麒麟の住まう胸飾り / ミャオ族
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泰平の世に現れるとされる麒麟が住まう
香炉型の小さな胸飾り(小物容れ)に出会いました。
ふっくらとした手紡ぎ手織り木綿地が淡いピンク(おそらく茜染め)に染められた面から向き合ってみます。
中央に咲き誇る花(牡丹かしら?)を見守るかのように1対の 麒麟(キリン) が
漢時代に蘇州で発祥し連綿と用いられて来た 玉縫い(相良刺繍) により縫表されています。
そして、縁取りの箇所には - - - - - - - - - 三つ目上針 と呼ばれる縫い目が見られます。(三つ目上針は吉祥の願いを込めたとされる縫い方で、中国山岳民族の衣服や袋物、韓国のポジャギなどに用いられた飾り縫いです。)
(ルーペで覗いてみましたら、右側の麒麟の輪郭線にのみ金糸が用いられていました→画像10枚目。また、刺繍をより美しく際立たせるため(あるいは裂地の補強のために重ねたか)の工夫でしょうか、今は褪色し擦り切れ地裂と馴染んで肉眼で見るとほとんど目立たないのですが、経を木綿と同色の茜色、緯には紫の生糸(拠りの無い絹糸)の艶の美しい残糸が見られます。今の淡く優しい色合いももちろんですが、生まれた時の姿のお色味等を想像でき得る手がかりとしてご覧になられてみてください。画像11枚目)
麒麟はたいそう穏やかな性質で木々や虫を踏むことをを避けるため常に飛翔しているのだとか、
また中国神話では泰平の前触れとして姿を表すありがたい霊獣だそう、是非姿を現してほしいものですね。
麒麟Wikipedia→ https://ja.wikipedia.org/wiki/麒麟
次に木綿の生成り色の方を
こちらも手紡ぎ手織り木綿の素地に
藍染木綿糸による返し縫いで、七宝に花菱、周りには唐草文が配されて。
裏地には藍無地木綿が用いられ、
スナップボタン(西欧で1886年に発明)で開閉する仕組みに。
松葉色に染められた絹の組紐に並んださまざまな蜻蛉玉に目を向けてみます。
袋の口元に配した黄土地に茶縞の2つの玉と、
紐先の重りも兼ねた小粒の玉は10世紀前後のインドパシフィックビーズかと察しています。
(インド南部で作られてアジア全域との交易に用いられた)
それ以外の玉は、15-19世紀ごろにかけて作られ世界中に渡ったトレードビーズ(ヴェネチアンガラスの交易玉)かと思います。
真ん中の赤と白の筋玉こちらは中でも古手な質感です、白黒はラトルスネイクと呼ばれる玉、
3色のコアガラスからなる ミルフィオリビーズ は紐の調節役も担って。
はるばる南方、西方各国より陸海交易で中国へと運ばれたであろう豊かな個性の蜻蛉玉たち。
形状、文様そして飾り縫いからも
吉兆と飛躍、そして和平を願って、
古来より珍重されそして愛でてきた素材とそして当時の最先端のパーツとを用い
仕立てられ用いられて来た袋物ということが伺い知れます。
朗らかな解釈で表されたモチーフや刺繍表現と
用いられた素朴な素材や染料が何とも愛らしい。
何を容れていたのでしょうか
御守り?それとも匂い袋?(残り香などはありません)
鏡容れ?それとも純粋な装身具?
どうぞお手元で愛でながら巡らせてみてください。
• 古いお品ですので布には経年と使用による擦れや刺繍糸のほつれ、古色がところどころに見られます。(画像または実店舗にてご確認くださいませ)
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● 麒麟の住まう胸飾り / ミャオ族
裂 19c中頃-20c初頭ごろ(茜染め地と生成り地に1から2世代ほどの時間差が感じられます)
(+仕立てはスナップボタンが渡った後の20c初頭ごろでしょうか)
木綿、絹、金糸
天然染料
蜻蛉玉(ガラス)10c - 19cごろ
(年代は推定となります、文中もご参照くださいませ。)
サイズ
(袋部分)± W15.5 ×H9.5 × D1 cm
(紐部分)± L67 (34-60cmまで調節可能)
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