2019/09/04 19:10


急に秋めいて来た今日、
アイヌ工芸より オニカプンチタラペ をご紹介いたします。

このように約 2/3 に市松文様の入った紋織りのゴザ(オニカプンチタラペ)は、
お祭りなどの場面で祭司が座る場所に敷かれ、神聖な座をしつらえる為に織られ使われて来たそう
市松に染め分けた部分は邪気を避ける為とも。

この二カプンぺ(模様付きゴザの総称)に強さを添えている赤の部分
内地から渡ったであろう絹と木綿布の裂き布、
異なる2種の素材が編み込まれているあたりにも、その希少性と特異性が感じ取れます。



自然と人が今よりもはるかに近く共生していた時代が
そう遠くは無かったことを教えてくれるアイヌ工芸品。

自然界から分けて頂いた素材から、簡素な手技だけれどそれぞれの特性を生かしきった工芸、けれども
精神性の籠ったもの。

今もその力強さを保っています。


● オニカプンチタラペ / アイヌ
o-nikap-un-chitarpe 

年代:明治 - 大正 頃
材質:シキナ(ガマ草)
縦糸:イテセカ(シナ糸)
模様:黒 / アッ(オヒョウ樹皮)赤/絹、木綿布
サイズ:± W68×L110 cm

* ご売約済みとなりました、残暑厳しい折ありがとうございました。


アイヌ文化交流センターHP より、アイヌ語の表記や用途事例等を参考にさせて頂きました。




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