● 春待ち服 / トルクメン 幼子祭礼用衣装
¥50 税込
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主体の赤に捕食の黄色やグリーンの縞、祈りと想いが感じられる、
幼子のために作られた祭礼用衣装に出会いました。
表地は、トルクメンの女性たちの民族衣装 *チルピィ の解き布
あるいは余り裂を用いて作られたと思しき衣装。
(*チルピィ → トルクメンの女性が用いた祭礼用の被衣でクルテとも呼ばれる衣服の名称)
経緯共に紡ぎ糸のネップの表情を持つシルクの経絣で、赤はトルクメンを象徴する茜染によるもの。(一見すると縞織りですが、近付いてみると黄色い縞立ての中に経絣が見られます。)
脱着がしやすいように、と
深いスリットを入れた首元には留め具と装飾とを兼ねた緑色のとんぼ玉が、
三角形の肩部分には朱赤の縞布に絹糸刺繍で花文様(チューリップがデフォルメされたものでしょうか)が、
背面の首元には羊のツノでしょうか、
生命力や豊穣の象徴モチーフたちが祈りと共に縫い込められて残ります。
ちなみに、成人女性用のチルピィは肩から三角の袖=魔除け を垂らし着用することからも、こちらの衣装にもその三角が継承されたのでは!と察しましたがいかに。
脇と首周りのヘムはラック染でしょうか、茜染よりも少し明度の高い赤い絹糸で、補強とそして邪気が入ることを避けるためとを兼ねられたであろう丁寧な刺繍のパイピングがなされています。
脇と脇下には、手で依られた白黒の木綿の紐が結わかれて、
こちらの紐は首周りの装飾と、ボタンの留め糸としても繰り返し用いられ、視覚的にもこちらの衣装をより印象強くすると共に邪気除けの役割を果たしています。
裾部分からは裏地に用いられているノスタルジックな手描き風バラモチーフのロシア更紗がちらり、
表地の縞立てに干渉しないよう(表から見ますと一見ステッチが見えないよう縞の上をたたいてあります)配慮されながらミシンステッチにより
表と裏生地を縫い合わせて仕立てられています。
(トルクメニスタンは19c末にロシア帝国に編入、主要産業は繊維や綿工業、ちなみにロシアには19c中頃にはアメリカよりミシンが伝わっていたとされます。)
生育の早いお年頃、
しかもおそらくは1度きりの祭礼衣装のためでしょうか、裾が切りっぱなしのままで仕立て上がっています。(急いで仕立てたのかも知れませんね)
成人用にはまま出会えて来ましたが幼子用は初見でしてとても稀有、
男児・女児いづれの用かは調べが付きませんでした。(私は男児と見ます、女児ならば成人女性と同様、被衣の様式で作ったのではーと察するため。)
裏を見ますと前の所有者によるキャプションがついていましたのでそのままに。
(最終画像をご参照くださいませ)
小さき衣装ながらトルクメンのアイデンティティと祈りが垣間見える、春待ち(晴れやかなる日)のための衣装です。
* トルクメン人についてはこちら → https://ja.wikipedia.org/wiki/トルクメン人
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● 春待ち服 / トルクメン 幼子祭礼用衣装
中央アジア
トルクメン人(砂漠が85%を占めるトルクメニスタンを中心に生活した遊牧民族)
20c初頭から中頃
表地:紬(絹)
裏地:木綿(ロシア更紗)
寸法・状態
最大部± W47 L50 cm
* 背面、背守り刺繍の右側に輪っか状の黒い染み、そのほかにもところどころに小さな染みが見られます。
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