● インド更紗 立木紋様 部分 / 袋物 - 小物入れ
¥25,300 税込
残り1点
なら 手数料無料で月々¥8,430から
別途送料がかかります。送料を確認する
こちらはアンティークの1点ものとなります
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
⚠︎ 梱包費を含まない 配送料実費分 をご購入者様にご負担いただいております
こちらのお品は 宅急便 コンパクト サイズ にて発送させていただきます。
(実店舗ご来店受け取りをご希望の方へは、お引き渡し時に配送料をお返しいたします。1週間営業日以内でのお引き取りにご協力をお願いいたします。)
その他詳しくは【 特定商取引法に基づく表記 】をご一読いただきましてご理解ご了承の上、ご注文をいただけますと幸いです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
発色(定着)のし難い 木綿 に赤をはじめとした 媒染(*1) による紋様染の技法をいち早く見出し世界中を魅了した染織裂 インド更紗
こちらはヨーロッパ諸国による東インド会社統治時代(〜1833)に
日本を含む世界各国の好みのモチーフで染められ輸出向けにと作られたインド更紗の一部と思しき古裂が用いられたお品。
作行きが小さなお品ですので断定は出来かねますが
こちらのお品に残る図柄から、元々は参考図版のように絵画的な大きな更紗だったことが伺い知れます、ご参考までに。→ 画像9.10枚目、同手の文様を持つ更紗(18-19c )を参考図版としてお借りしております(2014年開催/生命の樹 再生する命 : 女子美染織コレクション展 図録より)
○で囲った箇所がこちらの小物入れに用いられていると察しておりますがいかに。
ちなみに壺文様は豊穣の願いが込められたモチーフだそう。
明治時代(1868)に入り、衣服の洋装化にともない
こうした 紙入れ と呼ばれる作りの袋物が
袋物商により取り合わせられた素材(日本、諸国問わずに当時憧れだったろう希少素材)を用い、袋物師の手で仕立てられ、今に残ります。(滅多に出会えませんが)
こちらは、身だしなみのための面取りされた手鏡が添えられて、
蛇腹状のポケットにはおそらく櫛や楊枝などの小物を入れたかと察します。
裏表と贅沢に(そしてそれぞれの見どころある)手描きインド更紗の魅力をたたえつつ、
まだ用に耐えうる良好な保存状態が嬉しいお品です。
--------
● インド更紗 立木紋様 部分 / 袋物 - 小物入れ
表•裏布
インド
(推定)18c末-19c初頭
手描き捺染更紗
天然染料 藍、茜
お仕立ては日本(明治後期-大正時代 19c末-20c初頭ごろ)
内側の一部には竹皮が用いられています=防水のためでしょうか
こはぜ開閉(べっ甲)
約 W13 D5 H1 cm
(状態などは画像をよくよくご覧くださいませ、他に必要な画像がございましたらお申し付けください。)
実店舗にて直接ご覧頂けます
--------
(*1) 捺染 とは
こちらのインド更紗はカラム(ペン)による 手描き捺染 と呼ばれる技法で文様が染め出されたものとなります。
地となる木綿はそのまま染料となる植物染料で文様を描いても定着せず水などで流れ落ちてしまうため、先ず初めにミロバランの実(タンニン酸)と水牛のミルク(動物性たんぱく質)を用いて下染処理を施します。
次の工程は天然染料染で染色を施すのですが、まだ直接紋様は描けません
ここからは科学反応の世界です。
この場合ですと、インド茜を煮出した液に浸し染めした時に 黒 と 赤 の文様を残したい箇所 に先ずはそれぞれの図柄を手描きして、それからようやくインド茜の染液で浸し染に入ります。
鉄塩 = 茜に反応して黒いラインとなっています
明礬(ミョウバン)= 茜に反応して赤い花文様となっています
浸し染することでインド茜の染料が媒染剤に反応し、それぞれ黒と赤に発色し定着します。
更に、青の文様は(藍染したく無い箇所)を先ずは全て刷毛又は木型などで蠟防染した後に藍液に浸す(あるいは藍をひく)のです。
(先ほど茜染して仕上がった箇所も全て伏せます。)
それが終わったら蠟を取り除きます。
最後に、白い下地に残った茜の染料を、牛糞を溶かしたアンモニア成分の中で何度も洗う工程を経てそうしてようやく完成します。
——— 参考文献 ———
五島美術館展覧会図録 古渡り更紗
京都書院 世界の更紗
染織工程だけでも気の遠くなる作業の繰り返し、今の時代よりもっと緩やかでそして豊かな時間を感じます。
PS:これはインド更紗だけに限らないことなのですが、
私たちよりも永くこの世に在るものが、私たちと同じ人間の手によりそれぞれの生活様式の中、必要に応じて祈りや願い
そして用と美しさとと共に作り出されていたことが素晴らしいと思う次第です、
何より国も時代も宗教概念も超えて、根本で心が動くことが純粋に喜びの一つです。
* This item cannot be shipped overseas (because the clasp is tortoiseshell)
----------
#インド更紗
#indianchintz
-
レビュー
(86)
-
送料・配送方法について
-
お支払い方法について
¥25,300 税込