島帳 (裂帳／年記不明)

残念ながら私には
年記が解読不可能ですが
染料から察するにご紹介してきた中では、一番古手の縞帳になるかと思います。

こちらは未だ組合の証紙なども無い頃の縞帳。

江戸時代の流れを汲む藍染が主で
ふわふわの手紡ぎ木綿を主体にし、天然染料と思しき色糸が静かに交わり
艶めく絹糸が効果的に加えられているものや、
楊柳も見られます。
地域の手掛かりの一つになりうる事かと思います。

それにしても、心静まる色調。


木綿を育て糸を紡ぎ（もしくは入手し）

蚕を育てて糸を引き、

農閑期に染め、織上げる。


写真や言葉で表すのはいとも簡単なことですが

その奥に有る時間や風土までも感じ取って頂けますと幸いです。

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● 島帳 (裂帳)

年記不明 (推定19c中頃)

地域不詳

16ページ（内13ページに貼り込み）

277片

± W19.5 D30.3 L1cm（表書きの向きに沿って測っています）

* 古いお品物ですので、経年の古色や虫喰い跡、台紙破れなどが見られます。

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