2019/11/27 17:40
☆ 11/22(金) 〜 12/2(月) まで会期限定にて開催中です。
ocoge shokuba 丸の内 さん(岡山市)の開店一周年企画 - フルカリ展 -
当店にてトリミングし額装を施した4人の名も無き、西パンジャーブ州(パキスタン)の民によるフルカリ古裂の額装品を
okogeさん蒐集によるプリミティブな古道具と組み合わせ、展示・販売されています。
是非この機にお運び頂きその魅力に触れて頂けますと幸いに存じます。☆
お寒うございます。
一昨日までは半袖の方も見かけましたが昨日からすっかり急に冬支度に、
心身なかなか追いつきませんが何とか対処しながら。
今日はドイツにて見つけられたという板ガラスに描かれたガラス絵のイコンを。
手には十字架と棕櫚の葉を持って居ます、そして光輪が有ることから 殉教した聖人像 であることが分かります。
もう少し、この方の個に近寄ってみました。
ぐるぐるとうず巻き文様で表現されたのは獣毛か何かで出来たケープのよう、
そして右奥には切り株のような円柱の物体と、その上には刃のようなものもしくは聖書でしょうか。
それらのアトリビュートから読み解くと 洗礼者ヨハネ を描いたイコンではないかと察しています。
荒野でイナゴや野蜜などを食べながら修道生活を送った。
イエスキリストの出現を予言し、洗礼を授けた。
最期は自身の信念を貫いたがゆえに、斬首され殉教した人 とあります。 Wikipediaより → ●
ただし、ビレッタ帽や毛皮の下に高尚な衣装を纏っていることからも
荒野での修道生活時代の印象が強いヨハネ像ではなく、その偉業から後世に伝わりイメージされた衣装を身に纏ったヨハネ像ではないかと思います。
(あくまでも個人的な見解です)
鏡面部分が周辺からかなり剥落していて最初は気が付かなかったのですが
聖母マリアの象徴と言われる 棘のないバラ が聖人を見守るように左右から描かれ、
元々牧歌的な表現のこのイコンに更に柔らかさが備わっています。
素材や状態などから鑑みると、19c初頭-中頃の作と思います。
当時は未だ日常生活には電気の無い時代、聖人像などが描かれている箇所以外は鏡面になっていることもあり、あちら側とこちら側の一体感が感じられると共に
昼間は太陽の光が、夜はロウソクの灯りが映り込む様は幻想的な効果だったのでは、と思います。
かつての民はこのイコンに何を問い、どんな応えを見出し
そして祈っていたのでしょうか。
● ガラス絵のイコン / 19c
ドイツ
19c初頭-中頃
洗礼者ヨハネ
板ガラスに彩色、木製フレーム
W18.8 D0.8 H24.3 cm
* 裏面鏡やガラス画の一部に剥離が見られます、古ガラス特有のうねりや気泡が残りますがヒビなどは見られません。
木製フレームには経年による歪みが有ります。(上から撮影した画像をご参照ください)
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