灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶
¥28,600 税込
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自然な灰釉の色味や流れと
貯蔵することと 注ぐこと に重きを置いて作られたことが伺えるフォルム
民の暮らしの中に寄り添って来た陶製のボトル
どっしりとしたたおやかな佇まいと
簡素ながらに力強い自然釉に魅力を感じ、手に取りました。
18c初頭よりイギリスの植民地下に有ったことに伴い、
奴隷制度の元で農業や産業の貿易発展を成したサウスカロライナ州。
19cにはヨーロッパから移民しエッジフィールドに定住した白人経営者や陶工たちの元、奴隷として雇われたアメリカ系アフリカ人の陶工たちが
交易品など海外の生活道具を買えぬ貧しい人々の日常の為に、
陶工たちは地元で粘土(炻器)を採り、
母国(イギリス、ドイツなど)の技法を取り入れ、
日常の用に適した機能を持つ器(水差し、壺、ボウルetc)を
木の灰や塩を施し薪窯で焼成していたのだそう。
19c中頃までに作られた器には装飾は殆どなく(実用が主だったため)
また彼の地では、奴隷たちにおいては 読み書き が禁じられていたそうで
陶工が作陶品に署名することはごく一部の陶工を除いては滅多に見られないないことだったそう。
こちらの糖蜜瓶にもやはりサインなどは見られません。
抑圧された状況下において
言われた通りのものを作り出すエネルギーの源とはいかなるものだったのでしょう、
想像しただけで苦しい気持ちの方が大きくなってしまうけれど
そこは人間ですから
どうか
心だけは自由で有ったこと
作りだす喜びや誇りともに有ったことを願うばかりです。
自然釉ならではの穏やかな色調の
静かな窯変がこうして、形となって残り日本まで伝わったもの。
口は注ぐための用(あるいは運搬時に溢れぬよう)狭めですが、
器自体に自重がありますので長めの枝物をいけても受け入れてくれそうです。
● 灰釉ボトル / エッジフィールド 古陶
19c初頭から中頃
エッジフィールド(アメリカ南東部 サウスカロライナ州)
± W15.5 H30 (口内径2)cm
+ 水は漏れません
+ 持ち手の両サイドに 欠け が有ります
(胎土が黒っぽい為さほど目立ちません 画像12,14枚目ご参照くださいませ)
* サウスカロライナ植民地で生産された甘味料(糖蜜)はラム酒の原料としてヨーロッパへと渡っていく一方で、当地の民の貴重な甘味料でも有ったそう。
糖蜜瓶 として作られたものでしょうか。
** 同じ時代地域に、やはりアメリカ系アフリカ人の奴隷陶工で、作陶した器に
虐げられても自らの名を刻み続けた デビット・ドレイク にまつわる諸説や作陶品画像が有り、大変参考になりましたので以下に。
WikipediaURLはこちらより
https://en.wikipedia.org/wiki/David_Drake_(potter)
https://ja.wikipedia.org/wiki/サウスカロライナ植民地
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