお色が出せるようです) 春霞の梅林のような景色のお袈裟、祈りの布です。 光に透かすと袈裟の重ね目がステンドグラスのよう また紗特有の透明感が生まれるところも魅力の一つかと。 (生地のお色の退色を防ぎつつ光を取り入れる方法としまして、 屋内の直射日光の当たらぬ場所で 間仕切り 的に吊るして透け感をお楽しみください。 直射日光に晒しての長時間の使用はヤケなどによる退色を招きますのでご留意くださいませ、 また、壁面で接ぎ合せや刺繍を風景としてお愉しみ頂くのもおすすめです。 ) ———— ● 梅染色の7条袈裟 / 梅文様 撚金糸駒縫い 幕末 - 明治時代(19c中頃から20c初頭頃) 袈裟本体: 手績み麻 紗織り 裏に一部、古い時代に付け変えられたと思しき瓶覗色の海貴(かいき=中国より伝わったとされる平織りの絹 → 耳が見当たら無いので経緯の区別は付きませんが藍と白の細やかで滑らかな絹織物)が用いられています。 海貴の縫い止め方は、ポジャギやミャオ族の同時代の染織品にも見られる ーーー ーーー ーーー 三針の飾り縫いにて縫い止められています。 (大陸では三針には飾りと補強を兼ねての意が有ったと記憶していますが、日本での三針私は初見でしたし、調べは付きませんでした。)大陸から伝わった仏教、染織布、駒縫いの金糸、 もちろん 人 も共に伝わって来ていたわけですから、 縫いの技法にも意味合いにも、大陸からの何らかの影響が有ったのではー と、心踊った発見でした。画像 17 枚目) 刺繍部分:撚金糸の駒縫いで梅花が静かに咲き続けています、常に。 寸法 最大部約 W186 L108 cm ———— 画像1 - 6 枚目は自然光に透かして自然光にて撮影しています、(掃き出し窓にフラックスリネンのシーツを掛けた状態で) 7 - 10 枚目は、白壁をを背景に自然光で撮影したお色味 11 - 20 枚目は、こげ茶色の板の間を背景に自然光で撮影したお色味 10 , 20 枚目辺りが現物のお色味と近いかと思います。 紗織りと言うことも手伝い繊細で微妙な色合いです 光によっても見え方が異なりますがご参考までにご覧くださいませ。 * 古いお品のため薄っすらと染み(特に金糸から色が周りに薄っすら染み出ています) また、法事の折の火の粉などが移ったのでしょうか、燃えたような小穴の残る箇所もございます。 刺繍も所々擦れや綻びもみられますが大切に保管されていたようす、まだまだ景色としてお楽しみいただけそうです。 この布の生きて来た証として捉えて頂ける方へ。 ———— ● ご配送(送料有償)、 あるいは 実店舗ご来店受け取り¥0(7営業日以内のご来店が可能な方) より、ご希望に沿う方法をご注文時に選択して頂きますようお願い申し上げます。 ———— #7条袈裟 #法衣 #アンティークポジャギ
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御殿毬 / i (万華鏡 4)
¥50
SOLD OUT
こちらはアンティーク品の1点ものとなります。 -------- 抽象文の印象が僅かな角度でも違うので、見飽くこと無い手毬 幼き頃に覗いた万華鏡の中の世界のよう。 かつては大名などの御殿ものだった手毬も 江戸後期になると南北各地方津々浦々の民の間に広まり作られるようになり、 明治期になりゴムボールが登場すると遊具としての用としては姿を消して行ったそう。 こちらは、状態良く残っていた所を鑑みると お正月や桃の節句などの折に、縁起物として幼女へと贈られ、 今に伝わった手毬だと思います。 福々とあれ と願いの込められた刺繍の美しさはもとより、 その意匠や縫い方、色糸にも個々の民のオリジナリティが残されて。 今よりもっと、幼子の無事の成長がより大変だった頃の。 ● 御殿鞠 / i (万華鏡 4) 明治-大正ごろ 東北地方 刺繍糸:木綿糸 約φ7 cm 1-6枚目 (屋内自然光、現品詳細画像) 7枚目 は 取り合わせの美しかった 御殿鞠/h と並べた画像となります 8,9枚目は今回ご紹介を始めたその他の御殿鞠のサイズ比較イメージ画像(無刺繍のものは非売品となります) * 古いお品のため、毛羽立ちや刺繍のほつれが見られる場合もございます。 -------- #御殿鞠 #郷土玩具