照紅葉 / インド北部 Aari(アリ)刺繍
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今秋は例年になく、色付いた葉が散らず秋をより愉しませてくれたような印象が。
酷暑を耐え、秋の天高く澄んだ空に
赤や黄色が散りばめられた照紅葉のような刺繍裂に出会いました。
100年ほど昔、インド北部の民により生み出された手仕事
そして又土へと還り行く葉々たちの姿と重なります。
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カシミール地方の伝統的な刺繍技法の一つ、Aari(アリ)刺繍
より自由な曲線を刺繍で描き出すため
また、面を埋めるために 鉤針(Aari=鉤) を用いて手刺しによるチェーンステッチが施されたもの。
絹本来の柔らかな生成り色、手紡ぎ糸がもたらす豊かな表情の素地は、
手縫いにより中央部分で2幅が接ぎ合わされて
広げれば身を包み、三角に畳めば頭巾布となりうるサイズ感。
ピンと張った素地に、下描きののちに
特殊なかぎ針でまるでミシンと見まごうほど丁寧な針目で手刺しされた
チェーンステッチが全体を覆っています。
中央にはロータス、四方にはボーダーと呼ばれる格子状のフレーム、
そしてそれらの隙間を埋め尽くすようにボテ文様(ペイズリー)が
具象表現を禁じられていたイスラム美術の表現の中で、
その色も手伝ってか精一杯の歓喜の表現がなされているかのような布。
それから両サイドを縁取るフリンジ部分、
こちらも当然のように手で拠られています。
こちらのAari刺繍布は、
陸海路を駆使し交易と信仰を広めたイスラーム商人や、
メッカへと向かう東南アジアからの回教徒たちが、
巡礼を祈念し巡礼の途中の港などの交易所で求め
頭巾布やショールなどとして身に纏い
そしてまた巡礼者と共に世界各地へと渡り、今に伝わった布。
行き交う宗教文化に併せ、また身に纏う気候までも配慮して
持ち得た技法と手に入る素材で柔軟に変容したカシミール地方の当時の民の
刺繍技量は言うまでもなくもちろん素晴らしいのですが
さて
宗教概念から一度離れてこちらの布と対峙してみた時に、
人間が根源的に欲する原風景のようなものが強く感じられ、手に取った次第です。
なんて緻密でそして儚なくて愛らしい布。
● 照紅葉 / インド北部 Aari(アリ)刺繍
カシミール地方
鉤針による手刺繍
シルク(紬地に依りの少ない絹糸刺し)
19c末から20c初頭頃
± W138 L136 cm
+ 経年の間に、青の染料が素地に色移りしています。
++ 中央のロータス文の刺繍やその他に綻びが見られます、また経年の擦れにより数カ所に穴の空いている箇所があります。
古い時代に作られ、人と共に生きてきたお品物です、経年変化も含めた現状を画像にてご紹介しております、併せましてご覧頂けますと幸いです。
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#アリ刺繍
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#カシダ刺繍
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