2019/11/08 18:15
各地から冬の足音が聞こえて来ました、
立冬の今日は厳寒の地、福島県の立の布子を。
医療も情報もままならず3歳まで命を育むことが今よりずっと難しかったころ
金沢市で発祥し派生した江戸時代から続く風習に、ご近所から譲り集めた100枚の端裂を接ぎ合わせて仕立てる 百徳着物 と呼ばれる風習が有ったそうです。
木綿の育たなかった地方では希少だった
江戸後期から明治頃の縞や山陰絣の木綿端裂が使われ、内側に綿を入れた冬の防寒着、布子。
衿ぐりと内裾は中綿が見えるほどに擦り切れ紐は外れ
更には、背守りが有ったであろう箇所だけは切り取られています。
祝いや奉納の為に作られたと言うよりは、民の日常の中にこの着物が有った事を物語っています。
ちなみに端裂、数えてみましたところ
ほほぅ
ちょうど100枚
百徳着物の風習が福島まで伝わっていた可能性と
当時の民の想いがこうして形となり残っていたことが尊くて、温かい気持ちになりました
今年の冬の始まりに。
● 立の布子 / 百徳着物
福島県
明治 - 大正頃
木綿裂
裄丈 32
身丈 65
身幅 30 (cm)
* ご売約済みとなりました、ありがとうございます。
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