2019/10/23 15:52

久々の心地よい秋の陽と風、各所のグジグジをどうか早急に乾かしてください。



リュネビル刺繍と言うものをこの品に出会って初めて知りました。
 
1mm に満たない色とりどりのガラスビーズたちが麻糸で編み込まれた刺繍
欠損している部分も有ります。
このリュネビル刺繍のビーズ自体も魅力的な伝えて行きたい手工芸、本体には随分前に出会って居たのです。


ようやくイメージに沿う、たまたま同じフランス生まれのアンティークの空額に出会えましたので早速に、
麻目のマット台紙に固定し、裏は額装用テープで止めました

状態を保ちながら愛でて頂けますように、と額装したお品になります。


ちなみに、中央のモチーフ フランス菊 でしょうか、寒冷地でも越冬しうる生命力を持つ野の花、
そんな姿に願いを重ね、モチーフに留められて居るようです。


強くしなやかに。



● フランス菊 / リュネビル刺繍 額装品

フランス ロレーヌ地方

リュネビル刺繍

19c初頭頃

ガラスビーズ,他(紙,モール,リネン)

刺繍部分 最大部 W9× H23 cm

額外寸 W17.5× D1.2× H28.5 cm

* パーツの一部に欠損が有ります、肉眼では見つけ難いですがガラスビーズ に欠けなども見られます。



○ リュネヴィル刺繍の発祥は19c初頭頃のこと

当初、家内制手工業としてロレーヌ地方の女性たちの手仕事として広まり

19c末にメゾン・ド・クチュールでの生産が始まる以前迄は主に 聖職者の法衣、祭壇布、王侯貴族の洗礼用のドレスや帽子によだれかけ、ショール などが制作されたそう

今回のお品も日常での用は感じられませんので、祭礼用装飾のパーツかと思います。

ビーズをルーペで覗くと、この刺繍が為された時代より更に古格を持ち合わせたガラスビーズ達がぎっしり

12世紀ごろにはガラスビーズの製作が始まったと言われる近隣諸国(ベネチアやチェコなど)からの交易ビーズを用いたものと思われます。

お品物の詳細はWeb Shop ↓ にてご覧いただけます。


 

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