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角袋 / 継ぎ接ぎ 天保十四年

¥30,800 税込

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角袋:穀類や綿花、山菜などの、自然の恵み容れ(保管・運搬用)
(お客様の話によりますと代々漁師だった旧家でも使われていたそう、地域によっては海産物など)または、
こうじなどを 漉す ための袋の原型ではと察しております。
(憶測ですが、明治期から昭和にかけて木綿製の酒袋や醤油袋の規格サイズの袋が流通し始めると共に角袋は姿を消して行ったように感じます。)

日本独自の着尺幅の反物を切らずにバイヤス状に縫い合わせることで
多少の伸縮性も持ち合わせた
手元に在る素材を最大限生かした素朴ながらにかつての民の英智が詰まったミニマムな形。

実は以前に、韓国でも1度だけ角袋に出会い求めたことが有るのですが(同じく手績みの麻ではありましたが、墨書きなども無く製作地の手掛かりは無い角袋でしたー。)

そもそもが大陸から渡った形なのか、それとも日本独自の形なのかは
その後韓国では類品に出会って居ないためなんとも言えぬところです。
人の往来と共に文化や工芸も伝播したのでしょうか。

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こちらの角袋は
天保十四年(1843)年記の有る江戸後期の角袋
北関東にて出たもの とお聞きしております。

角袋の古い補修された古裂には
浅舞絞り(秋田・角館)などの東北地方の木綿地が使用されており、
人と布(物資)の往来をイメージするにも興味深く。

直し手のお人柄が補修に投影されるのも一つの見どころ、
地布の目の向きに沿って配された継ぎ接ぎ布は用と美しさを備えて
糸の節約のためでしょうか、必要な箇所とそうで無い場所の緩急を付けた
的確な繕いも魅力で手に取りました。

本体は手績み麻地
木綿の流通が出来得た頃に幾度か直しがされたようです。
こうして一つの袋を、擦り切れてもまた継ぎ接ぎしながら大切に使い続けた跡形です。

ハードに働いて来たと見え、出会った時には大きな裂傷が有りました。
(最終画像は補修前の参考画像となります。)

袋としての用の機能はともかく、
鑑賞用として考えた時にしのびなく思えましたため
稚拙ながらかつての民にならって
当店にて手持ちの同時代の古裂を加え後補をしています。
(使用で出来たと思しきかぎ裂き跡(画像8枚目)や、小穴やスレなどはそのままにしてあります。)

画像 1から8枚目は今となっては継ぎ接ぎの襤褸として見応えの有る裏面
9から18枚目は、本来の表面
本体繊維の拡大画像が19枚目
補修前の裂傷部分(現在は補修済)が最終画像となります。

(ご配送にてお届けをご希望の折には18枚目のように、くるくると丸めてお届けいたします。)


それにしても随分と長い角袋です。

袋に入れて運ぶ必要があり
沢山詰めても人が持ち上げられるもの。

なんでしょう?
もう一つの手掛かり 肥 興助 の名から何かヒントをもらえるような気がいたします。

鉤裂きの跡(画像8枚目)が何箇所かに見られます、
袋に入れた荷物を引き上げる(斜面or馬などに)折などに出来たものでしょうかー。

身の回りで使うたった一つの袋ですら
糸となる植物を育て、糸を績み、織り、そして無駄の無いよう手で縫い合わせ仕立てる。
(どこからどこまでが自家製かはここでは触れませんが)

言葉で書くと簡単ですが、
そう遠くは無いかつての民の手仕事からは、
当時の生活様式を推し量るにあたり沢山の想像力をも頂けます。


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● 角袋 / 継ぎ接ぎ 天保十四年 

江戸後期(1843年)

手績み麻(おそらく大麻)

± W41.5 L143 cm(最大部)


* 古いお品物ですので、経年による古色、使用による穴などが見られます。

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#角袋
#継ぎ接ぎ襤褸

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